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高尾歳時記 2023年5月14日(日)

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天気:雨
気温:13.5℃(高尾山山頂 12:00)
人出:閑散
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今年も会えました。東京都レッドデータブック(*1)では絶滅危惧II種に指定され、現在は東京都府中市の浅間山せんげんやま公園にしか自生しないとされるムサシノキスゲ。高尾山中の某所で、元気に開花していました。

かつて、東京郊外の丘陵ではあちこちでごく普通に観察されたと聞いています。これからも末長く高尾で会えることを願います。

ムサシノキスゲについて詳しくはこちら。

今日は終日雨天の予報。ただし、午前中はふったりやんだりという予報で、果たしてその通りでした。いっとき雨は本降りになりましたが、風はなく山中は穏やか。街の雨は何か汚れている感じがしますが、山で降る雨は清らかで不快さはありません。雨粒が森を奏でる音は実に耳に心地いい。

初夏を迎えた高尾を巡ってきました。

森は雨に濡れると緑が濃くなり、鮮やかさを増します。
雨露に濡れた、ツタの若葉。
テイカカズラの葉。恵みの雨で森がより生き生きとしています。
小仏川遊歩道では、ハナウドがあちこちで立派な花を咲かせていました。大きいものは背丈が2mほどもあります。
ハナイカダが結実し始めていました。小仏川遊歩道にて。
オカタツナミソウ。高尾の初夏の花の代表格のひとつです。
ハンショウヅルは花のピークを迎えています。
あっ!エゴノキが花を咲かせています。この時期、木の高い所にたくさんの花を鈴なりに咲かせます。毎年楽しみにしています。
もみじ(カエデ)が結実しています。完全に熟すと種子に附属する羽がプロペラのように回転し風に乗ります。子供の頃よく空に放って遊びました。
ユキノシタが咲き始めています。こちらも高尾に初夏を告げる花です。
こちらは、トウゴクサバノオの種子。この種子の形が魚のサバの尾っぽに似ていることから、サバノオ(鯖の尾)と名付けられたんだとか。ものすごい想像力です。
【本日の写真ではありません】
こちらがトウゴクサバノオの花。今年(2023年)4月5日に撮影。
サイハイランが咲き始めています。この個体は茗荷色ですが、鮮やかな紫色の個体も高尾では観察できます。
オウギカズラ。高尾でも特定の場所でしか観察できません。花の季節はもうそろそろ終わりです。
フタリシズカは花のピークを迎えています。本日あちこちで見かけました。
一丁平ではヤマボウシの開花が始まっています。見頃まではもう少しですね。
高尾で見られる木イチゴの中では最後の方に咲くナワシロイチゴ。開花が始まっています。
山中はコゴメウツギが真っ盛りです。
エビネはもうそろそろ終わり。来年も楽しみです。
高尾山山頂、大見晴台にて。本日はこんな天気ですから遠景はゼロ。でも、雨ならではの高尾山を存分に楽しみました。

*1
東京都レッドデータブック ムサシノキスゲ


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