ライブ配信って何が面白いの?ライバー事務所の社長が解説
はじめまして、PRIME代表の阿部伸弘です。
PRIMEはライバーマネジメント事業を軸としたITスタートアップです。
学生時代に起業してから10年、SNS領域でスマホアプリを作り続けてきました。
2017年にライブ配信に可能性を感じ、以来ライブ配信者を生み出し育成するライバーマネジメントに特化しています。
本日より、ライブ配信・ライバーマネジメントについて発信していきます!
実はこれまであまり情報発信してこなかったのですが、
noteを始めるに至った理由があります。
それは、会社拡大に向けて採用面接をしている中で
「ライブ配信について調べたのですが、よく分かりませんでした」
この感想が圧倒的に多かったこと。
PRIMEの採用候補者の共通項として、
マーケットの可能性やそのユーザーの課題解決に興味があるという事が言えるからです。
事業が急成長しているこのタイミングで、
ライブ配信に全く関心がなかった方に業界や事業のことを詳しく知ってもらいたいと考えました。
ライブ配信に魅力を感じてくれる方が増え、
一緒に事業を伸ばしてくれる方に出会えたら嬉しいです。
第一弾として、そもそもライブ配信とは何かについて説明させていただきます!
1:ライブ配信とは?
スマホアプリの生配信を通じて人々が繋がり、
住む場所や世代を超えたコミュニティが生まれる次世代SNSプラットフォームです。
具体的には、Pococha・17 Live・SHOWROOM・MixChannel・LINELIVE・ツイキャスなどが挙げられます。
ライブ配信アプリの配信者は「ライバー」、視聴者は「リスナー」と呼ばれます。
リスナーはコメント投稿をして、ライバーはリアルタイムで動画を配信してそれに反応する事により、双方向のコミュニケーションを楽しむことができます。
コメントだけでなく、ライバーはリスナーからギフティング(投げ銭)で応援されることで収入を得ます。
ライブ配信とは、TwitterやLINEのような過去の投稿であるアーカイブ型コンテンツのSNSとは違う、臨場感あふれるコミュニケーションを楽しむことができる新しいリアルタイム型のSNSです。
Youtubeなどの従来のアーカイブ動画はコンテンツ配信であることに対し、ライブ配信はコミュニケーションが目的です。
オフラインの会話がオンライン化されているので、お互いを認識し合いながら会話が成立します。
2:ライブ配信の面白さ
社員の採用面接をしていて「ライブ配信の何が面白いか分かりません」と言われたことがあります。
「ライブ配信って、キャバクラのようなものでしょ?」と思われる方も多いのではないでしょうか。
ライバーのメインの配信内容は、雑談。
Youtubeなどのコンテンツ配信を普段視聴している方からすると、楽しみ方は分かりづらいでしょう。
ライバーは自分の話だけするわけでも、芸やネタといったような面白いコンテンツを発信するわけでもありません。
そもそもライブ配信は、見るメディアではなく、参加するメディア。コミュニティーなのです。
リスナーにとっては、雑談にこそ意味があります。
仕事が遅い場合やコロナの状況だと、気軽に連絡を取り合えるような人と出会う機会がありません。
年齢を重ねていくと役職が上がるなどして会社内でも雑談しづらくなりますし、
知り合いも家庭を持ったりすると気軽に飲みに誘うこともできなくなりますよね。
人によっては家族間でも会話が減ってしまったり、
親としての役割もある中、なかなか気を休められない人もいるかと思います。
ライブ配信は、場所や時間を選ばすちょっとした話を聞いてくれる居場所。
自分が受け入れられているという安心感があり、
リスナー同士でのやり取りが楽しいと感じる方も多いです。
ライバーは毎日の居場所を提供しているからリスナーに必要とされ、
ライバーも仕事として本気でやってるからこそ、悔しい時は泣いてしまうことも。
悔しいとか悲しいとかで涙を流す、ここまで気持ちの動きが激しいインターネットサービスは私は見たことがありません。
3:リスナーが投げ銭をする理由
ライブ配信を初めて見る方は、ライバーが話しかけてくることに驚くかと思います。
「オフラインでは出会わなかったであろう人が、自分に関心を持って話しかけてくれた」
という感動体験が投げ銭のきっかけになっている方が多いです。
ライバーがコメント全てに反応したり長時間配信している姿を見て、
リスナーが配信の大変さを知ると、頑張りに貢献したいという気持ちになる場合もあります。
自分が感動したライバーの記憶に残りたいという思いや、
ライバーが配信を楽しむことでこれからも配信を継続してほしいという願いを込めたり。
