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不安な情報との付き合い方

改めて言及することでもない位、多くの人が「世界が変わってきている」と感じていると思います。

大なり小なり、変化の感じ方や知覚している現実世界は違うかも知れませんが、変化がそこに存在しているのは確かです。

世間ではこれまで以上に、不穏なニュースや不安を煽られるような情報に溢れていて、実態や出処不明な不安感に苛まれている人は少なくないのではないでしょうか。

私個人として、最近気になっているのは「ヨーロッパのこれから」です。
私はドイツに住んでいるのですが、この先、近い将来に心穏やかにこの地に住めなくなるのではないか、と思うことがあります。

それは、私の思い過ごし・考えすぎなのかもしれません。
エネルギー価格高騰、毎月の物価上昇、EU地域を含む、世界の不安定な情勢。
長かった疫病の規制も撤廃された2022年の春から、こちらではお天気にも恵まれ(年によっては冷夏で暑さを味わうことなく秋を迎えることもあります)、長い夏を皆それぞれが謳歌した年でした。

でも、その陰で確実に歩み寄ってくる秋~冬。
この冬を無事越すことが出来るのか、という不安や、記録的水不足、肥料問題、他国での不作等、来年以降、果たして食料が安定供給されるのか否か、懐疑的に思っている自分がいます。

自分の家族や、周りの知り合いにこの不安・疑問をぶつけてみても、私の考えすぎだ、と言われるこrとが圧倒的です。
一部、私と同じような危機感を抱いている友人は、食料・生活用品・代替エネルギー等備蓄に励んだり、中にはドイツ・ヨーロッパからのExit Plan(避難計画)をしている人たちもいます。

不安を煽られることの多い毎日ですが、私がそういった情報・不安感と付き合うときに気を付けていることを3つ紹介します。

1つ目は、不安に駆られるような情報ばかりを追いかけないこと。
様々な方面、ソースからの情報を集め、自分なりに精査して理解することはとても大切です。ただ、必要以上に不安を煽るような情報であったり、気分が塞がるような情報ばかりに触れていることは不健康だと考えます。

「不安」という「刺激」に脳が慣れてくると、もっとその刺激を感じたい、と不安になる情報ばかりを求めて、自分を疲弊させてしまいことがあります。

また、そのような情報をインターネット上で探している場合、次から次へと関連した情報が私たちに与えられ、自分の思ってもみない方向へ思考が誘導されてしまうことがあります。

自分が不安になるような情報も、先をある程度予見するための判断材料のひとつとして必要ではあるでしょう。でも、情報との付き合い方、それをどこまで自分の中に取り入れるかは、自分に決定権があることを忘れないようにしています。


2つ目は、リアルに情報共有、相談できる人をもつこと、です。
刻一刻と状況が変わる中、やはり頼りになるのはインターネットを通じての情報です。信頼のおける情報を発信しているサイトや、リアルタイムで情報を上げている個人の人、メインストリームだけでない情報メディア等、情報のとり方もコツがわかってくると、「公式」のニュースには出てこない情報も入るようになります。

ただ、やはりインターネット上の情報は玉石混交。
何をどこまで信じるかは、自分次第です。

ネット上で人と繋がることも簡単にできますし、それは非常に強みになる場合も多いとは思うのですが、私はやはりリアルの世界で知っている人とも話をすることが大切だと考えています。(ちなみに、ネット上で知り合って、後にリアルで繋がることもあると思いますし、私はそのような出会いが多くあった2022年でした!)

生身の人間同士で、情報共有したり、相談したり・されたりすることは、人間としての五感、もしくはそれ以上の第六感も使うことになるので、この人は信頼できるな、ですとか、波長が合って心地よい=不安が解消されるな、という安心感へも繋がります。

何かあった際、実際に頼れる人、お互いの考え方を尊重出来る人がいるかどうかで、状況がかなり変わってくるのでは?と思っています。

3つ目は、備えあれば憂いなし、準備をしたら忘れること。
あらゆる事象には原因があり、それに対してある程度の対策は講じられると考えます。

先に不安に思うことがあるのであれば、今出来る限り、その対策を講じる。
また、実際、その不安な未来がやってきてしまった場合にはどうアクションをとるのかも考えておきます。

そうやって今、自分が出来る準備をしたのであれば、そのことについてはもう考えないようにします。

不安は脳の好物ですので、どうしても頭の中で堂々巡りをしてしまうこともありますが、それを断ち切れるのは自分だけ。

そんなときは、「ここまでやったんだから、もう大丈夫。そして、自分が想定した未来はやってこない」と思うようにします。

もちろん、叶えたい将来は叶えたい(実際叶うのですが)、でも不安な未来には来てほしくはない。

備えあれば憂いなし。
でも、備えたら、備え損になる、そう思うようにしています。


もし今、情報によって不安感を感じている方がいらしたら、どうぞ上の3点を参考にしてみてください。

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