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日本人の≪心の礎≫「和」のおもてなし

「和」のおもてなし


私たちは、日々多くの人々との出会いや
触合いの中で社会生活を営んでいます。
そして、人の一生は人と人との御縁を
様々な人の出会いや触合いによって頂けます。
その御縁は、日本人の皆が備えている
「和の心」=調和の意識が源と言えます。

和を以て貴しとなす


この心の由来は、聖徳太子が制定した
十七条憲法の第一条に出てくる言葉、
『和を以て貴しとなす』によると言われています。
この心は、物心ついた子供から社会人まで
誰もが備え持っている日本人の和の心「コト」です。

「あの人に出会いが私の大きなターニングポイントになり、
 その後の人生が変わった。」
「あの人のお陰で、考え方、捉え方に大きな変化が生まれた。」
「あの時あの人に会えなかったら・・・。」

などと言うことは、皆さんも経験されていると思います。

そのような人との出会いは「偶然」若しくは「必然」のどちらしょうか?

一生(一所)懸命に努力精進した時、
明確なビジョンに向かって努力して来た時は、
後に振り返ってみると、大切な人との御縁や
出会い・キッカケが必ずの様にあったと思えます。

一方、刹那に感情に走り、自制心を失い、
欲望や煩悩に走った時、或は、意識した時などには、
幸縁や愛縁に出会えず良い結果を生む人
とは巡り合っていないような気がします。

このような体験から、人との出会いは
私は「必然」のように思えてなりません。

即ち、思考や言い方を変えると
自分が作る「己の運命」のように思われます。

僭越ですが、日本のこれからの「運命」も
今の世代の努力次第で未来も変えられると考えます。

ムヒカ氏のメッセージ

先年来日したムヒカ氏が話されていた
世界に類のない素晴らしい日本の心、
 日本人の大切な心を伝承しなくてはいけない時に来ている

との若い人達への講話で伝えていましたが、
今社会で起きている様々な事件や人として
あってはならない様々なネガティブな事例から、
現代の少子高齢化、格差社会、個人中心主義社会で
生活する私達日本人の今迄の生き方、考え方、
心の持ち方と向き合うべき大事な【ターニングポイント】
になっていると、受けとめられます。

私たち個々の日本人がIT産業の発展により、
リアルな「モノ」やパフォーマンスに
関心を向ける傾向がある現況の社会を鑑み、
世界中の人々が認め賞賛していながら、
私達が忘れかけ薄れかけている日本の「和の心」を
温故知新の心で見つめ直す時ではないでしょうか。

今起きている、人としてあるまじき様々な
悲しい事件やイジメ、ハラスメントなどは、
私達日本人は古よりある日本人の心とも言える、
他人を思い遣る調和の心「和」のもてなしの心」を
どこかに置き忘れた結果、引き起こして
しまったのではないかと思えてなりません。

また一方では、
感謝の心の源である「人」の文字の心
(=人に支えられている)を忘れ、
個々の生活に重きを置き自らの安心安全を
中心に考えるようになりつつあると思います。

このような現在の日常生活に於いて、
最も大切なことは「和」のもてなしの心の拡散、
即ち、
『他者を思い遣る調和=和の心で人に触合い接する』
ことであると思われます。

日本のおもてなし=裏表なし

「和」の心である「もてなし」に丁寧語を付けた
『おもてなし』は、裏表なしとも言いますが、
現在はもてなしの「コト」言い表せる「裏」の心がおざなりになり、
「表裏なし」でなく「表あり」のパフォーマンス重視の形になってしまい、
日本人としての心の在り方=軸、心の豊かさ、
人に対する親切や思いやる心を忘れられがちに
なりつつあると思わることが多々あります。

人が人を思い遣り、人としての豊かな心を
持ち続けることは、人類社会がどんなに
進歩発展しても必要であり大切なことです。

「和」のもてなし、接客、接遇の素晴らしさは、
様々なお客様や相手に触合い接することにより、
人としての心とその体力を成長させる多くの機会を体験出来、
自心の豊かな心の育成チャレンジ出来ることです。

お客様と接客、接遇することや日々触合い出会う相手から、
思いやりの心を身に付けられ時に感動や感激、余韻を味わえ、
また、ある時には忍耐や寛容の心を学び教えられたりして、
人として大切な多くの心の要素(心の知能)を身に付けることが出来ます。

私達はお客様に「和」のもてなしや顧客サービスを
心の篭った所作で提供することにより、
触合うお客様や相手から人として身に付けて
おかなければならない数知れない経験や知識、
人としての大切な心(心の基礎体力・E.Q)
ライフスキルを授かることが出来ます。

また、おもてなし、接客、接遇はお客様や触れ合う
相手に「モノ」「コト」を以って満足感や幸福感など
を提供することにより、自らの心が豊かになれ、
幸せになる方法でありプロセスとも言えるでしょう。


同時に、『一期一会』の心である、
この出会い触合いはこれで最後になるかもしれない。
この貴重なひと時を大切にし、誠心誠意で、
出来る限りの「おもてなし」をすることです。
自らが「和」のもてなしの礎となる「思い遣る心」
の知識と表現伝達法を確り身に付けておけば、
人との触合いや接客、接遇に適応出来ると共に、
豊かで幸せを掴むことが出来ます。
日本人の「心の礎」は、この「和」のもてなしの心が
原点であり土台石
を意味しているのです。

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