デジタルトランスフォーメーション（DX）#4

人材育成の話題に入る前に、もう一度おさらいしておきます。

デジタルトランスフォーメーションは、直訳すると「デジタル変換」という意味になります。

しかし、その概念は進化したテクノロジーによって人々の生活が豊かなものになるというものなので、変換というよりは、変革と言うことが出来ます。

デジタルトランスフォーメーションは、実は生活の中にも急速に浸透してきています。

例えば自分に合った化粧品を提案してくれるアプリの開発や、アプリを使ってタクシーの配車や目的地の指定をするなど、従来ならば人が行っていた仕事をデジタル技術が発達したことで簡素化することが可能になりました。

その他にも日常生活の中でデジタルトランスフォーメーションによって変革されたことは数多くあり、ビジネスの世界では更なる飛躍を遂げています。

しかし、その一方で、2025年の崖という問題が取り沙汰されているというのも事実です。

これは、既存システムが残存した場合、その複雑化や老朽化がブラックボックスのようになり、速やかなデータの活用が出来なくなりデジタルトランスフォーメーションへの移行を停滞させるというものです。

この停滞によって、2025年から2030年までの間に最大で12兆円もの経済損失が予想されるということで、そのカギを握ると言われているデジタル人材育成が急がれています。