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「コア・コンピタンス」と「ケイパビリティ」の違い

企業が戦略を立案する際には様々な要素を考慮したうえで、自らが市場で優位になることができる要素を探し出し、これをいわゆる”強み”にして戦略を打ち出すことが多々あります。

単純にマーケティングを行って、市場に受け入れられる商品を作るのではなく、その中に自社の強みを際立たせる要素を探すことが重要なポイントとなっています。

ここで、企業の強みを見極めるうえで重要な要素となっているのが、「ケイパビリティ」と「コア・コンピタンス」です。

これまでもコア・コンピタンスは企業の特色を示す言葉としていろいろな場面で利用されることが多くなっていて、企業もこれを前面に押し出してビジネスを進めることが少なくありませんでした。

しかし、この部分だけを重要視すると、市場の要求との乖離が生じる可能性があると思います。

企業内では強みと受け入れられていても、他から見た場合には強みと受け取ることができない面も多く、実際の顧客ニーズからはかけ離れてしまうことも多かったのです。

そこで、近年重要視されているのが、ケイパビリティです。

ケイパビリティは、競争力を高める組織的な能力と考えられるものであり、単純に技術的な強みだけではなく、その技術をフィットさせるための能力や才能を示すもので、商品を販売するうえで重要な要素となっているのが特徴です。

販売体制が整っていたり、現在の市場浸透率が高いことも1つのケイパビリティとなっているため、ケイパビリティの重要性はより市場に適応する商品を生み出すために必要なものとなっているのです。

戦略遂行のためには、様々な要素が求められることが少なくありません。

自社をブランド化し、その強みを前面に押し出すことも大切ですが、その要素の中に様々な戦略上の強みと考えられるケイパビリティを含めることが、より多くのビジネスを効果的に成功させるうえで、非常に重要な要素となります。

そのため、この2つを明確に意識しながら戦略を立案することが、企業を成功に導く要素となるのです。


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