プログリットのPdMは”本当の意味で”裁量がある。部長とPdMが語るプロダクト開発のリアル
こんにちは。プログリット広報担当のMikoです。
先日当社は新サービスとして「スピフル」(※)をリリースしましたが、開発中のものを含めると、現在プログリットには4つのプロダクトが存在します。
(※ スピフルは、スピーキング力の向上に特化したサブスクサービス。)
一方PdM(プロダクトマネージャー)はというと、業務委託の方も含めてなんと3名のみ。しかも正社員の2名はどちらも未経験からPdMになっているんです!
今回は、プロダクト開発部の部長を務める太田(通称:chuさん)、PdMの越野(通称:kossy)、栢原(通称:ikiさん)の3名に、プログリットでのPdM業務やプロダクト開発部について聞きました!
人の人生をプラスの方向に大きく変える「教育」や「成長機会」に寄与したい
ー まず、プログリットに入社したきっかけを教えてください。
chuさん(部長):自分は元々大手の企業でPdMをやっていて、その時に新規事業なども担当させてもらったのですが、大企業で土台がしっかりある環境ということもあって、スタートアップのような生きるか死ぬかの危機感のある挑戦という感じではなくて。
ヒリヒリする環境の中で必死で生み出すものでないと素晴らしいプロダクトはできないんじゃないかということも感じて、スタートアップでプロダクト開発をやってみたいと思っていたんです。
その中でもプログリットを選んだ理由としては、二つあって。
一つは、これまでチーム作りや事業を前進させるということは結構やってきたんですが、0→1の組織作りはやったことがなく。いわゆるテックドリブンではないようなところで、0から組織づくりをやってみたいと思っていました。
もう一つは、「教育」というドメインに関心があったからです。人の成長に寄与できるようなプロダクトを作れたら、世の中に大きく貢献できるんじゃないかということをずっと感じていました。
ー ikiさんはPdM未経験からプログリットに転職されていますが、入社のきっかけは何だったんでしょうか?
ikiさん(PdM):私は前職、前々職共に、ベンチャーで新サービスの企画・開発に携わっていました。いずれも世の中にとってはとても良いものだということはもちろん感じていたのですが、自分自身がそのサービスのメインターゲットではなかったことから、どうやったらお客様に喜んでもらえる価値提供ができるかということを考える際に、どうしても自信を持ちきれない場面が多くあって。次は自分自身がそのサービスのターゲットになりうる領域で、心から価値を感じきれるプロダクト作りをしたいという気持ちがありました。
そんな中で、自分も「教育」や「人の成長」という分野に興味があって。自分自身、大学時代の留学や社会人になってからのMBA取得などを経て人生が大きく変わった原体験があるんですよね。教育や成長の機会は人の人生をプラスの方向に大きく変えると確信していたので、そういうプロダクト作りに携わりたいと思っていました。
プログリットには、英語力を上げるアプローチへの納得感や、ミッションへの共感で入社を決めました。職種ではなく会社で選びましたね。
(kossyの入社経緯についてはこちらのnoteをご覧ください!)
リリース直前のアプリをPdMの意思決定で捨てたことも。プログリットのPdMは"本当の意味で"裁量がある
ー 今のプロダクト開発部の体制、PdMの役割分担を教えてください。
chuさん(部長):今は業務委託の方も合わせると約20名くらいの組織です。3月には、リードデザイナーとエンジニアの方が入社してくださる予定で、プロダクト開発部は絶賛拡大中ですね。
PdMは正社員2名、業務委託1名の体制で、現在開発中のものも含め4つのプロダクトをそれぞれ下記の分担で担当しています。
iki:英語コーチング「プログリット」、サブスク「シャドテン」
kossy:サブスク「スピフル」
業務委託PdM:新サービス
ー ikiさんは未経験PdMとして昨年入社して、2サービスを任されているんですね!
ikiさん(PdM):そうなんですよ。未経験の自分によく任せてくれるなと思います(笑)シャドテンも年商10億規模のサービスで、それを分業せず丸々見れているというのはすごく良い経験です。
ー よく言う言葉ではありますが、裁量のある環境ということでしょうか。
kossy(PdM):スタートアップで「裁量がある」という言葉はよく聞きますが、その実「業務範囲は広いが、意思決定権はない」というケースはしばしばあると思っています。幅は広いが一つ一つの意思決定はほとんど社長が決めているような。その点、プログリットのPdMは本当の意味で裁量があると思いますね。
chuさん(部長):当然、経営層にも思いがありますし、こうあるべきという考えはありますが、議論した上でプロダクトに一任するところはしてくれますし、バランスが良いと思います。
ー chuさんが入社した当時は、リリース直前のアプリを捨てるという意思決定をしたこともありましたよね?
