DXの推進状況が分かる!DX推進指標 自己診断結果 分析レポート(2021年版)

IPA(情報処理推進機構)から、DX推進指標自己診断結果の分析レポートの最新版がリリースされました。

DX推進指標は、経済産業省が作成したDX推進状況の自己診断ツールで、DX推進のための経営の仕組みや、DXを実現する上で基盤となるITシステムの構築について、35項目の定性指標を設けて成熟度を0から5の6段階で評価しているものです。

この分析は、2021年1月から12月までに提出された486件が対象で、2019年の248件、2020年の307件から、年々増加しています。

今回のレポートのポイントはこちら↓

1. 全企業における「先行企業」の割合は全体の17.7%で昨年から倍増
2. 人材育成に関する指標で成熟度の平均値が低く、人材育成に課題
3. 経年比較では全ての指標で成熟度は毎年上昇、2020年から2021年にかけて加速

キャプチャ

今回のレポートでは、2019年からの経年変化を見ると、日本企業のDXへの取組みはこの1年で加速したといれています。
私も肌感覚ですが、DXという言葉やデジタル化への意識は高まったので、進んでいるなぁと実感しています。

各指標の平均値を経年で比較すると、すべての項目で成熟度が毎年上昇しています。

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特に毎年回答している企業はそうでない企業に比べて危機感の指標が顕著に高く、経営面の指標では有意な成長が見られました。
IPAは「危機感が高まると同時にDXの重要性や必要性の理解も組織内に浸透してきていると考えられる」と伝えています。

このレポートはDXに取り組むすべての事業者の参考になると思います。

DX推進度の現状把握に最適であると同時に課題の抽出や社内展開用の資料として、いろいろなシーンで活用できると思います。


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