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30代の転職で成功するために20代から意識するたった一つのこと。      「コア職種」を決めると強い【実体験】

転職を考えだした人は、「転職に失敗しなくない」「年収をアップさせたい」「やりがいのあるポジションについきたい」「次の会社では長く働きたい」などいろんな希望があります。その希望を叶えるために20代で意識したほうがよいことが1つだけあります。私の実体験からも、転職に成功している(=キャリアアップ、給与アップ)友人たちを見ても、マストなことだと思います。英語を話せることより大事です!

転職を成功させるのに必要なのは、「コア職種」を決めることです

転職を成功させるために、今働いている会社で今後のキャリアのコアになる職種を決めましょう。30代の転職は、20代のようにポテンシャル採用はありません。何をやってきたか(=成果)とそれを再現できるか(=再現性)が問われます。ある職種の専門性が高ければ高いほど、成果と再現性への信頼性が高まります。

ドラクエとかファイナルファンタジーで最初に職種を決めて、レベルを上げていきますよね。戦士レベル30、黒魔導士レベル25みたいな感じです。レベルが上がると、攻撃力が上がったり、特別な魔法を身につけたりできるわけです。

この4月に会社に入社した新入社員の方は、研修を終えてどこかの部署に配属“させられる”わけですが、どの部署に行くかはほとんどの場合、自分の希望ではなく、会社の都合で決まります。大きな会社だと、文系の7割くらいの新入社員が営業になるんじゃないかと思います。

配属された時点で、営業部に配属された意識はあるかもしれないけれど、営業職になったことを強く意識する新入社員は少ないかもしれません。ドラクエでいうと、営業“職”レベル1の始まりです。

職種を意識するのとしないのでは、レベルが上がるスピードが大きく変わります。職種を意識しない場合は、営業部で与えられた役割を覚えて、こなしていくことになります。新入社員の役割は大体、今までその部の一番若手がやっていたことを引き継ぐことから始まります。

一方、営業職のレベルを上げようとすると、ロールモデルとなる成績優秀な先輩を見習おうとしたり、本などで学ぼうとするはずです。この意識の違いが大きな違いになってきます。

職種を意識すると良い、もう一つの理由は、転職する時に実感できます。求人募集は、職種別の募集になっています。いろんな職種を経験しているジェネラリストより、特定の職種のプロフェッショナルのほうが求められるわけです。20代後半くらいから30代半ばくらいになって、転職しようと思った時に、「あれ?何の職種で応募すればいいんだろう?」となるのは避けたいところです。

もちろん20代後半であれば、キャリアチェンジという考え方もあります。今までの職種を次の会社でさらに極めるのではなく、全く新しい職種に挑戦するという考えです。戦士が僧侶になるみたいなものですね。企業側からするとポテンシャル採用に近くなりますので、大幅な給与アップは見込めません。レベル1の僧侶は、給与交渉で足元を見られることになります。20代であればキャリアチェンジも悪くはありませんが、30代半ばを過ぎると、キャリアチェンジはリスクが高まります。30代半ばの人をさすがにポテンシャルだけでは採用してくれません。逆に、30代半ば過ぎでポテンシャル採用しようとする企業は、離職率が高くて、誰でもいいから人手が欲しい会社かもしれないなど、何か理由があるので要注意です。

転職でキャリアアップ≒給与アップを目指すのであれば、同じ職種でその経験とスキルを活かすのが近道です。そのために、1社目で「自分の職種はこれだ!」というのを見つけることが大切になってきます。

医学部に行って医者になる人と違って、たいていの新入社員は、何の職種になりたいかというビジョンは明確に持っていないはずです。しかも会社都合で配属が決まるので、はやいうちに極めたい職種にたどり着くのはたやすいことではありません。特に大企業になればなるほどその難易度は高くなります。

20代後半で転職する場合は3年くらい、30代半ばで転職する場合は5年くらいの職種経験があれば、ジェネラリスト<プロフェッショナルと見られると思います。逆算すると、2~3回の社内異動で、希望の職種につき、そこで3~5年の経験を積めばいいわけです。(今の時代、そんなに悠長に待ってられないという20代も多いかもしれませんね。)


3回の転職でキャリアアップに成功したワケ

僕の場合は、3回の転職を経て、今4社目の会社で働いています。
大学を卒業して、一社目は新聞社に入社しました。記者職を受けて、記者職での採用でした。そのため、会社都合で職種を決められるという、大多数の新入社員が味わう運試しのリスクを避けることができました。もちろんその時、「職種を決める大切さ」を意識して、そういう選択をわけではありません。

