見出し画像

「心配」と「心配り」の違い

繋がりを創る「心配と心配り」心身の活動

心配と心配り-イメージ図

接客サービスや和洋のおもてなし、
人との触合いで大切にされている言葉に、
目配り・気配り・心配り・手配り・身配り
の五配りと「心遣い・気遣い・気働き」があり
この夫々は正しく接客業従事者の人間力です。

この言葉は全て、
相手を思い遣る意識が礎=土台石(源)です。

そして、
お客様への人眼力心眼である目配り
(≒観察・察知・洞察)から始まります。

この中で目配り、気配り、心配りは、
もてなし=思い遣りの三要素として
サービス業界では大切にされています。

おもてなし(思い遣り)の三要素

さて、
先年の大震災に見舞われ人々の心が
大きく様変わりしたことがあります。

それは、信頼していたり、愛していたり、
頼っていた人の地震直後の行動により、
その人の自分に対する心の持ち方(心の位置)
が明確に判り、人によっては信望を深め、
またある人は信頼していた人、愛していた人
に失望して別離に至ることもありました。

このように、
自らの大切な人、愛情を抱いていた人の
震災後の心身の行動により人生の大きな
転機を迎えた人も少なくないと聞いています。

上記したような事例に於いて、
人への意識が明らかにされる
キーワードは【心配】です。

言い換えれば、
自らの大切な人、慈しみ愛する人を
リスペクトし心から思い遣る心です。

人は、
災害や苦難に会った時に本性が現れる
と言うことを数多く見聞きし体験しました。

特に緊急の災害時は、
自らの「心配」を如何に早く相手に
伝えるかが重要であると考えます。

また、この「心配」をする気持ちは、
常日頃の「感謝の表現」と言っても良いでしょう。

口先だけで「心配している」と言っても、
実際の行動が現実として実践されないため
に折角作った友人関係や信頼を無にして
しまった実体験をし、見聞きしました。

このことも、
感謝の表現の仕方と大変類似しています。

この「心配」に類似した言葉として「心配り」
がありますが、「心配」と「心配り」 は、
多少なり異なる意味を持つと考えます。

即ち、「心配」は自分の心の中に生まれること、
「心配り」相手がある心身の活動と考えます。

このような意味では、
「優しさ」と「思い遣り」と類似した意を
持つと言葉とも考えられます。

要約すると、
「心配り・心遣い・感謝・思い遣り・
 敬意・謙虚さ・承認欲求満足」は、
相手に対して遣わす(届ける)ことが主であり、
「心配・優しさ・感謝・拝謝(有難い)」は、
主に夫々の心に生まれることと解せます。

📚辞書検索-大辞泉

【心配】
 1 物事の先行きなどを気にして、
  心を悩ますこと。その様。気がかり。
 2 気にかけて面倒をみること。
  世話をすること。

[類似語]に次のような熟語があります。
【相手方】
 ご心配・ご心労・ご心痛・ご憂慮・
 ご懸念・ご案じ・お心懸かり・お気懸り。
【自分側】 
 心配しております・心痛しております・
 憂慮しております・懸念しております
 案じております・気を揉(も)んでおります
 気に病んでおります・頭(心)を痛めております
 気懸かりに存じます・心懸かりに存じます。
【心配り】
 あれこれと気をつかうこと。
 心づかい。配慮。
 活用例として「温かい心配り」。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?