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マーケティングと広報の連携に潜む、課題とそのヒント

こんにちは、SPRingの高橋です。本日は、マーケティングとPRの連携における課題と、それに対応するための簡単だけどすぐにできる具体的な方法についてお話しします。

⬇︎具体的に取り組む前に、考え方を理解しておくとよさそうです


広報PR活動の課題

他社との露出を比較することは、自社のPR戦略を見直す上で不可欠です。しかし、これが一筋縄ではいかないのが現実です。

企業経営者がPR活動を行う上で考える主な懸念点は、競合他社と比較して自社の情報発信が劣っていないか、また正しく行われているかということではないでしょうか。

理想的は、露出が多く、発信したい情報が正確に伝わり、ステークホルダーに自社の姿を適切に認知してもらえている状態です。しかし、多くの経営者は、この状態が実現しているかどうかを判断する基準や、PR活動の見直しタイミングがわからないというのが現実です。そのため、ただ情報を発信するだけでなく、その効果や適切性を定期的に評価し、必要に応じて戦略を見直すことが重要です。

成果の見える化

広報PR活動の成果を具体的に測定することは、多くの企業にとって難題です。では、どうすればいいのでしょうか?

広報PR活動の成果を具体的に測定するためのアプローチとして、以下のステップを踏むことが有効です。

  1. 自社記事の露出状況の確認

    • 自社の記事がどの程度、どのようなメディアに露出しているかをリストアップします。

    • 営業担当者やカスタマーサクセスのメンバーに顧客がどのように自社を見ているかヒアリングしてもらいます。

  2. ベンチマーク企業や同業他社の露出状況のリサーチ

    • 競合他社や業界のリーダー企業の露出状況を調査し、自社と比較します。

  3. 一覧表の作成

    • 一覧表を作るときに、入れておく項目は「取り上げられているメディア」「記者名」「記事の概要(URL)」「記事のタイトル」などです。

  4. 記事になった経緯の分析

    • 可能であれば、記事が取り上げられるまでの経緯を推測し、そのプロセス(プレスリリース発信なのか、特集記事の提案なのかなど)を分析します。

  5. 洞察の抽出

    • これらの情報を分析することで、他社と比べた際の自社のPR活動の強みや改善点、本当にアプローチすべき相手や何を打ち出していくべきなのかなどの、メディアの関心事項が見えてきます。

広報PR活動の現状をより具体的に理解し、今後の戦略を練るための判断材料にしましょう。

ステークホルダーの洗い出し

次のステップとして自社のステークホルダーの洗い出しを行います。このプロセスでは以下の点に注意して進めると良いでしょう。

  1. ステークホルダーの特定

    • 自社に影響を与えるステークホルダー(顧客、株主、メディア、採用候補者など)を特定し、具体的にリストアップします。

  2. 優先度の設定

    • 各ステークホルダーの重要性に基づいて優先度を設定します。

  3. 社内の担当者との協議

    • 社内の関連部署や担当者と協議し、各ステークホルダーに対してどのようなテーマや切り口が関心を引きやすいかを検討します。

  4. 現場の声の収集

    • 現場の従業員や関係者からの意見や情報を収集し、ステークホルダーへのアプローチに活かします。

  5. 憶測や推測を避ける

    • 実際のデータや情報に基づいて計画を立て、憶測や推測に頼らないようにします。

ステークホルダーのニーズや関心をなるべく具体的に把握し、効果的な広報PR戦略を策定するための基盤を築くことができます。

私が新しいクライアントと初めてご一緒する際には、まずこの方法で現状の整理を行うことをお勧めしています。広報活動を進める一方で、このアプローチを並行して実施することにより、より柔軟に軌道修正を行いながら、効果的にプロジェクトを前進させることが可能になります。このプロセスを通じて、広報活動の成果を最大化し、クライアントの目標達成に貢献することを目指しています。

参考

上記の手法や具体的なマーケティングとPRの連携方法は、Kipplesの代表である日比谷さんが生み出した手法です。

この手法の詳細については、こちらのブログに非常にわかりやすく解説されています。このアプローチは、現代のマーケティングとPRの課題に対して非常に効果的であり、このブログを読むことで、より深い理解を得ることができるでしょう。

広報戦略や露出の試みに取り組む前に、まずは上述した手順に従って現状分析を行うことで、自社が現在どのようなPR成果や状況にあるかを明確に把握し、効果的な戦略立案の基盤を築くことができます。広報PR活動は絶えず進化する分野であり、1度だけでなく、継続的な分析と改善を通じて、成功への道を切り開くことができます。ぜひ定期的に見直してみて、実践してください。

最後に、この記事が皆様にとって何らかの形で参考になれば幸いです。そして、それが皆様との新たなコミュニケーションの一歩となることを、心より願っています。

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