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人に伝える

協会けんぽから届いたメールに「人前で話すのが苦手で、プレゼンなどで頭が真っ白になってしまいます」という相談がありました。

わかります~

昔から人前で話すのは苦手でした。話したいことは頭には浮かんでるんです。でも、話を切り出す時のタイミングや内容整理、話しグセなど気にしているうちにタイミングを逃してしまうって感じです。

全校生徒の前で説明するとか、もうパニックです。
みんなに見られてる、上手く話が伝わるか、最後まで飽きないような展開が出来るのか、話しは綺麗にまとまるか、それはそれはもう人生の終わりのような気持ちになりました。

話さないと終わらない

パニックになるのは仕方ないとして、話さないと説明が終わらないわけです。ずっと立っていてもなにも変わりませんし。
自分の言いたいことや伝えたいこともあるので、ぼーっとしているわけにもいきません。

だいぶ悩みましたが、そうだ!眼鏡をかけている時は眼鏡を外して周りがぼやけるようにすると恥ずかしくないかもと眼鏡を外して海に向かって話している気になって話したこともありました。

思い切る

社会人を長く続けると、どうしても会議で説明することが多くなります。
社員の入社時研修を担当することになったり、コンプライアンス担当者になって説明するとなった時は、恥ずかしいことを前面に出して話してみましたよ、ほんと。
皆んなくすくす笑うけど、それも声援と思って。

満足感を得る

研修で伝えたいことを簡潔に資料を作り、資料を読ませるのではなく、できるだけ自分の口で説明するようにしました。資料を見せるだけではすぐに飽きられてしまうので。
これは学校の授業を思い出してみました。あの先生は説明がくどくて眠くなったな、この先生は話の中にテストに出るヒントを入れていたなとか…
研修で話すことはほぼ同じなので、資料さえ出来ればイメージトレーニング。
頭の中で話している時をイメージし、いざ開始。
説明しながら聞き手を見回すと、大体1人はこちらを見ている人がいます。この人にわかってもらおうとロックオンします。
が、時間より早く終わったり、時間を過ぎたりと、まぁ失敗は沢山経験しました。
それでもとにかく話し終えた時の満足感を得ることは出来ます。もちろん恥をかくこともありますが、それも今の自分です。

アンケートをとる

毎回説明の後に、「説明どうだった?」「どこが分かりにくかった?」とアンケート的に聞いてみると、話のスピードが速すぎる、この点が意味不明だったなど教えてくれます。答えてもらえないときは、指名してみたりして。

これって先生では?

学生時代の先生をいろいろ思い出していると、先生の大変さがわかります。と同時に生徒がメンバーや上司になっただけで、やってることは先生と同じだなと思いました。
無理やり意見を通すのではなく、わからない人に教えてあげようって気持ちになると、よりわかりやすいように事例を用意してみたり、説明の仕方を変えてみたりしました。基本的に同じ内容を話すので、時間配分も調整出来るようになりました。なんせいつも話していることなので、少し深掘って時間を増やしたり、アンケートで不要と言われた所は思い切ってカットしたり。

楽しむが勝ち

勝負けの問題ではないですが、資料作成から説明実施、アンケートで振返るを繰り返していると、より精度が高まってくるのがわかりました。
芸人さんでもスベることがあるんだから、素人の私はこれだけやれたんだから十分満足。できなかった所は次回の宿題として、聞き手の表情も楽しめるようになりました。

結局、自己満足かもしれませんが、人に伝えることは難しいけれど、無理ではない。出来る準備をしてその場に臨む。頭の中が白くなっても準備した中の1つは思い浮かんだりします。そこをキッカケにするとか、とっても心配ならキーワードだけメモっておく。全文を書いてしまうと棒読みになるので避けたいところです。

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