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岐阜県大垣 創業安政6年 田中屋せんべい総本家 六代目 せんべい王子 こと 田中裕介 …

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岐阜県大垣 創業安政6年 田中屋せんべい総本家 六代目 せんべい王子 こと 田中裕介 です。 元エアリアルスキーヤー 今は武術を稽古したりしています。

マガジン

  • せんべい王子の未来を発明する日々

最近の記事

<働き方の話 負けるもんか>

<働き方の話 004> よく言う負け癖のついたチームである 入社当時から赤字続きの減収続きだ プレイヤーの実力がないのに勝てる訳がない プレイヤーに実力がついたのに給与が低ければ辞めていく せっかく実力のあるプレイヤーを育てても辞められたら 元の木阿弥だ。 まずはプレイヤーの環境を整えていくことを優先したって話をした。 とりあえず現状としては煎餅屋として商品を作る実力はついた。 ただ、実力があるのと勝てるかってのは別の話。 まだまだ段階が必要だと思うけど、その段階をどうやっ

    • <働き方の話 2:6:2の法則??>

      <働き方の話 003> 儲ける覚悟・ホーチミンイズサノバビッチ(映画フルメタルジャケットに出てくる歌の一片)のときに書いたけど そもそも従業員を変えてやろうという気があまりない。 https://note.com/princeofsenbei/n/n0b2d57e49ddf https://note.com/princeofsenbei/n/n7916e6c3fd7a 理想としてはその環境に身を置いて仕事をしていると自然に変わってくる。 あーしろこーしろ言われなくてもなんと

      • <働き方の話 いろいろ>

        <働き方の話 002> 入社してからずっと従業員の労働環境改善は優先順位が高い。 モチベーションアップとか生産性向上とかあんまりそこらへんは狙ってなくて とにかく離職率を下げるため辞めない辞めたくならないようにするにはどうしたら良いか? そんなことばっかり問い続けて来た。 なんやかんや言っても長く一緒にやってくのが良いですよ。 愛社精神とか不要 社長に気遣いとかも不要 うちは私一人工場でせこせこ残ってやっててもシレーっと帰ってくれます。 ぬるま湯どんとこい。 従業員の満足度

        • <働き方の話 やめてケーレ ゲバゲバ>

          <働き方の話 001> 従業員辞めちゃうのが悩みだった時期が長かった。 面接時「なるべく長く勤めてほしい」とお願いしていた”にもかかわらず” 新卒採用の社員はほぼ3年でやめていた。 引き止めようと必死に説得してた時期もあったけど、今は一切しない。 どれだけお願いしたところで、理由聞いて改善策提案しても、辞めるもんは辞める。  どうしようもない。 結局、労働条件・職場環境が悪かった。 給料低い 有給なし 休み少ない 人間関係、、、 毎年毎年、少しずつ改善していった。 ある時辞め

        <働き方の話 負けるもんか>

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        • せんべい王子の未来を発明する日々
          135本

        記事

          <コロナの夜に 早さより納得>

          <コロナの夜に 021> 先日、FBで「時代の流れに乗って、商品を進化させてる」ってコメントもらって、そうじゃなかったんだねと改めて気づけたこと。 思うように進めないことを歯痒く感じていたところだったので とても有難い気づきだった。 実は全く時代の波に乗ろうとはしていない。 ノッテケノッテケノッテケサーフィン ナーミニナーミニナーミニノレノレ 流れに乗って、スイスイ前に進めたらなんて楽だろうって羨ましく思うけど やっぱりそれは選ばない。 むしろ逆で、煎餅屋として誰も見たこ

          <コロナの夜に 早さより納得>

          <コロナの夜に やさしいお店>

          <コロナの夜に 020> 気がつきゃコロナ禍が1年以上続いている。まだまだおさまる気配はない。 2年連続でGWは寂しかった(涙) 武術家の甲野善紀先生曰く「とにかく『人間は生物学的に生きていることが最優先』という現在、全世界を覆っている考え方は、人類数千年の間、様々な思想が生み出されてきた挙句の結論としては、あまりに情けないですよね」 というツイートに深く頷くばかりだ。 さて、田中屋せんべい総本家としてはまずコロナ禍でスタッフ誰一人欠けることなくやってこられたことを喜びたい

          <コロナの夜に やさしいお店>

          <コロナの夜に こんがらがってまったて>

          <コロナの夜に 019> 承前)親父が考えていた「魔法の杖」は存在する。 「ヒット商品」だ。 言い換えれば「売上」である。 売上が全てを解決してくれると考えていたと思う。 ある意味正しい。 武術の稽古で我が師匠が 「すっごい長いロープが複雑にこんがらがってるのを直す方法を見つけた」と言って 数十メートルあるロープを持って来て実際にやってみたことがある。 私はごちゃごちゃとこねくり回し30分くらい格闘していた。 が、ちっともほどけやしなかった。 師匠はスルスルと滑らかに一

          <コロナの夜に こんがらがってまったて>

          <コロナの夜に 魔法の杖>

          <コロナの夜に 018> 昔、親父が私が何かをやると 「お前があれこれやれば良くなるって言ったのに全然良くならんじゃないか!」 とたびたび言われた。 「そらそーや、砂漠が突然お花畑にならんように、これやったら状況が劇的に好転するなんて魔法の杖はないよ。 一つ一つ積み上げて、徐々に変わって行くしかないよね。 下り坂降りてくの止めるだけでも大変なことなのに、そんなすぐに回復とか無理やし。」 と答えるしかなかった。 今でもそうとしか答えられないと思う。 何かを変えて、すぐに結果が出

