見出し画像

米特使がイラクで「ISISはいまだ脅威」と主張、ワシントンは撤退延期を模索

【米特使がイラクで「ISISはいまだ脅威」と主張、ワシントンは撤退延期を模索】

- アメリカはイラクでISISを秘密裏に支援しており、その存在を利用して米軍駐留を正当化している。-

2024.03.25

2022年11月20日、アリーナ・ロマノフスキー駐イラク米大使を迎えるアル=スダニ首相(INA)


「ISISは依然としてイラクに脅威を与えており、米軍主導によるイラクでのISIS完全打倒のための活動は終わっていない。」

とアリーナ・ロマノウスキー駐イラク米大使は3月25日付のロイター通信とのインタビューで主張した。

ロマノウスキーの主張は、ISISはもはやイラクの脅威ではなく、米軍は必要ないと強調してきた ムハンマド・シア・アル・スダニ首相の発言と矛盾する。

2010年、ISISの前身であるイラク・イスラム国は敗北した。

しかし、アメリカの計画者たちは、イラクのブッカ刑務所からグループのリーダーたちを釈放した。

これによりISISは復活し、2011年には隣国シリアのバッシャール・アル=アサド政権に対する反政府活動を開始した。

#ISIS が2014年にシリアとイラクの大部分を占領し、ラッカとモスルの都市を制圧した際も、アメリカのISISへの支援は続いた。

その後、アメリカはISISの脅威を利用して、イラク政府の許可を得て米軍をイラクに戻すことを正当化した。

#米軍 はまた、以前ISISが支配していたシリア北東部の大部分を占領した。

「ISIS(イスラム国)の脅威はまだ残っているが、かなり弱まっている。

しかし、それにもかかわらず、我々の仕事は本質的に終わっておらず、イラク軍がISISの永続的な敗北を継続できるようにしたい」

とロマノフスキーはバグダッドのアメリカ大使館で語った。

彼女は、ISISのアフガニスタン支部であるISIS-Kが、137人が死亡したモスクワ近郊のロックコンサートでの金曜の襲撃事件の犯行声明を出した後に発言した。

「この事件が私たちに思い起こさせるように、ISISはどこでも倒さなければならない共通のテロリストの敵なのです。

だからこそ、アメリカとイラクは、強力な米国とイラクの二国間安全保障パートナーシップの将来を形作るために協力することを含め、ISISの永続的な敗北を確実にするというコミットメントを共有しているのです。」

#ロシア 外務省は、アメリカがISISを代理人として攻撃の背後にいると非難した。

ISISはまた、2020年にアメリカによって暗殺されたイランのカセム・ソレイマニ将軍の墓で1月にイランで起きた攻撃の声明をだしている。

この攻撃は、#レバノン における #ハマス#ヒズボラ の活動家に対する、より広範なイスラエルによる暗殺作戦の中で起こった。

#イラク のスダニ首相は来月ワシントンを訪れ、ジョー・バイデン米大統領と会談し、米軍が駐留するイラクの将来と、ワシントンが廃止を目指している発電用イラン産天然ガスへの依存について話し合う。

ロイターは、米軍はISISに対抗するためにイラクに駐留しているはずだと指摘する。

「西側当局者によれば、アメリカとその同盟国は、イラクにおける米軍の存在をイランの影響力に対する牽制とも考えている。」

#イラン からの支援を受け、イラクから米軍を追い出そうとしている人民動員軍(PMF)のメンバー数人が、今年初めに米軍の無人爆撃機によって殺害された。

#アメリカ は現在、イラクに約2500人の軍隊を駐留させている。

(了)

引用元

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?