その他にはライバーが成長することへの期待やワクワクや、
ライバーともっと深く関わりたいという気持ちが動機になっている方もいます。
一番の理由は、コミュニケーションと暇な時間を解消するのに費用対効果が高いこと。
同じエンタメでも、ゲームやテレビは暇をつぶせますが、
コミュニケーション不足を「解消」するのではなく「忘れさせる」効果しかありません。
例えば行きつけの飲み屋に通って雑談ができる場を作ろうと思っても、
毎回結構なお金がかかりますし、そういった飲み屋がない場所もあります。
ライブ配信はライバーが一方的に発信するものではなく、
リスナーからのコメントで配信内容が決まってくるので、強い相互作用があります。
リアルタイムで親密なコミュニケーションだからこそ、人の感情の深いところに刺さる。
どの配信アプリも、人の感情が複雑に絡み合っているために奥が深いんです。
今ライブ配信に興味がないという方も、今後その深みに魅力を感じる方は多いのでは考えています。
4:ライブ配信は「仕事」
ライバーにとってライブ配信は、新しい居場所=コミュニティであり、仕事です。
Youtuberの動画のように編集技術や機材、コンテンツ企画力等の特別な能力や時間も必要なく、
スマホ1つあれば始めることができるのも魅力です。
YouTuberのように、ライバーも新しい仕事として確立しつつあります。
リアルで働けなくなった人が、ライブ配信を仕事にして生活ができるようになった。
そんなライバーとの出会いが多々あります。
ライブ配信はこれまでの人生で習得したコミュニケーション能力を活かした仕事であり、経歴や時間、住む場所に捉われない新しい働き方を実現しました。
昨年からは新型コロナ(COVID-19)で仕事を失ってしまった方の新しい働き口になっています。業界全体が盛り上がっていくことで、ライブ配信での成功体験によって精神的にも経済的にも自立する体感を得ることができる人は増えていくはずです。
ライブ配信は居心地の良い空間になっているアプリが多く、治安の良いSNSです。
リスナーの温かい応援がなければ配信自体が成立しないので、どのアプリもコミュニケーションの設計にこだわりを持っています。
私自身ライバーマネジメントをやっていて、何か大きな問題が起きるとすれば1年に1回あるかないか。
最初は顔を出して配信することによる「身バレ」を懸念される方も多いですが、お互いを認知できるほどの同時接続数となると、ほとんど見つかりません。
5:新しいSNSトレンドの到来
インターネットの発展によって、誰でも簡単に多様な情報を手に入るようになりました。
スマホが当たり前になってからは、SNSはテキストのTwitterから始まり、写真のInstagram、動画のYouTubeと情報技術革新に比例して進化を遂げています。
YouTubeは芸能人が参入するようになり、一般の方が今から始めて収益化する難易度は日々上がっています。
ライバーも一般の方が大半であるものの、最近では芸能人やインフルエンサーの方も見受けられます。
動画業界一強のYouTubeと異なり、ライブ配信アプリは個性を持ったアプリが次々に生まれ、またそれぞれが成長しています。
YouTubeで活躍することができなかった方が、ライバーとしてすぐに人気が出ることも。
ライブ配信というカテゴリー自体の概念が広がり、どのフィールドで活躍する人にとっても埋もれることなく個を発揮することができる環境になりつつあります。
6:インターネットコンテンツのライブシフト
見る・読むよりも聞いた方が速い。
インターネットの価値の上位互換である「速さ」を体現しているのがライブ配信です。
デバイスがガラケーからスマホへと切り替わった「スマホシフト」のように、現在は情報やコミュニケーションがアーカイブからリアルタイムに切り替わる「ライブシフト」が起こっていると考えています。
各国のインターネットコンテンツを見ていると、Web1.0版から存在していたマッチングアプリ、知恵袋、学問サイトにもモジュールでライブ機能がつくようになりました。
日本でもライブコマースアプリが本格的に出始めているので注目しています。ライブコマースが今になってまた流行し始めているのは、ライバーになる人が増え、ライブ配信の文化が浸透してきた証拠です。
中国も同じようにライブコミュニケーションが広がった先にライブコマースの成長があったので、日本も今後普及していくと予想しています。
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次回はライブ配信業界の成長について説明していきます!
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