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インターネットの接続先は宇宙へ

今年から来年にかけて話題になりそうな出来事です。

米国民間企業のスペースXが開発を進めている衛星コンステレーション計画「スターリンク (Starlink)」。

衛星コンステレーション(Satellite constellation)とは、特定の方式に基づく多数個の人工衛星の一群・システム。
個々の衛星は、システム設計された軌道に投入され、協調した動作を行わせ、システムの目的を果たす。
コンステレーション(constellation)とは星座(星の配置)のこと。

低コスト・高性能な衛星バスと地上の送受信機によって、衛星インターネットアクセスサービスを提供する計画なのです。

つまり、地球全体に小型衛星で紡ぐ網を張って、地球上のどこにいても、インターネットへ接続することが可能になるというもの。
衛星のブロードバンドです。

発想や規模も壮大ですが、それを実行しているイーロン・マスク氏はホントにスゴい。

スターリンクの開発は、2015年に開始されて、2018年2月には2基のプロトタイプの試験衛星が打ち上げられました。
そして、2019年5月には、商用サービスに向けた最初の大規模な打ち上げが無事に成功。2020年に商用サービスが開始される予定とのことです。

え!? 2020年といえば、今年ですよ!

インターネット速度テストサイトによると、既に数名の個人が利用しているらしく、サービスは今年後半までに米国とカナダの一部で利用できるようになり、2021年には拡張が予定されているらしいのです。

2020年9月4日の報道によると、12回目のStarlinkネット衛星の打ち上げに成功。
スペースXが公表した資料では、需要や性能に応じて、12,000基から42,000基の小型衛星を打ち上げて、ネットワークを完成させる計画。


実はこの計画、天文学者たちからクレームが入っているのです。
クレームの内容は、地上からの夜間の天体観測をスターリンク衛星が妨害するといったもの。人工衛星が反射する光は、天体写真に点や筋となって現れるらしいのです。

これに関して、イーロン・マスク氏は、ちゃんと説明しています ↓

要するに、こんな回答でしょうか↓
衛星の太陽電池パネルの角度が原因の可能性があり、軌道の引き上げなどを行い、軌道修正すると。また、地球に面する側の反射率を下げるため、黒く塗るテストを実施する。

何かをやろうとしたときに、賛同と反対はつきものですね。
まさしく、夢と現実の間で進められているスターリンク計画。

この恩恵を日本が受けられる日は、いつになるのでしょうか。
この計画から目が離せないです!



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