見出し画像

【遠征記 vol.4】えひめにときめき(愛媛FC編)

2021.11.7(ニンジニアスタジアム

はじめに

リーグ戦も残り4試合といよいよシーズンも佳境となった。残念ながら今季のJ1昇格の可能性は消えてしまったが、来季につながる残り4試合になることを期待して、最後まで見守っていきたいと思う。

さて今回は、、、

せっかく遠路はるばる愛媛まで行ってきたのだから、遠征のあれこれについて振り返っていきたい。長らく遠征に行けておらず、実に2年ぶりの泊まり遠征となった。それではレッツゴー!

見どころたくさんの愛媛

愛媛県を訪れるのは、高2の修学旅行以来2回目。サッカーで訪れるのは初!ということもあり、高まる高揚感ととともに愛媛へ向かった。

愛媛県といえばまず何を思い浮かべるだろうか?道後温泉、みかん、松山城...あげれば切りがないほど、たくさんの魅力に溢れた場所である。とりわけ、Jリーグを愛する私が「愛媛県と言えば?」と聞かれれば、真っ先に「愛媛FC!」と答えるだろう。

さて、試合前に験担ぎとして、松山城登城に挑むこととした。いい感じの商店街を駆け抜け、いざ登城口へ。

野津田登山に慣れている私だが、かなりの階段と坂を登った気がする。しかし、その先には絶景が待っていた。

標高132m。松山の街が一望できる。今日試合をするニンジニアスタジアムはどのあたりかな?と地図を見て確認しながら、遠くをぼんやり眺めていた。

美しい城だ。我らの天空の城(町田ギオンスタジアム)も美しいが、これが本物の城である。歴史についてはあまり詳しくないので、上手いことは言えないが、これだけ高台に築かれたからこそ、生き残ることができたのだと推測する。まさに「松山の象徴」だ。実に最もらしく薄っぺらい感想だか、本当にそうである。

もう一箇所、今回の愛媛遠征で訪れたい場所があった。それがJR予讃線の下灘駅。無人駅だか、数々のドラマやアニメのロケ地として有名な駅である。

【下灘駅がロケ地として使われた主な作品】
HERO
・男はつらいよ
・千と千尋の神隠し

青い海と空が無限に広がり、青春18きっぷのポスターにもなるなど、フォトジェニックな駅だ。他の駅ではほとんど乗降客がいない中、この下灘駅では同世代の若い乗客が5人くらい降り、次の電車が来るまであらゆる角度から写真撮影に勤しんでいた。皆、さまざまな目的でこの駅に降り着いたのだろう。

また来たい。今度は晴れた日の夕暮れに。ただ今回は雨予報だったにもかかわらず、一瞬だけども日もさしてくれてよかった。

全てを達成しないで、次回への楽しみを残しておくのもまた遠征の良さだと思う。


おいしいものたくさんの愛媛

愛媛グルメといえば「鯛めし」。市内にはたくさんの鯛めし屋がある。今回訪れたのは、その中でも地元で有名店らしい「かどや」というお店。

ひとこと「美味い!」。これまで遠征で食べた食事の中で一番豪華だったかもしれない。まぁまぁのお値段だったが、大満足だった。

こちらは「伊予美人」の唐揚げ。伊予美人とは愛媛県の里芋の一種。これは今まで食べた里芋の概念を覆した。

最後はスタグルの「じゃこカツ」。愛媛県宇和島近海で採れるホタルジャコをすり身にして揚げたもの。愛媛名物「じゃこ天」の進化系。揚げたてでとても美味しかった。


攻め続けるも一点が遠かったゼルビア


この試合は終始ゼルビアペースで試合は進んだ。特に前半序盤は攻撃に連続性があり、幾度もCKを獲得するなど押し込む展開。しかし、チャンスを活かしきれないでいると、徐々に試合は愛媛ペースへ。愛媛の2シャドー榎本選手、近藤選手のドリブルにはゼルビアDF陣も苦労していた。

後半も試合の構図は変わらずゼルビアペース。特に終盤は波状攻撃を見せるも、J2残留に燃える愛媛ディフェンス陣の堅い守りの前に、ゴールを破ることができず、悔しい悔しいスコアレスドロー。この瞬間、4試合を残して今季のJ1昇格の可能性は潰えた。

引いてくる相手に対してどうやって点をとるか。ここ数試合でチームとしての課題が明確になった気がする。もし、こういった試合をいくつか勝ち切れていたら、まだ昇格戦線に残れていたかもしれない。ポポヴィッチ体制3年目への課題であり、乗り越えるべき壁だと感じる。

おわりに

遠征の最終日。伊予鉄の松山市駅へ向かうため「銀天街」を歩いていると、突然地元テレビ局のリポーターらしき女性に「少しよろしいでしょうか?」と声をかけられ、突撃インタビューに応じることに...

お題は「愛媛県のノーベル賞受賞者数、全国何位?」というものだった。全く見当がつかないので、「10位!」と適当に答えてしまったが、正解は「3」とのこと。

気になったので調べてみた。現在日本人のノーベル賞受賞者数は28そのうちの3人が愛媛県出身だそうだ。今回、愛媛県出身の真鍋淑郎氏がノーベル物理学賞を受賞することが決定し、県内3人目の受賞者となった。

遠い愛媛の地で、しかも自分の知らないところで、今回のインタビューが放映されるのか気になるところだが、これもまた遠征の醍醐味ということで。

ということで、次回の遠征も楽しみに、そして、この非日常を楽しむために、日常を頑張っていきましょう!

この遠征記を見て、一人でも遠征行きたいな、遠征楽しそうだなと思ってくれる方がいたら嬉しい限りである。

それでは、次の遠征記でお会いしましょう!

ようやく会えた、伊予柑太さん。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?