母ではなく、私として。やりたいことを掴むまで
こんにちは、bgrass株式会社 取締役COOのふーみんです。久しぶりに、noteを書こうと思います。
bgrassでは、女性IT/Webエンジニア向けのハイスキル転職サービス「WAKE Career」を運営し、転職やキャリア相談をお受けしています。
その中で、子育て中の方や母になることを希望している方に立て続けにいらしていただき、子どもを育てながらキャリア形成をしていくことへの不安を口にしていました。
それぞれの悩みの質感などは異なるのですが、私のここ数年の経験からお伝えできることもあるかもと思い、noteを書いてみることにしました。
やりたいことを、もっと自由にやっていい。
母になると、今までと見てきた景色が一変します。私は、そういう体験をしました。
「お母さんが子どもを見るのが当たり前よね、子どもにとっても幸せよね」という趣旨の発言
電車のホームでベビーカーを押していたら、邪魔だと舌打ちをした上に道を開けてくれないような人
フルタイムで仕事をしたかったけど、それが許されない制度と仕組み
夫は育児や家事をしたら、素晴らしい!偉い!と褒めるに値する行為なのに、妻は当たり前の行為であり、それをしないことへのマイナス評価
母になったら、急に立場が弱くなった、道を歩く時ですら…!子どもをケアすること、家庭に時間を使うことを推奨されるように。残念ながら、現在の社会では、「母」というロールに対しての役割意識が非常に強く、母であることを求めてくる言葉は日常にたくさん潜んでいます。
私もそんな声を今も聞きながら、日々葛藤しています。もちろん、子供はとても可愛いし大切な存在です。しかし、それと同時に自分自身の人生も同じくらい、いやそれ以上に大切にしなければならないと思うのです。
母である私が、自分の人生を楽しんでこそ、その姿が子供に良い影響を与えると私は信じています。
やりたいことを掴むまでの道のり
変化のきっかけ:子供の誕生(2016年12月〜2018年)
とはいえ、私は明確なやりたいことがあったわけではありません。ITコンサルティング会社で人材育成・組織開発の仕事をしていました。元々はITコンサルタントとして仕事をしていて、自らの手を挙げてキャリアチェンジしたので、希望した仕事です。
第一子を産み、子どもが保育園に入る時に、はたと思うのです。
「子どもを預けるということは、子どもとの時間を、仕事の時間に変えているのか。そうであれば、心の底から私はこの仕事楽しいよ、意味のある仕事をしてるんだよ!と子どもに言いたい」
今の仕事は、希望したものだけれど、正面切って、正々堂々と、このセリフが言えない…。そう気がついたことが、私の大きなターニングポイントとなります。
変化の始まり(2018年〜2019年)
産休前と同じ人材育成・組織開発の部署に復職しましたが、やっぱり何かが足りないと感じていました。
仕事の中では、ライフワーク・一生やってたいと思っていた「キャリア面談」の仕事。この面談スキルを上げることが、あのセリフを子どもに伝えられるきっかけになるかもしれない!と考えて、キャリアコンサルタントの資格を取ることに決めました。
この時、子供は2歳。一般的にはキャリアコンサルタントの資格はスクールに通うのですが、そんな時間は捻出できないので、独学で勉強することに決めました。独学の人いなさすぎて、情報集めるだけで大変でした。
夫にもそれを伝えて、時間のやりくりをしました。家にいるとどうしても、子どものこと・夫の育児や家事の仕方が気になる、子どもが「ママじゃないと嫌ー!」と大泣きすると構いたくなる。なので、家の外で勉強することに。週2は、会社帰りにカフェによって2-3時間、土日も3時間ほど時間を作って、勉強していました。
第二子誕生:もがき続けて、コーチングと出会う(2019〜2020年)
その後、第二子を妊娠し、産休・育休に入りました。復職期間は大体1年くらいで、残念ながらこの期間中でランクアップはできず。産休や育休を挟むと、昇進から遠ざかる悔しさを強く感じました。
ちなみに、何がなんでもフルタイムで働きたくて、朝6時起床、7時出発、8-16時仕事、17時半お迎えのスケジュールで働いてた笑。コロナ前なので、基本出社なので、よくあんな生活してたなと思います。意地です。
「あのセリフを言いたい!」と言う思いは消えず、育休期間中に次のキャリアを模索します。ミートキャリアさんの「書くキャリアカウンセリング」を3ヶ月くらい受けました。
「やりたいことがあるのか?」「自分にはないかもしれない」「なかったらどうしよう」のループが止まらず、対面でお話しする時間をもらうことに抵抗があったので、メールでやり取りする形式を選びました。(なので、見ず知らずのキャリアカウンセラーや転職エージェントの申込みに躊躇する気持ちはめっちゃ分かります…!!それでも勇気出して、申込んでくれて、本当にありがとうございます!)
