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「仕事が忙しすぎて休む時間がない」という人も必ず休めるテクニック

1.「休みたいけれど休めない」

そもそも休む時間なんて確保できない。
仕事を減らすなんて無理。
でも、パフォーマンスを下げずに健康でいたい。

そんな弁護士さんをサポートするために、
今回は「休む」を考える記事です。

2.「休む時間」がない

弁護士さんは忙しい。
「休みたい」
そう思っても、なかなか休めないものですね。

仕事に追われて息つく暇もない。疲労困憊。
それでも、次の仕事へということは、
日常茶飯事ではないでしょうか。

このような生活を当たり前にやっていけているのであれば、
働き方としては問題はないのだろうと思います。
ただ、健康上のことは心配なのですが、、

しかし、人によってはこんなこともあるかもしれません。

✓ からだの疲れがとれない
✓ パフォーマンスが落ちた
✓ つまらないミスをする
✓ イライラしやすい
✓ 仕事への意欲があがらない
                    など

それでもやらなきゃならないことがあるから、
休むわけにはいきません。

やるべき仕事がたくさんある上に、
休むために仕事を減らすなんて死活問題。
仕事をうまい具合に減らすなんて都合のいいことはできないし、
あればやってるという話。
「とにかく仕事を終わらせる」
と考えて、休むことを”考えないようにする”。

そんな人も少なくないのではないでしょうか。

3.パフォーマンス

こんな研究報告があります。

「パフォーマンスは起床後13時間後(6時起きで夕方7時)から徐々に低下していく。
 17時間連続覚醒(6時から夜11時)では、血中アルコール濃度約0.05%程度に低下。
 血中アルコール濃度約0.05%は多くの欧米先進国で規定されているアルコール中毒のレベル。
 徹夜では血中アルコール濃度が約0.10%程度相当のパフォーマンスとなる。」
 Dawson, D., Reid, K. Fatigue, alcohol and performance impairment. Nature 388, 235 (1997).
 https://www.nature.com/articles/40775

つまり、夜遅くまで働いていると酩酊状態で働いているのと同じといえます。
この結果から、連続勤務はパフォーマンスを下げるため、
ミスや事故のリスクを高める可能性が考えられる、といえそうです。

弁護士さんは好きで遅くまで働いているわけではなく、
そうせざるを得ないわけです。
科学的にはそうだからといって、
「そんな働き方は体に良くないですよ」と言いたいわけではありません。

むしろその研究から、
「そんななかでよくやっているな!」
と自分の働きぶりを再確認していただきたいところです。

4.心を休ませる

酩酊状態であっても(?)、働き続けることができる弁護士さんの
精神力の強さには頭が下がります。
そんな弁護士さんに今日伝えたいのは、

「休む」という言葉は、
たいてい「体に休養を与える」という意味ですが、
ここでは、心に焦点を当て、
「心に栄養を与えること」として考えてみたいと思います。

仕事をしているときは、
緊張や焦り、不安、不満、イライラなどを
感じているかもしれません。
あるいは、感情を感じないこともあるかもしれません。

一方、心に栄養を与えるような行動をすると、
リラックスしたり、楽しくなったり、
明るくなったりして、気分が楽になります。

例えば、次のようなものがあります。

• ストレッチをする(例えば肩や胸)
• 湯船に10分つかる
• Instagramで#resortを検索する
• YouTubeで焚火の動画を見る
• Chill outなどのリラクゼーションドリンクを飲む
• 犬や猫とあそんでみる
• 高いところから遠くを眺める
• プチ贅沢なデザートを買う
• 飛ぶ鳥を目で追ってみる
• 飲んだことのないビールを飲んでみる
• 一駅先まで電車に乗ってみる
• マスクを外して深呼吸をする

さて、あなたにとって、
「心に栄養を与えること」はどんなことでしょうか。

5.あたまに浮かぶこと

リストをみて、「やってみるか」と思うこともあれば、
「やっても意味がなさそう」と思うこともあるかもしれません。

ところで、時間はどれくらいかけるでしょうか。
半日? 1時間? それとも3分?

「休む=1日仕事をしない」という考えもあれば、
「5分のコーヒータイム=休む」という考えもあるかもしれません。

何か一つを試してみると、リラックスしたり、気分が上がったり、
ほど良い疲労感に心地よさを感じたりすることがあります。
行動から気分を変えることを試みるのは、治療にも使われる方法です。

やってみて、疲れたり、嫌なことを思い出すなどその逆もあります。
ただ、その時はそうであって、次はそうでないかもしれません。

さて、このように心こころに栄養を与えるような行動を考えると、
あたまにはどんな考えが浮かぶでしょうか。

「やるなら何かもっと特別なことでないといけない」
「時間をしっかりとらないといけない」
と思う人もいるかもしれません。

しかし、それは自分自身で選ぶことができます。

6.自ら選ぶこと

働いても、休んでも、
心に栄養を与えることもあるし、
そうでないこともあります。
それは人それぞれです。

働いていると、仕事に関わる人に合わせざるをえません。
そうすると、自分に必要な選択は取りづらくもなるのかもしれません。
自分が休むということ自体を許すのが難しくなるのかもしれません。

この記事を通して改めて考えてみてください。

「いま自分にとって必要なことは何か」

それを知っているのは、今の自分自身です。
その時間を自分に数分間取るだけで、
心に栄養を与えることになるかもしれません。

(参考文献)
J.カバットジン 春木豊訳 「マインドフルネスストレス低減法」 北大路書房(2007)

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また、記事についてのご質問等ございましたら、コメントをいただけますと幸いです。

8.著者紹介

著者:鈴木 健一

鈴木さん顔写真

中国留学やSE経験のある公認心理師・臨床心理士です。普段は心療内科クリニックで主に働く方々のケアをしています。

主に感情に焦点を当てたカウンセリングをしています。感情は一般に避けられがちですが、そこには意味や役割があります。冷静で知性を求められる弁護士の先生だからこその大変さを感じています。安心を感じられることを重視し、弁護士という役割だけに限らず、どんなことでもご相談いただけるのをお待ちしています。

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