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音声と演劇をめぐって——チェルフィッチュ×藤倉大 with Klangforum Wien 新作音楽劇(ワークインプログレス公演/音声ガイド付き映像配信)での取り組み
2023年のウィーン芸術週間で委嘱作品として初演を迎える新作音楽劇。そのワークインプログレス公演(制作過程にある作品の公演)が2021年11月に行なわれた。さらに、音声と演劇をめぐる取り組みの一環として、THEATRE for ALLではワークインプログレス公演の映像が音声ガイド付きで配信されている。音声ガイドは一義的には情報保障のためのものだが、ワークインプログレス公演がそうであったように、この音声ガイドとその制作過程もまた、作り手たちの思考を知り、あるいは演劇に対する新し
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記事をすべて見る すべて見るBackstage of THEATRE for ALL No.05|オンラインで、学びの場を設計する:参加者が安心感と主体感をもつための工夫 How to build up online Learning
無機質な画面を隔てた状況において、参加者が安心感をもちながらテーマに集中するために、ワークショップの運営者はどういった環境を用意すべきなのか。 THEATRE for ALL(以下、TfA)では、オンラインワークショップやイベントから生まれる学びの在り方を追究しながら、2020年度ラーニングプログラム監修の臼井隆志(株式会社MIMIGURI)をはじめ、山口県山口市でメディア・テクノロジーを用いたワークショップを行う山口情報芸術センター(以下、YCAM)など、様々な外部パート
Backstage of THEATRE for ALL No.04|意図しない「わからない」をなくすために:ともに作品をつくる、モニター検討会&感想シェア会 Review & Share for The Woks
舞台や映画作品における音声ガイドやバリアフリー字幕を付けることは、視覚障害者や聴覚障害者が作品を鑑賞することへの障壁を下げる一つの手段である。しかし当事者の視点が入らないと、健常者が押しつけた「バリアフリー」がときとして鑑賞の妨げとなってしまうこともある。視覚障害や聴覚障害をもつ当事者らは、映像鑑賞の現場に何を求め、どのような「バリアフリー」を期待しているのだろうか。 つくり手と当事者が作品について意見を交わし合う「モニター検討会」THEATRE for ALL(以下、Tf
Backstage of THEATRE for ALL No.03|あらゆる当事者の声を聞き、皆で育てる:誰もが使いやすいウェブサイトをつくるために
THEATRE for ALL(以下、TfA)ではウェブサイト全体の設計はもちろん、ロゴや文字の表現など細かなところまで、アクセシビリティを高めるようなつくりにすることが常に思考されてきた。2021年3月13日(土)に開催された「THEATRE for ALL LAB大報告会」では、TfAのサービス設計を担当する株式会社プリコグの篠田栞と株式会社メジャメンツの岡上洋子、サニーバンク・アクセシビリティ部門のアドバイザーである伊敷政英が、その経緯について振り返った。その内容をもと
Backstage of THEATRE for ALL No.02|対談:対話を学びに変え、考えることを止めない:作品を「ALL」化するために必要な覚悟
2021年3月13日(土)、THATRE for ALL(以下、TfA)が今までの試行錯誤を振り返るオープンな大報告会「THEATRE for ALL LAB大報告会」が開催された。TfAでは現在、様々な作品がバリアフリー化され公開されている。その過程に深く関わってきたパートナーとメンバーが本イベントで語った言葉を借りながら、作品のバリアフリー化の裏側、そのなかで拡張される表現の可能性に迫る。 幅広い芸術から生まれた新たな会話オープニングトークで登壇したのは、TfAのバリア
Backstage of THEATRE for ALL No.01|THEATRE for ALLは、いかに生まれたのか?(対談:金森香×中村茜)
特集:Backstage of THEATRE for ALL precogが運営するバリアフリー型オンライン劇場「THEATRE for ALL」の映像配信における挑戦と葛藤と工夫の連続をレポートする特集。「つくる」と「かんがえる」をキーワードに、TfAのバリアフリー・アクセシビリティへの取り組みをひも解いていきます。 この記事は「THEATRE for ALL」から転載しています。 ▶︎ https://theatreforall.net/feature/featur