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ひとり暮らしと猫─病院に連れて行く─(※皮膚炎の画像あり)

りくは、わたしにとって2匹めの猫。最初から「はじめて」をたくさん教えてくれた。考えれば当たり前なんだけど、同じ猫なのにりくとそら(前の猫)は正反対と言ってもいいくらい、ちがうところばかり。

そのなかの一つに「顎ニキビ」がある。そらには一度もできなかったので、りくの顎に黒いゴマ粒のようなものを見つけた時には驚いた。調べてみると、猫が自分でグルーミングしにくい場所なので、皮脂やごはんの脂が残っていたりしてできるらしい。
ガーゼやコットンをお湯で濡らしてあててふやかしてとったり、水のいらない泡シャンプーを使ったり。いろいろ試して、今はとある専用のケア用品に落ち着いている。ここで紹介しようかなと思ったんだけど、、、久しぶりに商品ページを見たら、販売中止? みたいなので、やめておこうかな(笑

多分りくは、皮脂が多い方なんじゃないかなと思う。短毛種なのにちょっとからだがべたっとしてることがあるし、耳の中もたまに汚れてたりするし。
顎ニキビ自体は、炎症になったりしていなければ、ホームケアで問題なさそうなんだけど、、、厄介なのは、この顎ニキビも影響してるのか、ときどきいろんなところに皮膚炎が出来てしまうこと。

※閲覧注意(以下りくの皮膚炎初期の写真です。顎ニキビも見える)



いつもこの場所からできて、
下腹部や足の付け根にも。


最初見つけたときはぎょっとした。でも本人は気にしてなさそう。様子を見て、よくならないようなら次の休みにでも病院に連れていこう、と思っていたら。あっという間にからだのあちこちに出来て、数日で悪化してしまった。なんだか見てて痛々しいので、休みを待たずに早退して病院に連れて行くことに。

このときが、りくにとってはじめての病院だった。わたしにとっても引き取ったとき以来の外出。予想はしてたけど、ひとりでは押さえきれない程の暴れよう。すぐにネットに入れて(ちなみに↓このネットを使用。すごく丈夫でおすすめ。洗濯ネットはすぐに破れた)、心を鬼にして押し込み、チャックを閉めた。

病院まで徒歩で約5分。尋常じゃない声で鳴き続けている。キャリーの中に手を入れて撫でながら声をかけるけど、まったく鳴きやまない。すれ違う人には怪訝な顔で見られている。
ひとりだと本当に心細かった。皮膚炎が心配で不安なのと、病院へ連れて行くまでの焦りとストレスで、冬だったのにずっと変な汗をかいていた。

診察の結果、りくは皮膚炎ができやすい「体質」だということだった。

注射を打ってもらって、消毒液とクリームを処方してもらった。このときエリザベスカラーもつけてもらったんだけど、、、カラーを部屋のあちこちにぶつけたりするたびに落ち込んでいくりくを見ていたら、あまりに可哀そうで、治る前に外してしまった。
カラーって慣れると平気そうにしてる子も多いと思うけど、りくはぜんぜんだめだった。首輪もだめだったからなぁ……今後もカラーが必要な病気にならないことを願うだけ。。

注射がよく効いたんだと思う、1週間もすればきれいに治っていた。
ただ、それからりくは約1年間、3か月ごとにこの皮膚炎を繰り返した。先生によると、注射の効果がもつのが3週間で、3週間ごとに注射を打ちに通っている子もいるくらいなので、3か月もっているりくはまだいい方だということだった。
予防するにはどうすればいいかと聞くと、体質改善のためにごはんの変更をすすめられた。できることはなんでもするつもりで、サンプルでもらった療養食のフードを全種類試したけれど、肝心のりくが結局どれも食べてくれなかった。けっこう好き嫌いがある子なんだなぁとこのとき初めて知った。

食事での体質改善も諦めて、今後も3か月毎の注射を覚悟していたけれど、じつはここ半年以上皮膚炎にはなっていない。できるだけ清潔にと思って、顎ニキビの処置+シャンプータオルで全身を拭く回数をちょっと増やしたくらいだけど、それが効いてるのかな。とにかく今のところ、注射はせずに持ちこたえている。

りくは何度病院に行っても毎回暴れるし大声で鳴いてるけど、わたし自身はこの1年で病院に連れて行くことにすっかり慣れてしまった。今では暴れるりくをキャリーに入れるのもお手のもの。こうやって少しずつ、成長させてもらっている。

りくは、正直いろんな意味で手のかかる子だと思うけど、その分愛おしさも増している。大袈裟かもしれないけど、こうやってふたりでいろんなことを経験して、ひとり暮らしでも、少しずつ自信を持って暮らせるようになってきたような気がする。

GWのりく。いっしょに部屋でごろごろ。


これからも、なんでも一緒に乗り越えていこうね。


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