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保護猫を迎え入れるまで③

譲渡会への参加を最後に、少し休憩することにした。
このままだとどこかで判断を間違いかねない。たぶんちょっと疲れていたんだと思う。


わたしにとって大事なことは

初心に帰ろう。
もう一度、猫と暮らしたい。迎え入れるならペットショップではなく保護猫の譲渡を受けたいと思っている。責任を持って最期まで自分でお世話をすることを考えたら、早い方がいい(猫の寿命を20年と考えれば)。子猫か成猫かより、一人暮らしのわたしでも面倒がみやすい、今のところは健康な子。

そして、わたしにとって大事なことがもうひとつ。猫ではなく、人間同士の話。今回、譲渡してくださる側の方々にも様々な考え方があることがわかった。その考えや活動にわたし自身が共感できるかどうか。家族を迎えるんだもの、納得して信頼関係を築ける相手から譲渡を受けたい。

動物愛護センターへ

のんびりやろう。長期戦になることを覚悟したとき、前からアポイントを取っていたところがあった。これで一旦最後にしよう。せっかくだからどういうところか見てみたいし。市の動物愛護センター。当時コロナ渦で基本的には休館中だったけど、見学は完全予約制で対応してくれた。
サイトをくまなく確認したけど、子猫でも単身者が応募不可だとは書かれていない。条件は「ペット不可のマンションではない」「保証人がいる」など最低限のもののみ。

予約をして行ってみると、まずは施設の方(男性)がマンツーマンで、施設の説明と、どんな子が希望なのかを丁寧に聞いてくれた。以前飼っていた猫の話にも熱心に耳を傾けてくれて「茶トラの男の子は甘えん坊でしょう、可愛いですよね。次も茶トラがいいですか?」など、最終的には雑談(猫あるあるとか)みたいになっていたけど、「あぁわたしは誰かとこういう話がしたかったんだ」と思って涙が出そうになった。

アンケートには子猫か成猫、どちらでもいいと書いた。この日、子猫は紹介できる子がいないとのことで、成猫の見学だけさせてもらうことに。

普段お世話をしているという若い女性のスタッフの方に、猫のいる部屋へ案内された。
ガラスで仕切られた場所に、そのときは5匹くらいいたかな。1匹に一つケージがあって、猫たちは自由に過ごしてる。スペースには充分余裕があって、じゃれあいながら走り回ってる子も。

清潔に保たれたスペース。見学者は中で猫と触れあえる。
愛情が伝わる、猫たちの紹介

ここには、重度のアレルギーがあって特別なごはん(ちょっと高額)しか食べられない子や、手術の跡を自分でなめて傷つけてしまうのでカラーがはずせない子、臆病でケージから出られない子など、少しお世話に苦労する子がいる。これには理由があって、お世話しやすい子、譲渡しやすそうな子は、愛護団体や個人のボランティアさんに優先的にお願いしてるので、残った子が中心になるんだそう。でも、スタッフさんのお世話のおかげで人馴れもしてるし、みんな本当にいい子。
実は気になる子がいたんだけど、獣医さんにも話を聞いて、実際いっしょに暮らすとなると、単身者のわたしには少し荷が重い。家族がいて、お金にも余裕があれば、ここに居るような子を引き取って幸せな最期を迎えさせてあげたいという気持ちも湧いた。そういう関わり方もありだなぁと。

かなり長居をさせてもらったけれど、今回は決めきれず。最後に譲渡の申し込み(子猫の順番待ちの申し込みにもなる)の用紙を記入してこの日は帰ることに。

④につづく(長くなってすいません)


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