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人知れずおいしい一皿「菜飯」

自宅栽培の大根を収穫しました。
見事です!

ちょっと辛味大根です 鶏肉と煮物にました
大根の葉 土や虫を掃除するために水につけています

葉っぱは刻んで、
ごま油と油揚げ(ちりめんじゃこでもok)と一緒に炒めます。
そして、その炒めた大根葉をご飯にさっくり混ぜていただきます。

菜飯の具・出来上がり・多いのでタッパーに入れて冷蔵庫保管

母は「菜飯」と言い
私の同僚は「菜っぱご飯」とおっしゃる代物です。

私がまだ小さい頃、
母はよく言っていました。

「菜飯を食べたとは外で言っちゃいけないよ。
ましてや、好きだなんて、言わないでちょうだい。
恥ずかしいから」

美味しいのに、恥ずかしいとは??
作文はもちろん、日記にも私は書けやしない…
菜飯を作るのは母、
それを美味しいと褒めることができない…私の頭はフリーズのまま、
永久凍土に埋められました。

ずいぶん大人になった頃、
「菜飯なんて田舎の食べ物だから」と母が独りごちるのを聴きました。
都会の生活の中で、
母も嫌な思いをしたのかもしれません。

マジョリティの人たちが
「こんなのを食べるの?」と
興味本位で聞いてしまうことで、
食卓にのぼりにくくなります。

悪気がなくても、ほんのちょっとした聞き方ひとつで、
恥ずかしい思いをさせてしまうこともあるかもしれません。

私たちが食べている多国籍料理は
なんとなく日本風な味付けになっていると聞きます。
本当の多国籍料理は、
田舎の人たちが作る、人知れずおいしい一皿かもしれない。

恥ずかしいと思いながら
作って食べていらっしゃるとしたら
寂しいなぁ。


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