chuさん(部長):ありましたね〜(笑)僕が入社するまでは社内にPdMがいない中で外注してアプリ開発を行なっていたんですが、ちょうどそのアプリをリリースしようとしていたタイミングで自分が入社して。
表面的にはなんとなく良さそうなアプリにはなっていたものの、バックエンド側がまずいことになっており、「一旦このアプリは捨ててゼロから作りましょう」と提案しました。
当時、アプリリリースについては社内でも発表済みでしたし、時間もお金も使って開発してきたアプリを捨てるというのはかなり難しい決断だったと思うのですが、自分の意思決定を信じて任せてくれました。これはなかなかできることではないと思っています。
ー 改めて聞いてもすごい決断ですね。そこまでではないにしろ、PdM1年目でもかなり大きな裁量を持ってやっているというのは自社ながらすごいなと思うのですが、それが成立している理由は何だと思いますか?
chuさん(部長):未経験PdMで成り立つ要素の一つとして、経営陣との距離の近さはあると思います。普通は、PdMが報告したり議論する相手はシニアPdMであることが多いですが、うちの場合は、一PdMが経営陣と直で話します。会社のトップとの議論の機会があることで、メンバー一人ひとりの視座が上がっているというのは大きいと思います。同じ視座感を持つことができれば、経営陣も安心して任せられるという構図が成り立ちやすいですよね。
ikiさん(PdM):確かに、入社してみると経営メンバーと関わることが思ったよりも多くて、最初は少し驚きました。機能開発のアップデートや今後の計画について社長に共有する機会が月に一回ありますし、slackでアイディアを送ってくれたり直接コミュニケーションを取る機会も多いです。経営陣が何を考えているのか背景まで理解できると、自分の普段の意思決定にも影響がありますし、色んな観点で成長に繋がっていると思います。
チームで大事なのは、ゴールが「顧客のため」で揃っているか
ー ikiさんは2~3ヶ月程度で独り立ちしたと伺いましたが、未経験でやっていく苦労はありましたか?
ikiさん(PdM):エンジニア、デザイナー含めプロダクト開発のメンバーがとても協力的だったので、独り立ちしやすかったなと思っています。普通は、PdMとしての凄さだったり尊敬がないとついてきてもらえなかったりすると思うんです。でもプログリットの人は「お手並み拝見」的な姿勢がいっさいなく、どんどんアドバイスや提案をくれて。先ほどの経営陣との近さ同様、未経験でもやっていけている要因としてこの環境であることはかなり大きいと思います。
chuさん(部長):スキルも大事ですが、採用の際にはそれ以上にスタンスを大事にしているので、そういう人が揃っていますね。
ー チームにどういうメンバーが揃っているかというのは、プロジェクトを進めていく上でとても大事ですよね。
ikiさん(PdM):そうですね。僕は、ゴールが「顧客のため」で揃っている人とやれるか、というのはとても重要だと思っています。
プロダクト開発においては、検討・開発・リリースを進める中で新たに判明することも多くて、朝令暮改が発生する場面も多々あります。そのような状況変化に対して自分の工数が増えることに抵抗を覚えず、柔軟に対応できる、むしろ例え工数が膨らもうとも進んで価値提供への提案をしてくれるメンバーがいるかどうかは、良いものを作る上でとても重要ですよね。
kossy(PdM):プロダクト開発メンバーは本当にすごくて。「この競合アプリが気になる」という発言を一言すると、エンジニアやデザイナーがすぐに使ってみて提案をくれたりします。
ー プログリットのプロダクトを実際に使ってるメンバーも多いですよね?
kossy(PdM):そうですね。シャドテン(※)を使っているエンジニアで、1年以上欠かさずシャドーイング学習を続けている人もいます。
その上で自分の経験からいろんなアイディアをくれますし、こういう解像度の高いエンジニアと会話をしながら開発ができるというのは、とてもありがたいです。
(※ シャドテンは、シャドーイングというトレーニングを実施する、リスニング力の向上に特化したサブスクサービス。)
chuさん(部長):元々そういう良い人を採用しているというのもありますが、うちは開発プロセスの企画の初期段階からエンジニアやデザイナーに議論に入ってもらって一緒に作り上げているので、自発的にそういう動きをしてくれる人が多いんじゃないかと思いますね。
生成AIの登場により増した、EdTech(エドテック)×PdMの面白さ
ー 教育ドメインでのPdMの面白さはどういったところになりますか?