          <コロナの夜に 魔法の杖>

          <コロナの夜に のれんを守るための環境整備>

          <コロナの夜に 017> 煎餅屋の事業がすべて上手くいけば万全に事業継承していけるのか? という問いは当然考えなければいけない。 感染症で経済活動停止、低迷が長期化したら、なんて問いは全く想定外だったけど、、、w 食糧危機で小麦粉や原材料が高騰したら、、、どうなるかわからない。 機械製造ばっかりになって職人さんの技術が失われたら、、、どうなるかわからない。 職人さんの手先が不器用になって感覚を伝えられなくなったら、、、どうなるかわからない。 化石燃料が使えなくなったら、、、

          <コロナの夜に のれんを守るための環境整備>

          <コロナの夜に 選ばれるタクシー>

          <コロナの夜に 016> デートどこ食べ行こう?イタリアン、和食、中華?? 家族で外食する時の選択肢に釜飯屋は入るのか? 選んでもらうためには、まず選択肢に入らなければいけない。 一択!これしかないになれたら最高だけど なかなかそうなるのは難しい。 一般の人(田中屋ファンを除く)でちょっとした贅沢したい需要とか贈り物やおもたせに煎餅のカテゴリーはパッと思いつく上位5本の指にランクインするのか? 選択肢としてあげてくれる人を増やすにはどうしたらいいのか? という問い。 とい

          <コロナの夜に 選ばれるタクシー>

          <コロナの夜に ステマの見えざる手>

          <コロナの夜に 015> せんべいが一番売れるのは夏! 40年以上前の話ですが、、、 なぜだかわかりますか?? 暑い夏、各家庭に今ほど大きな冷蔵冷凍庫もありません。 クール便もありません。 冷凍技術も発達していません。 そんな時代のお中元、お土産に日持ちがして気温で劣化しないせんべいは非常に重宝されました。 今は暑いから売れないでしょって言われます。 酷暑の車中にほっぽといてもへっちゃらです! 帰省のお土産にも重宝されています。 今年はコロナのせいで自家需要がほとんど、、さ

          <コロナの夜に ステマの見えざる手>

          <コロナの夜に 割っちまった悲しみに>

          <コロナの夜に 014> 子供の頃、タイガー魔法瓶の水筒を買ってもらった。 そしてその水筒を使う前に割ってしまった記憶がある。 それはそれは悲しかった。 サーモスは割れない。 私のように不注意な子供に悲しい思いをさせなくて済む。 最高の技術革新だ!! さて、竹筒や皮袋だった水筒は進化してどこまでいくのか?? じいちゃんばあちゃん家に行くと 缶に封開けたお菓子の袋がいろいろ入ってた。 そこをほじくり出して、食べるのが好きだった。 プラスチックの袋閉じるでっかいクリップみたいの

          <コロナの夜に 割っちまった悲しみに>

          <コロナの夜に 慎太郎伝説>

          <コロナの夜に 013> 個包装の話。やっぱいろいろ意見あるよね〜 となるとここで急遽、山形乃し梅本舗佐藤屋 八代目 盟友、佐藤慎太郎氏にご登場願わねばならない。 2014年の本和菓衆の2年目。日本橋三越地下銀座線口。 「あなたんとこ大きな羊羹ばっかりで、一人暮らしの年寄りには食べきれないのよ。不親切ね。もっと小さいのはないの?」 としかめっ面で語るおばあちゃん。 「僕の作るお菓子はみんなで楽しく食べてもらいたいと思ってるからわざと小さくしてないんです。 おばあちゃんにも友

          <コロナの夜に 慎太郎伝説>

          <コロナの夜に 個包装問題を考える>

          <コロナの夜に 012> 先日、大手菓子メーカーブルボンさんに高校生が個包装をやめてという意見を出して、ブルボンの返答が素晴らしかったという話題が上がった。 ブルボンさんの返答を読んで、ふむふむ流石だな〜って感心した。 実はプラスチックって優秀でめちゃくちゃレベルが高い包装資材なんです。 代わりになる素材が見つからないくらい。 せんべいでパッケージに求められる機能は 1)製品保護(衛生・防湿・割れ防止・日持ち) 2)流通 3)価格 である。 防湿性からいうと瓶も素晴らしい

          <コロナの夜に 個包装問題を考える>

          <コロナの夜に 坊ちゃん力>

          <コロナの夜に 011> 跡取りには個人、本人の能力ではない何かしらの力を与えられていた という自覚はある。 煎餅屋の六代目として生まれ、育てられてきた。 両親がそうやって育ててきたのだけとは違う。 近所の人たち、従業員さん、お客さんたち、関係各所から それなりの敬意を払ってもらっていた。 気を遣ってもらっていた。 全くそんな価値もない人間なのにある種の信用をもらっていた。 田中裕介個人だったら、全く箸にも棒にもかからないようなことが聞いてもらえたりする。 そうやって周りに

          <コロナの夜に 坊ちゃん力>

          <コロナの夜に やっぱりせんべいや>

          <コロナの夜に 010> もやもやしながらもあれこれ動いているのは多動の気があるからだと思う。 じっとしとれん後付けの言い訳をまた考えてみた。 何より大切なのは、自分が活性化しているか?? 常に刺激を受けて、代謝を繰り返しているか? エントロピー増大の法則に対抗して走り続けられているか? ルーティン的な儲かる仕事だけをしていたら「楽」だとは思うけど「楽しく」はない。 儲かるのが楽しい人はこれができる。私は、、、ごめんなさい。 長期的に見たら楽しくないものは続かない。 かといっ

          <コロナの夜に やっぱりせんべいや>