その後、海外留学などを経て、二社目で外資系のPR代理店に入社しました。職種は広報職になります。記者職と広報職は別物なので、キャリアチェンジになり、年収も記者時代より下がりました。(記者時代にもらいすぎていたというのもありますが。) 初めての転職で転職テクニックもなく、強気の給与交渉はできませんでした。 

海外では、記者が広報になったり、その逆も割とよくある話です。(2社目に転職した後に知りました) そう考えると、記者職から広報職は決してキャリアチェンジではないんです。実際、そのPR代理店にも元記者が何人かいました。PR代理店が相手にするのはメディアなので、その意味でも記者だったことはとても役立ったわけですが、転職のタイミングで、僕自身が、自分のキャリアが記者職から広報職に継続しているという意識が薄かったのが正直なところです。転職時のセルフブランディングの観点では、もったいないことをしました。

2回目の転職(3社目)では、外資系のメーカーの広報職になりました。かつ管理職でした。30代そこそこで、広報部門のトップになれたのは、1社目と2社目のキャリアをアピールできたからだと思っています。記者×PRパーソンって日本の広報業界ではそこそこレアキャラだと思います。記者×PRパーソンに加えて、英語力という要素も掛け合わせたことで、レア度はさらに増しました。(2社目に感謝です!) もちろんキャリアアップなので、給与も大幅アップしました。

3回目の転職(4社目=現在)は、日系企業の広報職です。今回は、メインで記者×PRパーソン、サブで管理職経験×まだ30代半ばをアピールしました。企業側の取りたい人物像とフィットし、希望する企業に転職ができました。

僕の場合、広報職が20代後半で天職だと実感して、そのキャリアを軸にいろんなパーツを組み合わせることで、レア度高めの広報プロフェッショナルになることができました。広報職といっても、日本に数十万人(!?)はいるので、その中での差別化していくことが大切なのですが、その点で元記者というのはとても効果的だと感じています。

軸となる職種に、前に経験した職種を組み合わせるのか、後に得た経験を組み合わせるのかは、どう見せたいか=セルフブランディングになります。

食品メーカーの広報職で、大学院で栄養学を学んだ人がいます。広報×栄養学でレアな広報プロフェッショナルというポジションを確立できています。


コア職種とサブ職種の掛け合わせで唯一無二の存在に

① 、20代後半から30代前半で、軸となるキャリアを見つける
②、そのキャリアを深めつつ、掛け合わせとなる職種やスキルを見つける

① と②ができていれば、転職がスムーズに進みます。1つの会社に就社する時代から、複数の企業を渡り歩くことが当たり前になってきているので、戦う(=転職)時のレベルが高いに越したことはないんです。

転職するたびに、キャリアダウン=年収ダウンをしないように、そして、なにより、自分が天職だと思える職種=キャリアを続けられるように、レベル上げを続けましょう。

そして、もちろん転職せず、1つの会社にいたとしても、レベルの高い職種を1つ持っていると、その会社の中で確固たるポジションを確立することができます。広報のことなら、あの人に聞こうというふうな感じです。

まずは①からはじめて、①を7~10年くらい続けたら、②のことを意識しはじめると良いと思います。実際、意識しなくても、①を極めていくことで、②への欲求が自動的に生まれてきます。

僕の場合も、広報職で経験を積むなかで、商品を広報する観点で、マーケティングのことに自然と興味を持ち、マーケティング職の人と話すときの共通言語を持ちたいと思い、マーケティングの勉強を始めました。そして、3社目で社長や経営層と会話をする機会が増え、経営の在り方や良い会社になるための方法などを学び始めました。それが企業広報をする時に生かされています。


まとめ

日本の教育では、投資について教えることもなければ(このこと
もまた別の機会に書きたいです)、キャリアについて教えることもありません。
人生100年時代になり、定年も延長される中で、お金を稼ぐためだけでなく、能動的にゲームを進めていくための武器や魔法を身に着けることが大切になっています。そのために、今回、実体験から感じたことをまとめてみました。あくまで実体験に基づいたキャアリ観で、別の考え方の方もいると思いますので、その点はご理解ください。4月に入社したばかり新入社員の方やキャリアに迷っている20代の方の参考になればうれしいです。
(広報職をキャリアの軸にしたいと思っている方がいれば、相談にのることができますので、何でも聞いてください)

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