ikiさん(PdM):英語学習はみんなが通ってきた道で、色々やって来たけど英語力が伸びなかったというペインは誰もが実感していると思うんです。なので、そこに対してテクノロジーを使うとこんなに効率的なのかとか、こうやったらよかったのかという発見があるのはとても面白い部分ですね。
kossy(PdM):僕的には、競合サービスが山ほどあることですかね。英語学習サービスも世の中に数えきれないほどあって、そうなると差別化が難しくマーケティング勝負になりがちだと思うんですが、そこをUXという見えにくい部分で差別化を計りにいくというのは、難しさであり面白さでもあります。
あとは、昨年生成AIが登場してからは、アンコントローラブルな事業上の変数が増えたのでより面白くなったなと感じています。
生成AIは万能ではなく変なものを生成してきたりもするので、既存プロダクトにAI機能を追加するようなケースは多いですが、新規プロダクトでいきなり生成AIを活用するというのは実はそこまで多くない気がしていて。
でもうちの場合、どストレートに2つの新規事業に生成AIを使っていますし、これからもどんどん活用していく方針です。
chuさん(部長):生成AIの登場で言語学習領域も盛り上がっていますが、活用の仕方がとても大事ですよね。AIを使うことを目的にするのではなく、ユーザーのペインを解消したり事業運営上の課題を解決することを常に念頭に置くことが大事だと思っています。
プログリットの場合は、お客様の英語力向上に本気で向き合っているからこそ、人の手間暇がかかっていることがたくさんあるんですよね。そこに、テクノロジーで解決すべき課題があると思っています。
対話を通じて学習の目的を明確化したり、モチベーションを向上させたりするのは人が手間暇をかけるべき部分。一方そうでない部分は技術の力を使って解決していく。そうやって見極めながら活用していくことが重要だと思っています。
プログリットのPdMは、お客様の未来を創り、開発チームの未来を創る仕事
ー PdMとして大事にしていることはありますか?
kossy(PdM):最近意識しているのは、「自分の意見を覆しやすくする」ということです。職種柄と、あとは歴が長くなってきたこともあって、幅を利かせている感じにならないようにすることは意識しています。
chuさん(部長):大御所だね(笑)
kossy(PdM):(笑)
完成されたものを出して「これどう?」というと意見しづらい場合もあると思うので、2割くらいのたたきの段階でフランクに相談する、早い段階で巻き込むということはやってますね。
最後の決めの段階では自分の中のロジックを大事にしますが、プロセスのところは自分の意見が大きくならないように、みんなが意見を覆せるように、ということを意識しています。その方が絶対良いものになるので。
ー 最後に、プログリットのPdMに向いている人はどういう人だと思いますか?
kossy(PdM):しっかりぶれないスタンスがある人でしょうか。プログリットは社員もお客様も質の良い意見や要望をたくさんくれるんですよ。
そういう声が届きやすいというのはすごく良いところなのですが、そこばかり追いかけてしまうと、何を作ってるか分からなくなってしまうのではないかと思います。自分はどうしたいかというスタンスを持って、やらないことを決められるかどうかは大事ですね。
あとは、プログリットにはいろんなフェーズのプロダクトがあるので、PdMとして経験の幅を広げるにはかなり良い環境だと思っています。UXの改善を極める、ある程度の規模感のある事業をこれからさらにもう一伸ばしする、0→1でサービスを生み出す、などプロダクトごとにフェーズが異なるので、貪欲に経験を積んでいきたいという人にはぴったりだと思います。
ikiさん(PdM):色々あって絞るのが難しいですが、、私は、当社のバリューの一つである「Respect All(※)」を体現できるかどうかというのは、大きいと思っています。どこのPdMも基本的にはそうかと思いますが、プログリットもご多分に漏れず関わるステークホルダーがとても多いので、色んなポジションの方々を巻き込んで推進していくにあたり、やはり気持ちの良いコミュニケーションを取れるかどうかは当社においてもとても重要だと思いますね。
(※ 当社が大切にしている5つのバリューの内の一つで、「仲間を尊重し、思いやりのあるコミュニケーションをとる」という価値観。)
ー chuさん、最後に一言お願いします!
chuさん(部長):プログリットのPdMは、お客様の未来を創り、開発チームの未来を創る仕事です。
当社のプロダクトをご利用いただいているお客様は、とにかく「本気度」が違うので、プロダクトをかなり使い込んでくださいます。
だからこそ出てくる濃密な学習データやお客様の声を元にIssueに向き合うことができますし、それらを解決することで、英語力向上だけでなくお客様の自己実現など未来を創ることに貢献できるのがプログリットのPdMです。
また、開発チームに関しては、まさに組織の拡大フェーズであるため、これまでの経験を元にチームを作っていくチャンスがあります。
一つのプロダクトに留まらず、お客様の未来や自身の組織にも視点を広げてやっていきたいという方には、とてもエキサイティングな環境だと思います!
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