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8月のバレエの発表会の演目は「ドン・キ・ホーテ」

8月末のバレエの発表会の演目が発表されました。「ドン・キ・ホーテ」の第一幕です。
バレエ仲間達との楽しい想い出作りにぴったりな演目。嬉しい。
今からドキドキワクワクです。

ドン・キ・ホーテといえば、高木先生がこんな風に書いていらっしゃいました。いつもながら素晴らしいな。

乙女とは、性体験の有無のことではなく、その女性が、あのぬめぬめした女といふ肉体ではなく精神としての女であるといふ意味である。
乙女とは、ドン・キホーテにとっての貴婦人ドゥルシネーア・デル・トボーソであるといふ意味だ。ドン・キホーテが奉仕する姫は、実は田舎娘に過ぎないが、そんな現実はどうでもいいのである。シラノのロクサーヌと同様、まともに観たことない、指一本触れたことが無いから、限りなく純白の乙女である。

このやうな「姫」のために、巨悪との戦ひによって命を危険にさらすことは男の快楽になる。もともと無謀は快感だったが、それは無目的な快感から、生命を犠牲にすることの正当な報酬となる。
特攻隊となった男性たちが、家族、とりわけ母親や姉妹など、親しい女性たちの安全と幸福を願ったとき、死の恐怖から生まれる快感はこれまで知らなかったやうな質的な変化を遂げてゐたはずだ。出撃前の男性たちの顔が穏やかなのは、その快感の質を示してゐる。

男性の幸福は、幸福な死にしかない。
そして、幸福な死は、姫の幸福のために死ぬ死である。
女性として生まれた人に役割があるとしたら、姫になることだらう。それは特に選ばれた人であるから、おそらく、当事者は、それを自覚してゐるはずだ。

男性の幸福な死と姫について         
続☆高木鉦太朗



>ドン・キホーテが奉仕する姫は、実は田舎娘に過ぎないが、そんな現実はどうでもいいのである。<

なんて素敵なんでしょう。
やっぱり大切なのは、男性にはドン・キ・ホーテみたいに女性に幻想を抱かせることかもしれないな、と思ってしまいます。

私は、美の基準なんて時代によって変わるし、美人も不美人もあまりないと思う。人の好みも千差万別だし。

大切なのは、美醜よりも、男性に自分にとっての唯一無二の宝物の女性だと信じ込ませること。それだけなのでは。

どのカップルも、男性は女性のその人にしかない純粋な美しさを知っている(というか幻想を抱いている)

男性が生きる希望を失わないように、女性は皆、なるたけ幻想を壊さないようにしてあげないとだわね~(笑)

男性はみな、夢に溺れるドン・キ・ホーテなのかもしれないわ、、

夢がないと幻想を抱かないと生きていけない、本当は女性よりか弱い男性たち。。あなたがたは本当に愛しい生き物だと思う。

学生時代、夫が「俺はダイヤの原石を見つけた」と言っていた。
男性達は皆、自分の理想のダイヤの原石を好きな女性のなかに見出だすのだろう。

熊本のS子ちゃんも、「私もダイヤの原石を見つけたって言われて、すごいアタックされて結婚したのよ~」と言っていたわ。

男性には理想の姫が必要なのね。

そして、相手がワガママだったり、理想と違っていたりしても、幻想を消そうとはしない。自分の幻想を信じたいのよね。

喧嘩をすると「俺は良いダイヤの磨き手ではなかったようだ、、」と自分を反省していた彼。可愛いわね。

男の人って、ほんとに可愛いドン・キ・ホーテ。

今までバレエのドン・キ・ホーテは、若いキトリとバジルが駆け落ちする楽しい恋物語だとばかり思っていました。

実は奥が深いのかも。
主人公は、やはりドルシネア姫を追い求めるドン・キ・ホーテなのか。

高木先生のおかげで、ドン・キ・ホーテの作品も、別の角度から味わうことが出来るようになりました。感謝です。

さてさて、いよいよ夏に向かってバレエのドン・キ・ホーテも練習が始まります。
風邪も回復したし、体調を整えて、仲間達と頑張りましょう!




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