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【脱属人化】PRチームのつくりかたを考える#PRLT #27

こんにちは、#PRLT 運営のきぬきぬです。
2020年ラスト、第27回目の #PRLT が開催されたのでその様子をお届けします!

今回のテーマは「脱属人化!PRチームのつくりかたを考える」。
スタートアップ・ベンチャーにありがちなひとり広報、ひとりPR。属人化
はよくない、と思いつつ、日々の業務で後回しになっている方も多いはず……。

今回の #PRLT では、「PRのメンバーを採用したいけど、どう社内に理解してもらう?」や「PRのチームを作るには何から手をつけたらいいの?」を
テーマに6名がLTし、各々の実体験や気付きをシェアしました。

前回に引き続き、オンライン開催です。
今回も非常に熱いLTばかりでしたので、どうぞお読み逃しなく!

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Cybozu株式会社 久宗大雅さん
「チームビルディング リベンジ」

トップバッターはサイボウズの久宗さん!久宗さんからは「チームビルディング」について、お話いただきました。久宗さんは一度チームビルディングに挑戦したものの、失敗に終わってしまったそうです。

失敗した理由は、「チームのフェーズを見誤ったこと」「1人でチームについて探求しすぎたこと」…etcがあげられました。その失敗を糧に、どのようにリベンジしたのかをお話いただいた後、「チームビルディング実施に重要なこと」を伝えて、LTを締めました。

<チームビルディング実施に重要なこと>
1.チームについて考え、こまめに情報共有を行い認識をすり合わせる
→なんのために、いつまでに、どのようになりたいのか

2.チームビルディングについて、報連相を怠らない

→チームフェーズを意識、適切な量と速度でチームについて議論し内容を残しておく…etc

チームについてはリーダーだけでなく、チーム全体で方向性を固めることが重要となります。チームを組成する段階から、メンバーを巻き込んでくことが大切ですね!

今回はチームビルディングについての一部を取り上げていますが、詳しくは資料をご覧ください!

株式会社GIG 尾崎莉緒さん
「未経験広報が0から始めたチームづくり」

GIGの尾崎さんからは、「未経験広報がはじめたチーム作り」についてお話をいただきました。尾崎さんが考える、チーム発足に重要なことは下記3つです。

1.長期運用可能な仕組みづくり
→ブランディングを確立させるまでには時間が必要。コンテンツを外部媒体に展開することで、媒体数を増やし継続的に発信。

2.社内外の専門家を巻き込んだ体制づくり

→広報実施には様々な職種が関わる。一般的には広報担当者がPMとして
コンテンツ等の制作チームを取りまとめる。

3.協力体制の構築

→広報は1人ではできない。基本的には広報が主導しつつ、社員の協力も
募り広報活動に励む必要がある。社内のリソースが難しければ外部人材の
活用が効果的。

「広報は企業の資産になる」。属人性を持たない広報チームは広報活動の幅が広がり、企業の資産となります。資産を貯めながら、PRし続けられる体制構築ができると企業としても広報の価値が高まると、LTを締めました。

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株式ビビッドガーデン 下村彩紀子さん
「ひとり広報がインターン生とチームを作り始めた話」

下村さんは「インターン生と一緒に広報チームは作れる」をテーマにLTいただきました。昨今では、広報でインターン生を採用する企業も多くなってきています。今回は実際にインターン生に任せている業務や採用のポイントをお話いただきました!

下村さんが、インターン生を採用するにあたって重要視しているポイントは下記4つです。

1.自走力(スタートアップのインターン経験など)
2.責任感(責任あるポジションの経験など)
3.コミュニケーション力(周りを巻き込みを適切に頼れる力)
4.グリッド力(困難でもやりきる力)

ベンチャー企業の広報インターンは、教育工数をそこまで避くことができないため、自走できる学生を採用することが鍵となります。また、インターン生を採用するにあたって気をつけるべき点は2つ。

1.採用は最重要。任せられたことをタスクとしてやるだけでなく、考えて動いていただけるインターン生を採用すること

2.インターン生同士で教え合ったり、申し送りをし合う風土づくりは必須(シフトがかぶらないことも多いため)

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これから、インターン生を採用検討している広報担当者は必見ですね!

