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成功事例のテンプレートをそのまま使用してはいけない理由

講演依頼を受ける際、テーマと内容をヒアリングすると、成功事例を紹介してほしいというリクエストが多いです。

例えば、DXで成功している企業の事例、デジタルマーケティングの最新事例、マネジメント力強化のための事例などなど、ホントに事例を知りたいというニーズで溢れているなと思います。

世の中に出ている成功事例は、結果論がほとんどなので、たまたま成功したものや、偶然の積み重ねで成し得たものが多いのも事実です。

注目すべきは、その成功した本質の部分であり、他社が成功したからといって、そのテンプレートをそのまま自社に当てはめても成功するとは限らないという点です。

自社の課題をどのように解決まで持っていったのか、スタートアップからビジネスをどうスケールさせていったのか、複数のマーケティング戦略から何を取捨選択して取り組んだのか、その参考にすべき事例は、表面上にあるものではなく、もっと奥深くに沈んでて、複数の要因によって実現できた成功だと捉えると良いと思います。

何をやれば良いか、何をやってはいけないのか、どう考えて良いのかわからない時、事例を参考にすること自体は否定しませんが、あくまでも参考レベルに留めるという姿勢が、大切です。

成功事例は、いつくかの条件が整って実現されたものなので、その条件を洗い出して、本質がどこにあるかまでを分析できれば、成功事例がはじめて活かされると思います。

事業の戦略、マーケットの動向、ブランドの状態、(ヒト・モノ・カネの)リソース、企業文化、などなど、様々な要因が成功のための前提に存在しています。

「成功事例」を活用するきっかけになれば幸いです。

今日も素敵な一日を☺



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