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塾ごと中学の偏差値が違う理由

大手集団塾では、塾ごとに中学ごとの偏差値が違っているというのはご存知だと思います。
これは母集団の中で合格した子がどのくらいに位置にいたかということです。

ざっくりと偏差値を説明すると、偏差値は母集団の中のバラつきです。
平均点を50として、そこからどれだけ離れているのか、正規分布と言われる偏差値だと、一般的には上下に25ずつの振れ幅を持たせているという捉え方をして頂けるとわかりやすいかもしれません。

偏差値75だと上位0.62%
偏差値73で上位1.07%
偏差値72は上位1.39%
偏差値71は上位1.79%
偏差値67は上位4.46%
偏差値65は上位6.68%
偏差値60は上位15.87%

上位難関校においては、全体におけるその学校の合格者が上位何%だったのかということがその学校の偏差値になるということ。


2020年の各塾の開成の合格者数と偏差値の関係を見てみました。

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SAPIX以外は在籍者数が正式には発表されていません(早稲アカはHPには約5700名としてありました)が、内部生であれば、内部テストから在籍者数がわかると思いますので、計算でおおよその80%偏差値を割り出すことにことができると思います。

合格者数は志望校特別講座の参加者もカウントしている場合がありますので注意も必要ですが、公表数と偏差値はほぼ相関関係があると思われます。

上位層が厚いとSAPIXが言われているのは事実であり、開成が第一志望であり、経済的にも自宅の位置からも通えるならば、通っておいた方が良いのではないかと思います。

他塾では上位2%以下でないと開成には手が届きませんが、SAPIXならば上位4.5%ということになります。
この偏差値では、合格判定SAPIXオープンですので、通常6300名に他塾のお子さんも1割強の人数(1000人強)が受験しています。
内部生の実感としては、偏差値70以上の他塾生の割合はいつもの内部テストと同じような感じがしますので、影響が出るほどの他塾生の数はなかったと思われますが、実際の内部生ののみのテストだと、もう1ポイントくらいしたの66くらいかもしれません。

ただし、SAPIXに入ったからと言って、それだけで難関校を狙えるわけではありません。
上位ブロックに入ることが、難関校を狙うためには必要になってきます。
毎月のマンスリーテストによって、競争にさらされることは覚悟をしないとなりません。
確かに小学生には厳しいかもしれませんが、難関校はそういうお子さんが集まる場所です。

他塾に通った場合に、上位1%だと、その校舎の圧倒的トップという位置になり、塾によっては特別扱いをされる立ち位置になってしまいますが、SAPIXの場合は、数人は似たような成績帯のお子さんが校舎にいるということになります。
大規模校に至っては10名程度のお子さんがいるということになります。

悪目立ちすることなく、自分の実力を過信することなく通塾できることは、まさかの不合格の確率が減らすことができるシステムではないかと思います。
過去の合格実績資料を見る限りでは、まさかの不合格者の割合が極めて少ないです。

油断せずに、きちんと気を引き締めてコツコツ学習できるこの環境は、成績上位のお子さんにとってこの塾で学ぶことの価値は大きいと思われます。

ご注意:
この記事は、私の体験したことをもとに書いています。
必ずしも、全ての方に当てはまるわけではないと思いますし、かなり主観が含まれていますので、時間経過によって、あるいは一般的な観点からは、正確性に欠ける部分もあるかも知れません。
こんな話もあるんだなという程度に読んで頂ければ助かります。
何かの決定に際しては、こちらで書かれた情報は参考程度に考えていただき、自己判断でお願いいたします。
また、お勧めした書籍やグッズを使用する場合は効果についての責任を負えませんのでご容赦ください。
ご質問がある方は、コメントやメッセージをいただけたらと思います。





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