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ビジネスの分野でも活用される認知的不協和理論

今年も残すところあと4日。
今日で仕事納めの方も、もう納めてるよって方も、今年一年、お疲れ様でした!

さてさて、今日のテーマもマーケティングについてです。
認知的不協和理論という言葉をご存知でしょうか。

認知的不協和は心理状態を表す言葉で、日常生活の様々なシーンで認知的不協和の心理が働きます。

マーケティングの分野では、消費者の関心を引くための手法に認知的不協和理論が使われています。

アメリカの心理学者が提唱したこの理論には、様々な特徴があります。
認知に不協和が出ると、人間は不協和を減らすために圧力を起こします。
複数の要素で不協和が生まれた場合は、一方の要素を変化させると認知的不協和を解消できます。

日本でも、多くの企業が広告に認知的不協和理論の手法を使っています。敢えて認知的不協和を強調する方法や多くの共感を得やすい方法など、様々な手法が注目を集めています。

例えば、こんなのです ↓

夜は、早く寝た方が良いと思っていながらも、ついつい夜更かししてしまう人、いますよね。
「早く寝るべき」と、「夜更かし」という状態が矛盾しています。
これが不快感ですが、「自分は夜型なので、夜の方が調子が良いんだよね」と思考を変えれば、「夜の方が調子が良いので、夜更かししている」と矛盾が解消されて、不快感がなくなります!

このような「認知的不協和の解消」による行動の正当化は、私たちが日常的にあふれています。

本屋さんには様々なジャンルの書籍が並んでいますが、書籍のタイトルにも認知的不協和理論が使われます。
ビジネス書でも、矛盾するキャッチコピーを付けて消費者の関心を引き寄せている本は多いです。

矛盾が起こった場合に自分に都合の良い解釈をする人がいますが、自分勝手な解釈も認知的不協和理論に含まれます。

マーケティングの世界では、矛盾を取り入れて解消できるように仕向けるテクニックが使われています。

高度なマーケティングを活用すると、消費者の購買意欲を促せます。
人間の矛盾は生活の様々なシーンで生まれているため、矛盾を解決するための商品やサービスを提供すればビジネスが成り立ちます。

人間の根本部分にある欲求を元に商品やサービスを開発すれば、爆発的に売れる可能性があります。

マーケティングでは認知的不協和理論に対する理解が大切で、矛盾が生じている場合に消費者は解消するための行動を起こしやすいのです。

ターゲットになる消費者の矛盾を深く探ってマーケティング戦略を立てれば、大きな成果を生み出せます。

矛盾を取り入れたビジネスは嘘を流すビジネスとはまったく異なり、良い商品を認知的不協和理論を利用して売ります。

消費者の解釈に委ねる感じで、興味深いアプローチですよね。




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