入院患者の既往歴で多い疾患について
本日は入院される患者に多い持病をご紹介致します。高齢者では基礎疾患を持っていない方の方が圧倒的に珍しいです。
【持病として多い疾患】
◯ 糖尿病
糖尿病は入院した経緯に関係なく既往歴として記載させれていることが本当に多いです。腎臓機能や血糖値など数値が逸脱している方をよく見かけるため、生活習慣を見直すための入院があるほどです。運動の負荷量にもつながってくるため、特に自覚症状などを細かく経過観察していく必要性があります。
◯ 高血圧
高血圧は、成人の正常値をクリアしている方はかなり少ないです。クリアしている方でも降圧剤など薬で治療をされている方も多いです。高血圧に関しては、数値に応じた運動の中止基準などもあるため、定期的に観察の必要な大切な要素です。
◯ 骨粗鬆症
高齢者の多くは、骨密度の低下が懸念されます。骨折が多くなるのは、この影響も少なからずあると思います。入院中だけでなく自宅復帰後も転倒にはかなり気を使う必要性があるため、家族の介護力や本人の身体能力の評価が大切となります。イベント等で骨密度を測る催し等があれば、一度確認するのも良いかと思います。
◯ めまい
めまいを引き起こすものとしては、姿勢変化によるものや神経系など多くの原因があります。一時的であってもバランスを取らず倒れてしまいベッドの柵や床などで頭などを打つ可能性もあるため、注意が必要です。治療者だけでなく家族も含めて症状出現時には特に側にいる必要性があります。
◯ 白内障
白内障の治療をされている方も多く存在します。点眼薬など治療を継続されている方もいるため、認知症などの方は特に介護が必要となります。自身で点眼回数や方法などを覚えられないことが多いため、身体の動きは自宅復帰レベルでも訪問などの看護サービスが必要となることもあります。
【おわりに】
本日は、入院患者に多い既往歴を主体にお伝えさせて頂きました。
既往歴だけでなく、治療継続の有無や状態変化など経過を追っていくことがどの既往歴にも大切なこととなります。
医療関係者に関わらず過去のものだからと安易に考えず症状などを身近な家族が確認していき、伝えることも大切ではないかと思います。
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