幸坂かゆり

日常のような掌編集。ひとりの時間に出会った創造。ブログ http://remember-the-kiss.dreamlog.jp/

One On One

夜はバー、朝になるとカフェに入れ替わるこの店で、熱いだけのコーヒーを飲みながら視界が揺れる窓を見る。雨なんて、うんざりだ。 家にも帰らず、うだうだと何時間も店に…

12日前

What Can I Do

そのホテルのラウンジからは、湖が一望できた。 夏に近い爽やかな気候のその日、オレは高校時代の同級生で、海外を拠点に仕事をしている友人が一時、日本に帰って来ると連…

2週間前

Long Distance Girl

雨の朝。窓に映る街の中はかすんでいた。 カーテンを閉じてベッドに転がり、僕はため息をつく。恋人と別れた痛手がまだ残っている、なんて言ったところでかっこつけにもな…

2週間前

完璧なエゴイスト

僕はファンシーな物は受け付けない。 待ち合わせている彼女は僕の苦手なその類の物が好きだった。最初は……恋のせいで瞼を閉じてしまったのだ。けれど時が経ち彼女の好き…

2週間前

罪と罰

つい、癖でポケットに手を突っ込んでしまう。 そこに携帯電話はないとわかっているのに。 仕事用のものはある。プライベートで使う方だ。家に置いて来てしまったのだろう…

2週間前

僕の恋人

僕が彼女を知ったのは、大人が集うような店だった。 本来、まだ未成年である僕はそんな場所に入ってはいけなかったが、僕は同じ年頃の少年たちよりも大人びた外見を持って…

2週間前