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地元を知る。災厄に負けず、珠洲で3年ぶりの祭りが開催!

地元を元気にしたい。その新たな視点を得る

以前noteで地元で頑張る企業をもっと元気にしたい!伴走したいと書きました。
地元を元気にするには企業だけではなく、もっと幅広い視点でモノ・コト・ヒトを捉え、地方創生のための取り組みも大切だと気付かせてくれる出来事がありました。

知るきっかけ。能登での地震

石川県と言えば「百万石まつり」が有名です。恥ずかしい話ですが石川県に住んでいる私自身も百万石まつりしか具体的な内容は知りませんでした。

今回石川県の最北端、珠洲の祭りを知ったきっかけは6月19日の能登での震度6弱を記録した地震です。
石川県での大規模な地震は2007年3月以来で、当時も今回も揺れていると明らかに体感できる揺れに驚きました。それほど普段は地震のない地域です。

震源が海に面しているエリアなので津波が心配でしたが、幸い津波による被害はありませんでした。
とはいえ田畑に濁流や建物の倒壊、ケガ人など被害はありました。
中でも大きな被害だと感じたのは春日神社の鳥居が倒壊したことと、天然記念物の見附島の一部が崩れたことです。
古くからその地にあるものが失われるのは悲しいことです。

3年ぶりの開催。飯田燈籠山(とちやま)祭り!

7月21日、いつものようにニュースをチェックしている際に
地震被害受けた珠洲市の神社の夏祭り 飯田燈籠山祭り始まる 
(引用:NHK NEWS WEB 石川NEWS WEB)
という見出しを見つけ、先月の地震で鳥居が倒壊した神社のお祭りでは…?と記事を読むと案の定春日神社のお祭りでした。

コロナという疫病、地震という災害に負けず3年ぶりの開催。
どのようなお祭りか興味を惹かれニュース記事の後に飯田町燈籠山祭り公式サイトもチェックしました。

燈籠山祭りは能登半島最先端の珠洲市飯田町に鎮座する春日神社の祭礼で、その起源は江戸時代の寛永年間初期(1625年ごろ)に遡ります。神事としては「おすずみ祭り」と呼ばれています。
春日神社では、7/19に前夜祭、20日には本祭・榊神輿渡御・燈籠山、山車巡行、21日には氏子全域への燈籠山巡行が斎行されます。寛永年間の初期、土用入りの暑さがはなはだしい頃に、春日神社の御祭神である「天児屋根命」をはじめ七柱の神々に夕涼みにお出まし願ったのが祭りの始まりとされてます。
このおすずみ祭りは神様の夕涼みという側面だけでなく、根底には禊・祓の進行が根付いた祭りであり、罪・穢(つみ・けがれ)をお祓いする神事をおこなっています。

引用:飯田町燈籠山祭り 公式

歴史ある祭りが途絶えることなく再開されたことはとても喜ばしいことです。
公式サイトの写真を見ていると若い方も写っており、珠洲に住む皆さんが大切にされている伝統行事なのだと感じられました。

飯田港では、20日午後8時から北國花火珠洲大会(北國新聞社主催)が行われ、夏の夜空を鮮やかに彩ります。

港で打ち上げられる花火が祭りを鮮やかに彩ります

天児屋根命って?

「言霊・祝詞の神」であり、代表的なご利益は「諸願成就、学業成就、出世開運」です。
天岩戸伝承で、フトダマ(祭祀・占いの神)と共に占いを行い、岩戸の前で祝詞を奏上した神。
祝詞、言霊の神と評される一方で中臣連の祖とされ、中臣鎌足を代表とする藤原家に氏神として崇敬されました。
藤原家の栄華にあやかり、出世を司る神という側面があります。
春日大社は、藤原家の氏神神社として代表的なものです。

代表的なご利益は「諸願成就、学業成就、出世開運」ということで、やり遂げたいことの成就祈願、現在勉強していることの成就祈願にお参りしたいなと調べたところ、石川県でも多数祀っている神社がありました。

さすが八百万の神の国日本、便利な神社・寺院検索サイトがありました。

古事記・日本書紀は興味があり読んでいましたが、そこからもう一歩踏み込んで祭神を調べ神社の参拝などを行うのもよさそうです。
そうなるとまずはご朱印帳を買わなければならないですね!
新しい趣味が出来そうでワクワクします。

まずは地元から…ですが、県外の参拝に行く際はまずは京都の藤森神社、相槌(あいつち)神社に行ってみたいです。

「地元」を知ることの大切さ。仕事への繋がり

私は新しい業態のクライアントの案件に取り組む際は制限時間を決め、限られた時間でできる限りその業態についての情報を収集するようにしています。
企業について・業界について・競合についてなどまずはどのようなことをしているのか、マーケットはどのような状況なのかを知る必要があると考えているからです。
知らなければ課題の特定も課題解決案も浅いものしか浮かんできません。

これは地元にも当てはまるなと今回の珠洲のお祭りで感じました。
地元で何が行われているのか、伝統は何か、その伝統などと繋がるビジネスチャンスはないか新しい視点で物事が考えられます。

現在、石川県の伝統工芸品・九谷焼は中国などで購買が過熱しており中古品のオークションも盛んです。
買取専門店のクライアントで九谷焼や古い物に特化した広告を制作したことで業績がアップした成功事例もあります。
クライアントの市場情報キャッチアップ力、密なコミュニケーション、広告案のすり合わせ等、一緒に創り上げたもので効果が出ることはとても嬉しいです。

自身の知見を深め、より多くのチャンスを掴む視点を得る。
知っていく中で「地元の企業を元気に」だけでなく「地元を元気に」する事業に関わることが出来たらとても楽しそうです。
知識は力。力を蓄えより多くのクライアントに伴走し、地元に関わることにも貢献していけるようこれからも励んでいきます。

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