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ピンチの時に救ってくれたのは、ライブ配信を通した「オンライン個展」でした。


こんばんは。都内でアーティストとして創作活動をしています、プリちゃん(@PriusShota)です。

先日、3度目となる東京・吉祥寺個展を無事に終えることができました。

只、今回に限っては、色々な感情が揺れ動いた苦い個展となりました。



1.ライブ配信をメインとする「オンライン個展」へ

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それは、去年の12月から個展準備をずっと進めていたものの、コロナの影響によって、延期や中止を余儀なくされたからです。


こんな時に個展だなんて、どうなのかな。。」という、常に心の中で揺れ動き続ける、相反する迷いや不安、画面越しから伝わってくる周囲の冷たい目線・空気感なども、もちろん沢山、たくさんありました。


一方で、「コロナの影響によって、先の見えない精神的な恐怖を感じている人はいっぱいいるはずで、こうした時だからこそ、光と色彩のアート作品が、人々の枯渇してくる心に潤いをお届けすることができるのではないか。」とも感じました。

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その他、会場キャンセルフィー100%発生など、様々な事情も絡みに絡み合って悩んだ末、"インスタのライブ配信機能"を使って個展模様を会場から配信、展示作品やグッズといった物販も、オンラインストアでお買い物できるという、「オンライン個展」のアイデアが閃き、私は個展開催を決行することを選び、実施しました。



ライブ配信の各1時間で、①ディスプレイされた展示作品の全体像をシェア、②作品一点一点の解説、③おうちで視聴してくださる方のQ&Aに答えていく、というもの。



「個展見に行くね!」と、事前に話してくれていた友人・知人は、ほぼほぼ全員キャンセル

これは想像していたことだったので、「せめて代わりにライブ配信で個展模様を楽しんで欲しい、癒されて欲しい」という想いから、"オンライン個展"に切り替えたわけです。


もしライブ配信ができない状態だったら、すぐに中止を決めていたと思います。


「こんな暇すぎる展示会ある??」というくらい、時間はたっぷりあったので、累計で23回のライブ配信を行いました。たった一人で、ギャラリー内を何回周ったのか覚えていないほどでした。

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賛否両論がある中、個展を決行する形にしたので、"みんなに応援される状態ではなくなってしまう"ことも覚悟していました。実際、「オンライン個展」として開いてみても、それでも残念なことに、静かに離れていく方々もいらっしゃいました。そのことが今回一番悲しかったですが、やむを得ないことでした。


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アートは、日常に不可欠なものではないかもしれません。不要不急なものかもしれません。しかし、どうしようもない脅威が現れた時には、心で感じている不安や恐怖心を一気に和らげて浄化できる、不思議な力を宿っている。私はそのパワーをずっと信じているし、これからも信じたい。


なぜなら、私がこれまで28年間生きることができたのは、文化・芸術が織り成す美しい作品たちによって、乾いて傷ついた心が満たされ、人生の試練を乗り越えていくことができたから。(表現がオーバーかもしれませんが、私にとっては紛れもない事実です。)


2.葛藤の最中で、思いがけず頂いた小さな優しさと、「オンライン個展」感想の声

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そういった中で開催した「オンライン個展」でしたが、思いがけず色んな人から小さな優しさを受け取りました。


ある北海道にお住いの方は、「行けないけど個展の時に食べてね!」とお菓子を手紙付きで送ってくださったり、会期初日にはギャラリー宛に"プリちゃん応援団様"と名乗る方から、サプライズで春を彩るお花の小包が届きました。また、一月にクラファンで支援してくださった方々からは、応援の気持ちを添えた言葉がけも頂きました。



いつもなら、いつもなら喜びいっぱいの気持ちで迎えていた個展でしたが、今回ばかりはそのような気持ちに中々なれず、ずっと鬱々としていたので、小さな優しさを一つ一つ受け取るたびに、涙でいっぱいになりました。

本当にありがとうございます。

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また、初の試みでどうなるかわからなかったライブ配信も、それぞれの回で沢山の方に見ていただき、インターネット越しで"癒しのひととき"をお届けすることができました。貴重なお時間の中、少しでも見てくださって本当にありがとうございます。。!