キャディ株式会社 浅野麻妃さん
「 「1人広報」 を逆手にとって、柔軟なチーム編成を」

スタートアップ広報は、やることが無限問題。なにから始めればいいのか、タスクの優先度付けで悩んでいる広報担者も多いはず。そもそも、やることを絞る&捨てるという取捨選択をすることが大事であり、「何にフォーカスするか?」は、自社の経営課題から逆算して決めることが最適であると伝えました。

まとめとして、スタートアップ&1人広報のチーム戦略は「経営課題から広報目標を決め、それを達成するためのチーム組成を行うこと」が重要であること。その注意点として、行動が点になってしまうことが多いため、そうならないための工夫として「モニターする数字を定点観測する」「節目で振り返りを行い総括を残す」ことなどが重要であると、LTを終了しました。

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広報は「なんでも屋さん」と思われていることも多いのが現状……。
取捨選択をどんどんして、いまはどこの部分に注力すべきなのかを明確化していきましょう!

Ubie株式会社 Affection PR Ops 岡陽香さん
「持続可能な「死なないPR」を実現させるために、推進と仕組み化にのみコミットしてる話」

#PRLT の代表でもある岡のLTは、「広報が属人化することでどんなことが起きたか」についての経験談から始まりました。

<属人化で悟ったこと>
1.PRパーソンは実力不足のまま
→中長期戦略を描く経験が圧倒的に不足、工数パンパン、点を線にする力が弱い…etc

2.退職後の元所属先のPRが死ぬ(説)

→引継書は作るが結局やりきる人がいない、後任できてもHowやスピード感が変わってしまう…etc

属人化しないためにも、エンジニア組織のように、PRも細分化し最適配置ができればいいとUbieの広報チームの話を用いて説明。Ubieでは、「Dev」「Scale」「Ops」の3つに分けて広報チームを運営しています。

3ヶ月運用した結果、「ひとりPRの力が生きること」「マルチタスク能力が身につくこと」「精神が安定しやすくなる」…etcと、実際に運用してみた結果とメリットを共有してくれました。

実際にPRを細分化して広報チームを運用している例を見れることはなかなかないので、貴重なLTでした!


弁護士ドットコム株式会社 渡邊順子さん
「得意を伸ばすチームづくりと属人化のリスク」

渡邊さんは、2人目の広報担当者をリファラル採用しました。2人に増えたからといって、スピード感や柔軟な動き方はほとんど変わらず、最高の状態をキープできているそうです。

今回は、広報メンバーの役割分担についてご紹介いただきました。特徴は、得意・不得意や経験値で分担を行うことで、お互いの強みを発揮できること。

<役割分担例>
・渡邊さんの業務「企画業務、事業部との連携、社内外の一次窓口
・もう1人の広報さんの業務「情報整理・管理・調整・手続き
→渡邊さんは情報整理や管理といった細かい業務が苦手。その部分は、細かい作業を得意とする、もう1人の広報さんに任せているそうです!

属人化のメリットは、できる人が限定されるので自分にしかない特別感が味わえます。

その一方で、プロセス・成果・スキルの相関性が見えにくく評価が難しかったり、正しい権限委譲がされないことや不在時のトラブル対応ができないことをリスクにあげました。これらのリスクは、マネジメント業務も担うことで見えてきたそうです。

属人化のリスクを減らすためにも、広報の見える化が重要ですね。

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以上、今回は6名の方にLTをしていただきました!
#PRLT の特徴でもあるとおり、明日から活用できそうなことばかり。

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LT大会のあとは、オンライン上で初の懇親会を行い、25人以上の方が参加!メディアリストの管理方法や、情報のキャッチアップについて意見交換をしました。今回のTogetterまとめはこちらからご覧いただけます!

そして、今年もやります。PRについて語る #アドベントカレンダー
テーマは「2020年に残しておきたい思いの丈、または明日から使えるPR Tips」です!色々あった2020年も残り1ヶ月! ”私たちのPR”を文字で振り返る25つのLT(ライトニングテキスト)をお楽しみに!

#PRLT はこれからも皆さんと一緒に、ココロオドルPRを探求していきたいと思いますので2021年もよろしくお願いいたします!

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