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仕事の現場から、そして日常の七色日記

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仕事の現場からのことや日常のこと、色々な出来事から。
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#いま私にできること

占星術を始めたばかりの頃、手書きしていたホロスコープの円はいつもいびつだった

初めて読まれる方もいると思いますので少しお話しします。私が生まれたのは愛媛県の松山市。戸籍にはそうありますが、両親はある時、それは違う、知らない、間違いだ、と言ってのけて戸籍に明記されていることを目の前で否定するということがありました。それは進学する時のことです。住民票などを準備する必要があり、偶然目にした時に内容を見て知り、後日やっとの思いで私が口に出したことがきっかけでした。それまで「大阪」生まれだと聞かされていたからです。 今ではこの話は私にとっては笑える話なのですが、

無限の財宝

今の仕事の、この15年を振り返った時、よくここまでこういう形で運ばれて来たなぁと思います。石川県から東京に出てきて、右も左もわからなかった頃もありました。東京に勉強に通っていたのは2003年の秋頃からだったと思います。当時は深夜の高速バスに乗って、多い時には月に3~4回1泊2日で2日間連続で朝から夕方までの講座に参加するという日々でした。その頃は新聞社関連での仕事をしていましたが、バイトもしながら講座費用を稼いでなんとか通い続けていました。 今はもう「バスタ新宿」に場所が変わ

懐かしい日々。第三の眼という場所。

「Sol Levante」から今年の春までは表現の場はブログ一本でした。ツイッターで呟き始めたのもnoteを書き始めたのも2020年の春以降のことです。もっと他の表現の場をと思い立ったきっかけは齋藤瑛監督の「Sol Levante」というNetflixオリジナルアニメのメインタイトルを描かせていただいて、エンドロールに名前が出たた!ということもあったと思います。 動かし始めたら懐かしい人から連絡が私は東京・渋谷区にある自分のアトリエで仕事をしています。ワークやセッションの仕

その空は繋がっている

一つ前の記事にコメントを頂いた。 それはすぐに消えていってしまう空の色のこと。夜が来る直前と朝が来る直前の、あの紫の時間のことを「一番好きなもののひとつです。」とコメント欄に書いてくださっていたのを見つけました。あの日駅地下からエレベーターで上がって、そこにちょうどあった空の色を思い出します。私が見ていたあの空は、私が思っていたこと以上の空と繋がっていたのだなと今日知りました。確かめもせず失礼かもしれないことを承知の上で書かせていただくなら、それは形ある見える物の世界として

地下鉄から地上へ 見つけた空に遠い森のことを思い出す

地下鉄で移動し地下からエレベーターで地上へとあがっていく。扉が開いた瞬間に目の中に飛び込んできた色にハッとした。空の色。 陽が落ちる直前のビルとビルの間に切り抜かれたように浮いて出てきている青さが、私の目を覚ますようにそこにあった。 その空に、今日の一日がリセットされていくみたいな感じがする。 その青さはそこに突然あったけれども、刻々とそれは色を変えて行く。どこかに消えるように行ってしまう。 あぁ、もう少しだけ。 あと、あと、ほんの少しだけ、待ってほしい。 何度か

頭を垂れる稲穂と私、の違いについて

昔から有名なものとして「 実るほど 頭を垂れる 稲穂かな 」ということわざがありますよね。 簡単に言ってしまうと、稲穂が実を付けて、中身が詰まって重たくなるほど、その重みで稲穂が下を向いていくという姿から、中身がある人ほど頭が低い謙虚だ、ということなのですが。皆さんご存じだと思います。 先日ワークの中でこの話を出しつつ、話を聞きながら稲穂をイメージをしてもらったところ、すぐに頭を下げている稲穂の映像を浮かべて、それを体験してみたところ、とある感情が湧いてきたのだということで

茶柱のある風景。

とあるワークでのこと。 たとえ話として、とある夫婦の日常のひとコマというのをお話ししました。 仕事で疲れて帰ってきて、黙って目の前にそっと出されるお茶を体験する人と、黙って入れてくれればいいのにと不満を抱えている人と、両者が信じている世界はまるで違っていて別々だねって。 私たちはこの社会の中で同じように目の前に居たとしても、ひとりずつが信じている心の世界があって、それは多くの誰もが無自覚なのだけれど、ひとつのことにおいても違うことを感じ、違うことを思うということが実際に

「解散だよね」と言った彼女の真意

とある小団体のリーダー的な位置にいた彼女がある日突然言い出したのは、その小団体の存在意義についてでした。 その団体はクラブ活動の延長線上にあるようなものだったので、利益が発生するというものではありませんでした。 ある時ふと思ったのだそうです。参加者同士が協力する姿勢も萎えてきてるなと。そこにはもう惰性しかなくて新しさが生まれないなと。ならば、終わらせるのがいい、と一人で考えていました。ある時、それを全員の前で口に出してみよう、と思い立ったのです。 意気込みを語る彼女とお