ひとり暮らしと猫─週末の過ごし方─
わたしは今、土日休みの週休2日制で働いている。平日は残業も多く、朝7時頃出て夜8時か9時頃の帰宅。その間、りくはひとりでこの部屋にいる。ほとんどの時間を寝て過ごしているとわかってはいるけど、寂しい? というよりは退屈なんだろうなとは思ってる。
金曜日の夜は、りくが飽きるまで遊ぶのに付き合って、わたしも夜更かし。
土曜日の朝は、いつもの時間に起こしにくるのでひとまずトイレとごはんを確認して、わたしはもう一度ベッドに潜る。りくもわたしの傍でもう一度丸くなる。
日の光がカーテンの隙間から漏れて、薄明かるくなってきた部屋。ベッドの中から、丸くなってるりくの姿をみると、幸せだなぁと思う。毎週、何度でも。
予定のない土曜日はこのまま気のすむまで一緒に寝て、わたしが起きるとりくも起きてくる。水とごはんを入れ替えて、わたしも自分の朝ごはんの用意をする。
いつもいないわたしがいるせいか、りくのテンションは1日高いまま。昼間でもほとんど寝ずにわたしにまとわりついて、遊びを催促したり、膝に乗ってきたり。
でも、面白いなぁと思うのは2日目。
わたしが部屋にいることにも慣れて、1日目の疲れも出るのか、うってかわって静かになる。昼間は遊びを催促することもなくなって、ひとりで寝ている時間が長くなる。
きっとこれが、普段のペースなんだろうなと思うと、りくの生活を覗き見しているような気分になって、なんだか嬉しい。
でも、お昼過ぎ頃にはひとりでいるのに飽きるのか、またわたしの傍にくる。それからときどきは一緒に昼寝をする。
猫と一緒に寝ると、よく眠れる気がする。これは前の子のときから思ってること。猫のからだからはそういう何かが出てるんじゃないかな。人の眠りに作用する何かが。
夜になると、いつもどおり遊びに付き合って、落ち着いたらブラシで抜け毛を取ってシャンプータオルで全身を拭く。ここまでが毎週のルーティーン。
***
わたしの場合、まる2日一度も部屋から出ない週末もあるけど、りくがいるお陰で、自堕落な生活にならずにすんでいる。りくのトイレの掃除やごはんの用意の合間に、自分の洗濯や掃除、料理をしたりして。
りくを迎えて数ヶ月は、彼が一緒にいることが多かったのでまた違う空気だったけど、今は完全に二人の生活で、どんどん居心地がよくなっている。りくにとってもそうだといいけど……やっぱり、遊び相手にお友達がいるといいのかもしれないな、とは思う。遊ぶのが大好きな子なので。
まぁ、今のわたしには無理なんだけど。
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