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唯一無二の製品を世界へ「株式会社共栄鍛工所」(vol,1)

本日は、株式会社共栄鍛工所の3代目、齊藤 栄太郞様にお話伺いました。

創業は昭和5年4月、初代は齊藤木鋏(木ばさみ)製作所を設立
昭和33年に社名を株式会社共栄鍛工所に変更し、現在は自動車部品を17%、それ以外は搬送部品、農業機械部品、その他の部品を製作。三条市から世界へ向けて唯一無二の製品を届けています。

3代目 共栄鍛工所代表取締役 齊藤 栄太郞様

海外への展開

海外の製品はジョンディアのコンバイン部品を造っています。
ジョンディアとは2001年から5年連続表彰され、最重要パートナーとして殿堂入りしました。

数々のトロフィーと盾

海外に目を向けたのは30年前です。業界の中ではかなり早い方ではないでしょうか。
ある企業から製品の製造依頼があり、海外向けに製品を造る機会があったのです。
その製品がきっかけでアメリカの大手業者から連絡があり、取引をするようになりました。これもご縁とタイミングかと思っております。

海外の取引では、英語対応ができるスタッフが各メーカーに対して直接対応します。商社を挟まないので、価格の決定権は共栄鍛工所にあるのが特徴です。

海外だと時差がある為、上層部は時折深夜にZOOMミーティングにて商談しています。
メーカーからは直接連絡が入ることで、商品の相談や量産について互いの認識差なく的確な商談ができ、先方の微妙な要望や技術的なことが理解できます。
こうした面で双方かなりのメリットが生まれております。

海外の動向
カナダ、アメリカ北米が主なお客様です。近年では南米はブラジルが増えており、ブラジルに関しては今後の動きが楽しみです。
先進国の農業離れなどはニュースになってるが、北米南米には移民がいるので労働人口は下がりません。さらに業務はオートメーション化されており人を使う農業では無くなりつつあります。何キロ先の機械もGPSを利用した自動化が進んでいます。
弊社では、そうした大型の農機具部品の製造が強みであり、
細かな要望、繊細な技術、微調整など、どのKOUBAにも真似ができない製品を造っています。

ファーマーの気質

海外の農家さんは新しいメーカーに鞍替えすることは考えません。
代々使い続いているメーカーをこよなく愛し、ずっと同じメーカーを使用する傾向にあります。
日本のメーカーは20年経ったら生産終了し、部品も調達できないため、壊れたら機械を手放すか自分で直さなければいけません。
一方、アメリカのメーカーは何年も前の機械部品をちゃんと生産し続けています。
ユーザーに対しては供給責任があるというプライド、古き良きアメリカ気質がここに現れます。
普段メディアで目にするインターネットやマネーゲーム世界、いわばニューヨーカーと古き良きアメリカ人とは生活する世界が違うんです。

町のBARで飲んでいると、勤務している会社のTシャツを着ながら、勤めてる会社がどんだけ素晴らしいか話してくるんです。
それだけ自分が働いている会社にプライドを持っているんです。

従業員に対しての考え方

 コストカットという名の人件費削減で日本企業は衰退してきました。
会社の設備が悪いと生産性は下がる。給与が安いと従業員のモチベーションは下がるし、食事が貧しいと、なお下がってしまいます。

弊社では一定の先行投資をして生産性をあげ、収益性をあげる方法をとっています。
そうすることで、人材を多く採用でき、細かな従業員個人の要望にも応えることができます。

最大級の鍛造機

現在派遣入れて100人 正社員90名
パートアルバイト派遣も増えており、いつの間にか社員になっています。
従業員の離職率は2%で皆さん辞めずに勤務していただいています。
辞めないから技術は上がるし、給与も上がります。
辞める人は半年以内に辞めるので、その点ははっきりしていますね。

技術の継承

60歳で定年退職後も「時短でいいので働きたい」という要望がとても多いです。
技術者として信頼ある方々にはどうぞやりたいだけやってくださいと言っています。
これが、すごく良い循環になっており、定年後のスタッフが若い従業員に指導してくれるんです。
従業員に対してしっかり投資してきた結果だと自負しています。

工場のサウンドが心地よい

共栄鍛工所様のインタビューはVOL2に続きます。


株式会社ドッツアンドラインズ
https://dotsandlines.co.jp/

サンクチュアリ株式会社
https://sanctuary.style/company/

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