子どもが寝ている間や土日の一人時間を作って、プログラムに取り組みました。自分のことをゆっくり思い出したり、自分のやりたいことにじっくり向き合いました。
その中で、コーチングをやってみたい!ということが明確になり、コーチングのコースに申込みました。そこからはあれよあれよとコーチングにハマっていきました。
3日間(金土日9-17時、宿題あり)のコースを受けたり、プロ資格を取るために仕事をしながら100時間有料コーチングをするなど。夫とはGoogleカレンダーで予定を全て同期して、時間のやりくりを頑張りながら、必死に勉強しました。
決断:会社を辞める(2021年)
コーチングを学んで、猛烈に楽しく、この道を続けていきたい!もっと時間を割きたい、会社を辞めたいという思いがむくむくと湧いてきました。でも物凄く大きな葛藤がありました。
子どもの将来にかかるお金は?
急に収入がゼロになったら、家計はどうなるんだろうか?
フリーランスでやっていけるのだろうか?
もし失敗したら転職活動をするのか。この年齢、子どももいて雇ってくれるところはあるのか?
今の辞めたいという気持ちはそもそも本物だろうか?
壮大に悩んでいました。なので、今の仕事を辞める決断をすることに悩む気持ちはめちゃくちゃわかります…!!!!怖いよね!!怖い!上司に泣いて相談してたし。恥ずかしいわ…。
悩みに悩んでいたのですが、「自分の人生のハンドルを握るのは自分。決断は自分がする」ということを強烈に意識させられる出来事(内容割愛)が起こり、私の人生だから決断のタイミングは私がするべきだと思い、恐る恐る辞めることを決めました。
人生初めてのフリーランスとbgrassとの出会い(2022年〜)
フリーランスとしての生活が始まり、コーチングや森林浴など、新しいことにたくさん挑戦しました。コーチングを仕事にしたら、あのセリフを子どもに言えるかもしれないと思いましたが、残念ながらまだ足りず。
その時、私は「コーチングを誰に届けたいんだ?」を問いとして持っていました。その問いと向き合う過程で、私のずっと消えない「ジェンダーバイアスに対する怒り」、この解消に自分の人生の時間を使いたいと気づいたのでした。
私にとってこの概念は、「コーチングを届けること」より上位であり、「ジェンダーバイアスを解消すること」に私の時間を使うこと(人生の目的)と決めました。
そして、(色々割愛)だむはさんとbgrass株式会社に出会いました。その後の話はこちらで書いてますので、もしよければお読みください。
恐れていることは、起きない。違ったら、辞めればいい。
「母」と言うロールを押し付けられている、無意識的にも自分の中にその思いがあると、「完璧であること」を求められ、間違いをすることに大きな恐怖を感じると思います。
私も本当にそうでした。前職を辞める時、その時は本当に大きな恐れを持っていましたが、そこで恐れていたことは一切起きていません。そして、今後のキャリアも何とでもなるし、自分で切り開いていけると思っています。あの時の決断をした私がいたから、ずっと伝えたかったあのセリフを子どもに伝えられています。
あと、違ったら辞めちゃえばいい。私もここまでくるのに、始めたもの・辞めたものは数え切れない程あります。キャリアコンサルタントの資格も更新せずに失効させました。
最後に
子どもを大切な存在と思うように、自分の人生も大事にしてください。やりたいことが分からなくても、何か少し「こうだったらいいな」と思うことが見つかるように、一歩でも歩みを進めてください。
一歩でも足を踏み出すと途中で、「母」「女性」と言う役割に当てはまらない行動をとっていると、悲しい言葉を投げかけてくる人がいます。例え、その人が普段良い人であっても、幾ら身近であっても、その言葉は聞かないで。
あなたの人生を応援する人を味方につけて、思いっきり自分が楽しい選択をしてください!
私もこのnoteを読んでいただいた方の味方・応援者になりたいです。もしキャリアに迷いなどありましたら、WAKE Careerからキャリア相談・転職相談ご予約ください。このnoteを読んだと書いていただけたら、私が出られるように可能な限り調整します。
母よ!やりたいことを、もっと自由にやろうー!一緒にやろー!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?