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【ライターの仕事】資料なら1日で読めるのか。でも上には上がいるこの世。遅読つらい。

突然、「徳川宗春について調べて書いて」というオーダーが降ってきたので、必死で図書館でリサーチして数冊の資料を借りました。

記事アップまで10日ほどしかなく、大慌てでザーッと見て、一番スタンダードだと感じた本を読んだのですが(写真上)。
NHK大河ドラマの時代考証もされている、大石学先生が編んだやつ。

※ちなみに大石先生自身は、吉宗の研究者なので吉宗ネタが多め。

さっくり解説すると、八代将軍徳川吉宗が「享保の改革」で緊縮財政をギューッとやった同時期に、七代尾張藩主宗春は名古屋だけ規制緩和を進めて祭りを復活させ、遊郭•歌舞伎を名古屋に持ち込み「みんな楽しもう!」と盛り上げました。

しかし彼は尾張藩主を8年務めただけでクビになり(ただ財政は逼迫したので赤字垂れ流し。市民からの人気は絶大だったようですが)、あらかた資料が破棄されたので詳細がわからないらしいです。
→でもこの数年で大須は賑わい、人気歌舞伎役者(江戸京都大阪だけ行くような人)が名古屋入りするようになり、余興のないでっかい村だった名古屋が一挙に都市に変身したそう。

で。

私としてはスタンダードな資料を一冊読めばいけるだろう! と思ったものの、借りた本リストを提出していたクライアント様が、

「僕も週末に図書館に行って全部見てきました!」と全冊の感想をくださった。

えっ。

私の遅読!

一冊しか読めてない!!!

慌てて、新しい視点で歴史考証を加えているもう一冊も必死で読んだけど、時間切れ(写真下)。こちらは「通説ではこう言われているが、資料を客観視するとそんなことない」という意見がたくさんあって面白かったです(が全部は読めてない)。

そもそも、普段から何日もかけて読書をするところ、急いで1冊読み切っただけでも「私えらい」的な状態だったのですが。

頑張って速読気分で斜め読みしてみようとしたのですが、なんか、向いてない!

さらに「資料を読んで原稿を書く」想定はしていなかったので、当初の見積もりに反映しておらず。

とてもとても時間がかかってしまいました。

が、資料を読んでまとめる系の仕事自体は嫌いではありません。コストパフォーマンス的に旨みがなくても、知識と経験は脳にストックできるから。

その知識は今後に生かせますし。

「やらなければいけない」となると1日で資料が読めるという、私にとっての驚異的な体験がついてくるわけで。

資料を読んで書くのは、やっぱり好きだなという結論でした。

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地方の出版社を経てフリーの編集ライターとして活動しています。
○地方でライターの仕事を続けるには
○単価アップを叶えるには
○そもそもライターってどんな仕事?
○編集の視点とライターの視点の違い
などについて、自分なりの解釈をしていきたいと思っています。


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