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手づくり工房miso/大井聖心さん

2022年12月16日&23日放送

今回のお客様は、安芸郡芸西村で天然醸造のお味噌を製造・販売している「手づくり工房miso」の代表・大井聖心(さとみ)さん!

■ 大井聖心さん
沖縄県うるま市出身。結婚・出産をきっかけに、食生活の勉強をする中で、日々の生活に発酵食品を取り入れることの大切さを実感するように。その後2016年に、ご主人の故郷である高知へ移住し、安芸市で天然醸造のお味噌をつくっている方に出会って味噌づくりを開始!美味しいお味噌の製造・販売を行っているほか、2023年1月には、芸西村に「手づくり工房miso」の店舗をオープンします。

〔 番組収録風景 ※尾崎さんはオンライン出演! 〕

▶ 発酵食品の大切さを実感!

 沖縄第3の都市・うるま市で生まれ育った大井さん。沖縄の豊かな食材に囲まれて、小さい頃から食べることが大好き!祖母の家にあった大きな畑で土いじりや水やりをしながら、食に対する知識を深めていきました。
※NHKの朝ドラ『ちむどんどん』のような世界ですね♪

 学校を卒業したあとは、食品衛生・環境衛生関連の製品を取り扱っている「サラヤ株式会社」に就職して福岡県で勤務。こちらで旦那様と出逢い、結婚を機に食に関する本格的な勉強を始めます。その勉強というのが、旦那様の勤務先である「株式会社玄米酵素」の食育講座でした。

 「株式会社玄米酵素」は、食改善で真の健康をお届けするという理念のもと、玄米を麹菌で発酵させた発酵食品と自然食品の販売をしたり、料理教室や食育講座を開催して健康の大切さをお伝えしている会社です。大井さんは食育講座をとおして、日々腸内環境を整える食事を摂ることが大事であることを学び、これは今、大井家の食事の基盤となっているそうですよ。

〔 お味噌は発酵食品の代表格 〕

▶ 味噌づくりの達人との出会い

 2016年、旦那様の故郷である高知県に移住した大井さん。高知は沖縄と同じように、豊かな自然や新鮮な食材が多く、身近なお店で販売されていた手づくりの発酵食品(漬物・味噌など)の美味しさに感動します。食にこだわる大井さんのお墨付きをいただけたのなら、それはもう本物です!!

 そんな中、ある方との出会いをきっかけに、今のお仕事へと繋がっていくことになります。その“ある方”とは、安芸市のお山で天然醸造のお味噌をつくっている小松信子さんでした。小松さんがつくるお味噌の美味しさに感動した大井さん。まずは家族の分だけでも作ってみたい!と思ってお味噌のつくり方を教えてもらうようになり、その他にもお山の食材についていろいろ教えてもらいながら、その人柄にどんどん魅かれていくのでした。

▶ 大井さんがつくっているお味噌とは?

 大井さんの味噌づくりは「米麹」をつくるところから始まります。

①高知県産のお米を一晩水に浸けてから水を切って蒸していき、蒸し上がったら麹菌をしっかり塗してよく混ぜ、発酵器を使って発酵させていきます。
これで「米麹」が完成!

②出来上がった「米麹」に、お塩と、柔らかく茹でて潰した大豆と、大豆の茹で汁をよく練り、容器に入れます。

③容器を安芸のお山に持って行き、倉庫で半年以上熟成させたら美味しいお味噌の出来上がり!

 商品名は【 安芸のお山育ち 手づくり米麹みそ 】!
一つ一つ丁寧に手づくりした美味しいお味噌なのです♪ 

〔 商品ラベルもかわいいですね♡ 〕

 これまでは安芸市の小松信子さんの作業場をお借りしてお味噌を作っていましたが、2022年6月には安芸郡芸西村にお味噌の製造所が完成!今はこちらでお味噌を作っています。

 製造所を作るにあたっては、高知で起業されている先輩方や商工会さんから土地の取得や補助金などのアドバイスをいただいたそうです。構想から完成までの間には四人目のお子さんの出産もあったそうですが、周りの皆さんに支えられて無事製造所が完成しました!

▶ お味噌の店舗販売もスタート!

