40代喪女 コロンバイン銃乱射事件を語る。

4月20日はコロンバイン高校銃乱射事件の日らしいですね。
彼らが生きていれば私は同世代です。
事件発生当時の解釈と今の解釈では全く違うという人は多いと思います。
歳を取って社会問題的な側面から理性的にこの事件を考えられるようになったからでしょう。

私の解釈の遍歴はこんな感じです。
10代→どうせ苛めの報復だろ被害者は自業自得、アメリカは派手だな。
20代→背景に苛めがあるので被害者に同情する必要は無い。
30代→ナードの銃乱射が年々増えている、米国社会の価値観に問題がある。
40代→エリックは性格が悪すぎる、冷静に考えたら二馬力の犯行じゃん。

と言った感じで突然解釈が変わりました。
これには事件や犯人の情報にアクセスできるようになり、様々な零れ話が大量に出て来たからだと思います。
当時、日本のティーンに彼らがどのような影響を与えたのか私には分かりません。
ただ、私も周囲の女友達も「銃を撃ってみたい」「ムカつく奴を撃ち殺したい」という話にはなりました。
友達の父親がサバゲ―をやっていたのでアサルトライフルを借りて、皆で撃ちまくった思い出があります。
放課後の校内で女子生徒数人が交代で空砲を撃ちまくる。
充電式だったので独特の音が出る為、皆でヒャッハーしてましたね。
しかも文化祭の小道具という体で借りてきてくれたので教師公認です。
昔はゆるかった。
結局は10代の頃は共感していたのだと思います。
成人して意識が変わり社会問題として考えるようになりましたが、中年になり一歩引いてこの事件を見るようになりました。
そこから見えて来たのは、犯人の片割れであるエリックがそもそも性格が悪かったのでは?という疑問。
相棒のディランは彼女がいたという話もあり比較的まともな印象があります。
つまり彼を腐らせたのはエリックで、エリックがいなければディランの人生も違っていたのでは?と思うようになりました。
エリックは苛めの被害者である側面が独り歩きしている気がします。
エリオット・ロジャー同様、コイツも性格が悪かったと思っています。
相変わらず苛めの加害者と遺族が完全な被害者面する面の皮の厚さにはビビりますが…
しかし毎年この日を迎える度に言われるコロンバインシューター信者の存在ですが、彼らが相変わらず存在しているのは事実です。
そして信者の大半は常に英語圏のティーン(主に中高生)です。
私はマイルド嫌米人間なので、米国人の内ゲバに対しては自業自得だと思っており、このような事件に関してはエンタメ感覚で消費する事も度々あります。
なのでファンダムの存在はかなり前から認知しています。
ファン垢を一度閲覧するとアルゴリズムのゴリ押しが凄まじくてウンザリするのがファンダムの存在しているプラットフォームの難点ですが、エリックとディランのカリスマ性を最も感じられる空間でもあります。
このファンダムについてはいつか記事を書こうかと思います。
かなり痛々しく寒い厨二欧米人のたまり場とだけ言っておきます。
話を戻しますが、彼らはそもそも犯行を二馬力で行っています。
コロンバイン以降のスクールシューティングやヘイトクライムは一馬力が基本です。
二馬力もありましたが数は非常に少ないです。
何が言いたいかといいますと、彼らは恵まれていたという事です。
大半は孤独と社会からの疎外感に苦しんでおり、計画・準備・犯行の全てを一人で行っています。
しかしコロンバインの2人はコンビです。
辛くても共に戦う相棒がいたのです。
これは非常に恵まれており、自殺する瞬間まで彼らは孤独ではなかったのです。
しかし大半のスクールシューティングやヘイトクライムの犯人は独りぼっちで自ら命を絶つ、射殺される、逮捕されるという展開を迎えます。
この展開を20年以上に渡り何度も見せられれば、彼らがいかに恵まれていたのかが分かります。
そして犯行も二馬力…
ネット民の意見を引用するなら「一馬力でもっとクレイジーな事をしたクールなシューターは沢山いる」という事です。
なので私は彼らに対する同情というかエリックに対する同情は年々薄れており、現在では殆ど同情していません。
コロンバインは登場人物全員クソ論というのもあるので、私は年々そちらに近付いています。
ファンダムを知る私から言わせますと、スクールシューティングも白人至上主義のヘイトクライムも絶対に減りませんよ。
問題は実行前に確保できるか否かであって、4月はFBIが計画段階の未遂を二件検挙していますからね。
犯人は二件とも18歳で人種は白人と東洋人です。
これは2件の銃乱射事件があったと考えた方が良いと思います。
という訳で、今年も無事にアメリカンチー牛達がAR-15を携えて活動を開始したという悲報でした。

ナードの銃乱射事件は絶対に減らないからね。




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