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個展は空間で繰り広げられている催し物なので、ギャラリーへ訪れて五感で体感する一番の楽しみ・良さがあります。ライブ配信上でも、「直接見に行きたかった。。!」というコメントを多く拾いつつも、それが実現できなかったもどかしさ・やるせなさが私の心には残っていました。


一方で、「想像力を掻き立てられて、別の楽しみがありました。」、「作品一点一点を作者から丁寧な解説を聞けて、"プチ贅沢な気持ち"になれました!」、という想像もしなかった感想もいただき、ライブ配信の可能性について新たに実感することもありました。(今後、個展をされる方で1時間もの暇な時間があれば、ライブ配信をすることもアリかもしれません。。)


こうしてライブ配信であっても、個展模様と癒しの時間を沢山の視聴者の方々へお届けすることができました。これが、今回の個展における一番の救いでした。

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貴重なお時間の中で少しでも見てくださった方、お近くでフラッと訪れてくださった方、グッズや作品を購入してくださった方(到着を今しばらくお待ちくださいね。。。!)、一人一人にありがとうございましたです。。。!!



3.「オンライン個展」で嬉しい感想を頂き、癒しの時間を多くの人に届けることができたのは、サポートしてくださった方々のお陰


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コロナの影響という貧乏くじ」を引いてしまった私。自分自身が一番望むような形で個展をお届けすることは残念ながら叶いませんでした。。。

しかし、「オンライン個展」というアイデアを通して、おうちで過ごす皆さんに、束の間の癒し時間をお届けすることができました。


先述したような今回の展示に対する嬉しい感想を頂けたことは、私だけの力では決して実現してません。この裏で、色んな形によるサポート・支援してくださった方々のお陰様です。本当にありがとうございます。ここで順番にご紹介させてください。


・会場を提供してくださった、キチジョウジギャラリー 神永様
・会場BGMとして使用させて頂いた、DJ OKAWARI様
・Logistics: ヤマト運輸株式会社様
・Flower: 青山フラワーマーケット セレオ国分寺店様
・Photo: ふじかわフォトサービス様,  vivipri様 
・DMを置かせて頂いた、ふじかわフォトサービス様、grapht様
・今回の開催にあたって、1月にご支援してくださった46名のサポーターの皆さん                                                                                                                          なつこさん、ふーちゃさん、萩山さん、しのぶさん、さくらこさん、やのくん、あつしさん、ひさしさん、くまのななさん、オギシマさん、翠ちゃんママさん、しぶさん、うーたさん、やすあきさん、ユカリさん、るいさん、きょうこさん、しみくん、トミーマキさん、ゆかりさん、みずもっちゃん、げこさん、かずきさん、あやみさん、しゅーかさん、ミツヤマさん、ゆみさん、ゆぴさん、リョー、りなしー、まのさん、柑橘さん、ともちさん、ソガリエさん、しほさん、さとみさん、こーたさん、きむにー、ユキガオさん、ひろゆきさん、かのさん、こーいち、まさよさん、プロちゃん、なつなみさん、リエさん
・搬入作業を手伝ってくださった、ひろみさん
・お花を届けてくださった、プリちゃん応援団の皆さん          かのさん、しらゆうさん、あやえさん、エリカさん、みゆさん、やよいさん、ひとみさん、ゆみさん
・展示させて頂いたモデルの皆さん                                                                        稲松悠太さん , まりちゃん , Bibi , 戸田 真紀子さん , Estelle , Louiser*enge , 蓮音 まゆさん , りえさんあまねさん


最後に。


本当は直接皆さんにギャラリーへ訪れて、個展を五感で体感しながら楽しんでいただきたかったのですが、それが今回は実現できず「オンライン個展」という形となってしまい、待ち望んでいた皆さんには大変申し訳ありませんでした。未熟すぎて、配慮が至らない点や想像力不足も多々あったかと思います。意図的な無視ではなくて、ご意見や建設的なアドバイスを頂けましたら嬉しく思います。

もともと、今回の展示が日本で行う最後の個展という予定だったので、当面の個展予定は一切ありません。。。海外に行く計画も一旦白紙です。仕事の一部も停止となって、作品撮りも難しくなってしまった今、全てにおいて変革の時に迫られている状態です。

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ただ、創作活動における火は消えていないのと、今までも逆境の連続は乗り越えてきたので、今回の出来事も含めてプラスの方向へ大転換できるように、様々な可能性を探しながら、更なる挑戦をしていく次第です。

いつも応援してくださって、この長文も読んでくださって本当にありがとうございました。五感で体感する個展もいつの日か、また実現できることを願って。


プリちゃん



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