 そして、2023年1月15日(日曜日)からはこちらの工房でお味噌の販売をスタートさせます。1個800グラム入りでお値段は800円!

【住 所】 安芸郡芸西村和食甲1846-1
【販売日】 金曜日・土曜日
【販売時間】10:00~11:30 / 13:00~15:00


 現在は大井さんが一人で運営しているので、販売できる時間が限られていますが、そのほかの時間帯がご希望の場合はインスタグラムからDMをいただければ、ご希望の時間にお渡しできると思います。
インスタグラムにはその他の情報も掲載していますので是非ご覧ください。

■ 手づくり工房miso インスタグラム ⇒ コチラ から!

〔 サンシャイン芸西から北へ! 〕

 大井さんのお味噌は県内外に多くのファンがいます!
初めはお子さんが通っている幼稚園のママ友にプレゼントしたそうで、その美味しさが口コミで広がり、周りのママたちからもご注文いただくようになりました。小さいお子さんの中には、お味噌汁が苦手というお子さんもいますが、このお味噌を使うと「子どもがペロリと食べるようになった」とか、
「お子さんから“今日はお味噌汁ないの?”と聞かれた!」という声もあり、その反響の大きさに大井さん自身驚いたそうです。

 また高知に来る前に暮らしていた奈良のお友達もこのお味噌のファンで、その方が京都にあるミシュラン一つ星の料理屋さんにお味噌を紹介したところ、お店の方が大いに気に入り、定期的に購入してくれることになったんだとか。今は「鯵のなめろう」など、お店のコース料理に使ってくれているそうです。一度食べると、やみつきになっちゃうんでしょうね。

〔 大井さんがつくった鯵のなめろう 〕

▶ 発酵食品はなぜ身体にいいの?

 お味噌は発酵食品です。他に発酵食品といえば、醤油、日本酒、ワイン、納豆、キムチなどがありますが、発酵食品はなぜ身体にいいのでしょうか?

 まず発酵食品とは、人間にとって役に立つ微生物がその食品に取りつき、美味しく、且つ栄養が増えた食品のことをいいます。

 日本の発酵食品に欠かせない「麹」には、食べ物の栄養を分解して消化・吸収を助ける「消化酵素」が多く含まれています。例えば、米麹から作られる酸性プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)は、ビフィズス菌など腸内の善玉菌を増加させます。腸内の善玉菌が増えると、腸内環境が整い、さらに肌の代謝に影響するビタミン類をつくってくれるので美肌にも繋がります。

 大切なのは「菌の多様性」!
同じ菌でも、人によっていい作用があったり、悪い作用があったりします。健康を保つためには、特定の菌に偏ることなく、いろんな種類の菌を腸内で仲良く生活させていくことが大切です。それを手軽に摂れるのが発酵食品というわけなんです。
あなたも今日から、発酵食品で腸活はじめませんか?

〔 日本人に合った食事を 〕

▶ 今後の夢は?

 お味噌づくりをとおして、より良い社会づくりに貢献していきたいと語る大井さん。衛生管理に気を付けながら、一つ一つ心を込めて丁寧な作業をしています。


 最後に大井さんの今後の夢や目標を伺いました!

■ 一日一杯は必ず味噌汁を飲む習慣を社会に広げていきたい!

■ お味噌の販売を通して、高知の自然の素晴らしさ、食育や健康作りのお手伝いのための情報を提供する場を作りたい!

■ 故郷である沖縄でも仕事を広げていきたい!


 近年は全国各地の里山に伝わる味が、人口減・後継者不足により途絶えてきていると言われています。そんな中、沖縄県出身の大井さんが、安芸市のお山に伝わる匠の味を継承し、さらにその味を全国へ広げてくれています。これからも、美味しいお味噌づくりをとおして、健康の輪を全国に広げていってくださることでしょう。

 皆さんも、大井さんがつくる【 安芸のお山育ち 手づくり米麹みそ 】を、ぜひ召し上がってみてくださいね~♪

【 放送プレイバック 】📻✨
★ 12月16日(金)放送 ⇒ コチラ から!
★ 12月23日(金)放送 ⇒ 
コチラ から!


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