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それぞれの時の「ピラミッド」について

このトピックについて最終的に言いたいことは、どの年齢になっても将来の「正しい答え」なんてわかる時なんて絶対に来ない、と言うことです。

言いたい結論はそれとして、ではこれをどういうエピソードを通して説明してるかと言うと以下のようになります。

例えば私の小学校の低学年の息子が保育園に行っていたときには、彼の夢は戦隊のヒーロー、ジュウレンジャーとかのヒーローになりたい!と真剣に考え、仮面ライダーの50年間の歴史が詰まった百科事典みたいな本とかを買い、(親的にはそれぞれの顔にどういう違いがあるのかも理解できなかったのですが)一つ一つのライダーの顔をまじまじと見つめながらずっと見ていた時期がありました。それから3年経って今の彼はすっかりサッカー小僧として、毎日サッカーのスーパースターたちのスーパープレイを見、それに少しでも近づけよう真似しようと練習をしていますし、今の彼の将来の夢はサッカー選手になること、です。

こういう「子供の時の夢」と言うエピソードが語られる時は決まって、「幼い時の夢ってあったよね、今振り返ると笑ってしまうけどね」と言うコンテキストで語られる場合がほとんどです。

このエピソードはまだ続きます…

今の大学生に話を変えてみてみると、(将来やりたいことが決まっていると言うある種マイノリティー?の学生に当てはまることですけども)「私はキャビンアテンダントになりたい」とか「私は・僕は貿易関連の仕事に就きたい」などなど、(学生である今の時点で)なりたい姿、やりたいこと、と言う形でよく語ってくれます。

私はこのエピソードで言いたい事と言うのは、「(学生である今のあなたを) 10年〜20年後のあなたは必ず笑ってるでしょう」と言うことです。つまり「あー、そんなことも言ってた時もあったなぁ…あの時は本当に何もわかってなかったな…」と言う感想を「昔の自分」に持つ事は確実です、ということです。

これはもちろん私にも当てはまることで、高校の時の、大学時代の夢・大きな目標などを顧みたときに、「(歳をとった)今の自分」からそういう20年以上前の自分を顧りみて「あ〜なんてあの時は世間知らずだったんだろう、あ〜あの頃のああいう熱っぽい夢、大きな目標ってあったなぁ」となります。

で、ここのエピソードで言いたいことの1つ目は:

今のあなたを、未来のあなたは必ず未熟だったから、無知だった…などの視点で笑うだろう、ということです。これが一つ目。

言いたいことの2つ目は:

とは言え、その時その時、当時に感じていた自分の中で(情緒的であれ、そして合理的にであれ)形成していたある種の(理想を上に置いた)「ピラミッド」、そしてそのてっぺんに位置する職業や姿、と言うのはどの時代であっても、どの瞬間であっても、本当に尊く、そして大切なんだ、ということ。

これは、「ああ、あの頃は若かったな、だからあの時にピラミッドの頂点と勝手に感じていた事はなんて未熟だったんだろうね、これって私ってバカだったな」と言う形で邪険に扱うのでは全くなく、むしろ100%逆で、

「その時その時のあなたの熱い思い、その構造のトップにある場所を目指そうとしていた自分のワクワクと言うエネルギーこそが真実だ」ということです。

このワクワクの(エネルギーの)量、ということこそが1番大事であって、その時その時に移り変わっていく、その時点時点での「なりたい姿」と言う事は第二の変数にしか過ぎない、と言うことでもあります。

ですので、繰り返しますが将来のあなたは必ず今のあなたを愛を持って笑うでしょうし、その時その時に思うワクワクを本当に大切にし、その時その時を一生懸命生きていく、そのことの大事さ、ということを言いたく思います。

そして最後の3つ目(すみませんまだあります)の言いたいことはというと、少し大人になった学生である今の自分だからこそ理解できると勝手に誤解していますが、「自分が将来何になりたいのか、何になるのか」なんて今の自分では絶対に、絶対にわからない、ということです。つまり将来の自分にとってどういうことが本当に大事になってくるのか、大切になってくるのか、そして憧れているのか、等々、そういう事は絶対に今の自分にはわかり得ない、と言うことです。100%わかりません。そもそもわかった時点で人生、楽しくありません。

もっと肩の力を抜いて。将来したいことがひょっとして今わかるかもしれない、と言う幻想はきれいさっぱりと、ちゃんと忘れてください。

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