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SAPIXの基礎知識

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圧倒的な難関中学の合格実績を持つ中学受験塾のSAPIX。本当はどういう塾なのか? これを読めばざっくりと掴めるように、カリキュラムやコースの仕組みなどについて書いています。今後も… もっと読む
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SAPIXってどんな塾?

SAPIXってどんな塾?

男子難関校には合格者占有率7割超えの実績SAPIXは難関中学受験に強い塾として定評があります。

男子の開成の合格者数は、他のライバル大手集団塾と比べるとダントツの強さです。
300人の定員数ですが他校との併願状況から実際はもう少し多い397人に合格を出しますが、2020年は286人の実績を出し、その占有率は72%になります。
筑駒の合格者は130人中、94人の実績で、占有率はこれまた72%です。

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『課金』についての一考察

『課金』についての一考察

SAPIXに通うと、家庭教師や個別指導を追加したり、掛け持ちで算数塾にも通わないとならなくなるという話を最近良く耳にします。
この状態を『課金』と呼ぶようです。

偏差値が年間平均70以上の最上位のアルワン層では、家庭教師や個別指導をつけているという子は、ほとんどいないので、そういう成績帯のお子さんを持つお母さんたちはこの話を『都市伝説』だと認識しているようでした。

皆さん、「そんな子いるの?」

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塾ごと中学の偏差値が違う理由

塾ごと中学の偏差値が違う理由

大手集団塾では、塾ごとに中学ごとの偏差値が違っているというのはご存知だと思います。
これは母集団の中で合格した子がどのくらいに位置にいたかということです。

ざっくりと偏差値を説明すると、偏差値は母集団の中のバラつきです。
平均点を50として、そこからどれだけ離れているのか、正規分布と言われる偏差値だと、一般的には上下に25ずつの振れ幅を持たせているという捉え方をして頂けるとわかりやすいかもしれま

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受験学年になると

受験学年になると

ハードな日々受験学年になると、それまでの4年生、5年生での平常授業のみの生活とは異なり、大変ハードになります。

スケジュール的には、講座が平日のみならず、土曜日、日曜日も入ってくるということやマンスリーテストの他にも志望校判定などのオープンテストの数が増えるということがあります。

さらに、メンタル的な部分では、授業中に解いた問題の点数も順位をつけるようになります。
それによって、コース落ちをす

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テキスト教材と小テスト

テキスト教材と小テスト

平常授業平常授業のテキストは『デイリーサピックス』です。

理科社会のテキストは、ホチキス留めのB4の冊子『デイリーサピックス』です。
小テストとして『デイリーチェック』は前回の授業の復習テストがあります。4年生は『デイリーステップ』というテキスト部分からのテスト、5年生からは『コアプラス』を範囲指定で行います。

国語は B4中留め二つ折りのテキストで、A授業は『デイリーサピックス 基礎と実戦

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校舎の規模とアルファコース

校舎の規模とアルファコース

同じ塾内でも校舎の規模によっての違いがあり、アルファと呼ばれるコースでも、規模によってコース数も異なり、同じ実力ではないこともあります。
SAPIXに通塾中の方のブログや掲示板には、ネット上で容易にアクセス可能ですが、その中で大規模校舎、中規模校舎、小規模校舎というワードやアルファという言葉が出てきて疑問に思っている方もいると思いますので、解説してみたいと思います。

校舎数と2020年度の6年生

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テストの種類

テストの種類

SAPIXに入塾するとテストの多さに驚くかも知れません。
でも、4、5年生の間は、中学受験の塾の中では、そこまで突出して多い方でもありません。

SAPIXに通塾すると、どのコースであるかが関心事になりやすくもあります。
毎回のテストでの順位でコース分けがされるということで戦々恐々としている方も多いと思います
しかし、そのようなテストは月に一度の頻度で行われますので、だんだん麻痺するのか、一喜一憂

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講習の種類と名称

講習の種類と名称

SAPIXは大手塾の中では、特に親の関与が多く大変だと噂されています。
「プリントの整理が大変」と言われています。
実は4年生、5年生のうちはそれほど大変ではありません。
それは、講座も平常授業しかないからです。
SAPIXの講座の種類と教材のテキストやプリントについて書いてみます。

講習の種類 平常授業4年生:算国理社 60分×3コマ/週2日
    火・木 17:00~20:00
  

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