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選択するときの基準〜映画「ニュー・シネマ・パラダイス」を見て気づく〜ネタバレ注意

「好きなことで生きていく」
現代において、よく耳にする言葉です。

わたしは始め、「好きなこと」が分かりませんでした。
正確に言うと、「好き」な事をしているのだが、昔の「好き」とは何か違うという感覚でした。

そんな時、某レンタルショップで「ニュー・シネマ・パラダイス」という映画に出会いました。

「ニュー・シネマ・パラダイスとは?」

ニュー・シネマ・パラダイス』(伊: Nuovo Cinema Paradiso)は、
1988年公開のイタリア映画で、監督はジュゼッペ・トルナトーレさん。

「あらすじ」
古き良き時代の映画館を舞台に、映画を愛し映画館に通った人々の人生模様をノスタルジックに描く。
シチリア島の映画青年サルバトーレ(トト)は、幼い頃から映画館パラダイス座の映写技師アルフレードを慕い、自分も映写技師となる。
初恋、徴兵と青春時代を駆け抜ける彼に、アルフレードは島を出るように勧める。
それから30年後、映画監督となったサルバトーレが、アルフレードの死の知らせを聞いて島に帰ってきた時、パラダイス座は廃館となっていた。
フィルムの1コマ1コマに対する映写技師の熱い思いがラスト・シーンに結実する。


偶然ですが、わたしの生まれた年に公開された映画です。
名作と言われている映画ですが、見るたびに学ぶことが多い映画だと思います。
特に、アルフレードがトトに伝えた数々の名言が深く、心に響きます。
ふと、見たくなる時があり、見ると新たなヒントをもらえる大事な映画です。
そんな映画から、学んだ、「わたしの考え方」を少し紹介いたします。

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「好きという”感覚”を取り戻せた言葉」

「何をするにしても、自分がすることを愛せ」というセリフがあります。
アルフレードが、トトの旅立ちのときに送った言葉です。

いつの間にか、子供の頃のように夢や希望を持つこともせず、
周囲の意見に流されたりしまいがちな、わたしの心を救ってくれました。
この言葉には、夢中になって追いかけたあの頃の心を忘れるなというメッセージが込められています。

このメッセージを受け取った時、「好きなこと」の「好き」の感覚を取り戻せた瞬間でもありました。

わたしの中での「好き」とは、「楽しい」であり、
その「楽しい」感覚は、生まれてから10歳くらいのときに体感した感覚
つまり、「無邪気で楽しい」っていう感覚だと定義することにしました。

生きていると、なにかと選択を迫られます。
そんな時は、「楽しい」方を選択します。

あくまで、わたしの意見ですが、
迷っている時点で、どちらを選択しても結果は、たいして変わらないと思っています。
それなら、「楽しい」方を選択する。
「楽しく」なければ、どうせ続かないから、いっその事やめるのもあり。

極端な考え方ですが、この方が後で後悔しないです。

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「99日目の夜:王女と兵士のおとぎ話」

最後に、作品をご覧になった方ならご存知の、
アルフレードが語ったおとぎ話について、書いておきます。

「昔、ある王様がパーティーを開き、
 国中の美しい女性が集まった。
 護衛の兵士が王女の通るのを見て、
 あまりの美しさに恋に落ちた。
 だが王女と兵士では身分が違いすぎる。
 でも護衛は王女に話しかけた。
 王女なしでは生きていけないと言った。
 王女は兵士の深い思いに驚いて告げた。
 『100日間の間、昼も夜も
  私のバルコニーの下で待っていてくれたら
  あなたのものになります』と。
 兵士はバルコニーの下に飛んでいった。
 2日、10日、20日がたった。
 毎晩王女は窓から見たが兵士は動かない。
 雨の日も風の日も、雪が降っても、鳥が糞をしても
 蜂が刺しても兵士は動かなかった。
 90日が過ぎた頃には、
 兵士は干からびて真っ白になってた。
 眼からは涙が滴り落ちた。
 涙を押さえる力もなかった。
 眠る気力すらなかった。
 王女はずっと見守っていた。
 99日目の夜、兵士は立ちあがった。
 椅子を持っていってしまった」

このおとぎ話を聞いたトトは「最後の日に?」とアルフレードに尋ねます。
アルフレードは「そうだ 最後の日にだ なぜかは分からない 分かったら教えてくれ」と言ってシーンが終わります。


なぜ兵士はあと一日で100日を迎える
まさに『最後の日』に
バルコニーの下から立ち去ったのだろうか。


わたしは、今アルフレッドと一緒で、「なぜかは分からない」です。
見ている人でわかったら、教えて下さい(笑)

100人見たら、100通りに解釈が出てくる映画だと思います。

他にもいい言葉がたくさんあるので、見てない人は見てはどうでしょう?
見たことある人も、もう一度見てみては?

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