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大きくて小さな戦士へのことほぎ

12月17日は、宇野昌磨選手のお誕生日である。
……え? もう23歳!? 嘘でしょ!!??
まだノービスの頃、羽生選手と一緒に全日本ジュニアの表彰台に乗ったの2009-10って、とっくに10年経ってたん!?

光陰矢の如しとはまさにこのこと。
不肖私めも年をとるわけだ。

お生まれになったときは未熟児で、小さな体で本当にがんばって生き抜いたのだと思う。
そして、それは今も。
たしかに、日本人の平均身長よりは小柄だ。
表彰台で海外の選手と並ぶと、「台の高さが仕事しない」と言われる状態。

しかし、氷上ではどうか。
これが驚くことに、決して小柄には見えない。
リンク全面を支配できるスケーティングスキルや、肩甲骨から腕が動く大きな振り付けによって齎される圧倒的な存在感のせいだろうか。
他の選手と一緒に滑っているはずの6分間練習ですら、体格の違いを感じさせないのだ。

「努力の天才」ということばは、きっと彼のためにあるのだろう。
昨季は大きな挫折を経験し、それを乗り越えまた強くなった。
今季も世界中が混迷に陥り、困難が立ちはだかる中でまた違った姿を見せてくれるのだろう。

生まれてきてくれてありがとうございます。
あなたにとって、幸多き1年でありますように。

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