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グループ全体の経費精算システムを刷新。身近な「社内の期待」に応えることがモチベーションに

パーソルプロセス&テクノロジー(以下、パーソルP&T)内で、 パーソルグループ全体に対して戦略SI(企画・提案・要件定義・開発・保守運用)を提供するグループソリューション統括部。

その中でも「グループビジネスソリューション部」は、グループ各社への共通アプリケーション、共通インフラ等の開発・保守を担当しています。

今回ご紹介するのは、グループ全体に対して実施された経費精算システムの全面刷新プロジェクトです。

インタビューに答えてくれたのは、財務・会計領域のエンハンス開発にスクラムマスターとして携わる坂本さん。開発の進め方やメンバーの働き方、新入社員へのオンボーディングの様子などを教えてもらいました。

■インタビュイーのご紹介
坂本 昌弘さん
システムソリューション事業部 グループソリューション統括部 グループビジネスソリューション部 基幹業務サービスグループ 基幹業務サービスチーム所属

中小企業のSESとしてキャリアを重ね、システム開発の現場でエンジニアリングおよびマネジメントのスキルを磨いてきた。財務領域の業務知識に強みがあることから、2020年4月にパーソルプロセス&テクノロジーに入社。現在の部署に配属される。

【インタビュイーの紹介】財務の業務知識と技術のマッチングが入社の決め手

──まずは、坂本さんのこれまでのキャリアを教えてください。

私は中小企業のSESとして経験を積み、転職を通じてエンジニアリングやマネジメント業務の知識を習得してきました。パーソルP&Tは4社目で、2020年4月の入社です。

転職を考えたのは、コロナ禍の影響が大きく関係しています。世の中が大きく変化するタイミングだったこともあり、小さな子どもがいる家庭を持つエンジニアとしては真剣に考える必要がありました。

ただ、経営基盤があればどの企業でも良かったわけではありません。私はもともと財務領域に関する業務知識に自信があったこともあり、過去に培ってきた知識や技術を活かせる場所を探していました。

パーソルP&Tのグループビジネスソリューション部であれば、会計の業務知識を活用しながらエンジニアとして貢献できるかもしれない。そう思えたことが入社の決め手でした。

──現在はどのようなお仕事をしているのでしょうか?

現在はスクラムマスターとして、チームメンバーの成長に働きかけながら、プロジェクトを進める役割を担っています。グループビジネスソリューション部の業務範囲は広いものの、私の担当チーム自体は財務領域に特化した保守開発が中心です。

日々の業務はシステム間のデータ連携や障害調査・対応などが多い一方、会計関連の法改正などのタイミングでは大型のプロジェクトも組まれます。現在もインボイス制度に対応したシステム変更に取り組んでいて、今回も1年半ほどの開発期間を設定して進めています。

【組織の紹介】成果にこだわり、ボトムアップで提案できることが魅力


グループビジネスソリューション部は、黄色で示した図「グループソリューション統括部」の中に位置づけられている

──坂本さんが所属するチームの特徴を教えてください。どういったメンバーで取り組んでいるのでしょう?

グループビジネスソリューション部は社員75名、ビジネスパートナー45名で構成されています。そのうち、私たちのチームのメンバーは社員3名、ビジネスパートナー4名で構成されています。(※2023年5月時点)

扱っている技術は、財務という経営に直結するシステムを担当していることもあり、経験と実績、慣れ親しんだ技術が多いものの、Pythonなどの新しい技術についても積極的に取り入れようという姿勢があります。

とはいえ、受け身の姿勢で指示を待てば業務が回るかというと、そうではありません。細かな定型業務を含めると、常時20個ほどのプロジェクトが同時進行で動いているため、各自が自立して仕事ができることが最低限求められます。

見方を変えれば、設計やチームビルディングの面で提案できる機会が豊富にあるということです。ボトムアップで改善業務に深く切り込み、生産性や効率を高めていく。今まで以上のアウトプットとアウトカムを出していくことは、仕事のやりがいにつながると私は感じています。

要件定義に関わる機会も多いことも魅力だと感じています。難しさももちろんありますが、その前段の企画フェーズから関わることもあり、開発フェーズだけでは広がらない視野や視座を持てることも非常に魅力的です。

非常に心理的安全性が高い良いチームでもあるため、本音で意見を交わしながら、チームをより良くしたいと考える人には働きやすい環境だと感じられるはずです。

【プロジェクト紹介】ユーザーはグループ内のメンバー。開発後も感謝され続けることにやりがい

──これまで担当した中で、代表的なプロジェクトを教えてください。

パーソルグループ全体の「経費精算システム」を全面的に入れ替えたプロジェクトがありました。

丸2年の開発期間を設けた大型の案件で、パーソルホールディングスのシステム開発部と私たちグループビジネスソリューション部、そしてパーソルP&T内の他部署が協同する形で進めた取り組みです。

背景には大きく2つの課題がありました。1つはパーソルホールディングス側で使っていた経費精算システムのUIに対して改善を求める声があったこと。

もう1つは、グループ全体を見ると個社ごとに別々の経費精算システムを使っていたため、情報管理や業務効率、メンテナンスの面で不要なコストが発生していたことが挙げられます。

これらの課題を解決するため、新たな経費精算システムを導入し、データの連携などを一つひとつ見直すことになりました。業務フローやシステムを再構築する側面もあるため、大規模なBPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)の側面もあったと思います。

──複数の会社や部署にまたがるプロジェクトだったわけですが、開発の進め方や役割分担はどのように決められたのでしょうか?

グループビジネスソリューション部はアジャイル開発を基本としていますが、経費精算システムの刷新は全社的なプロジェクトかつ要件もはっきりと定義できる内容だったため、今回はウォーターフォール開発を採用しました。

開発方法は、スクラッチではなく業務パッケージ製品の導入によるカスタマイズです。役割分担も初めの製品選びをパーソルホールディングス側で進め、パッケージが決まったあとのシステム要件定義の段階から私たちのチームも合流し、設計に着手しました。

──グループ全体の経費精算システムを入れ替えるということは、システム同士の連携など大変な作業も多かったのではないでしょうか?

プロジェクトの内容を振り返ると、経費精算に関する業務をすべて洗い出し、そもそも必要な業務かどうかを見極めるところからスタートするなど、地道な作業が大半を占めていたように思います。

また、できあがったシステムの受け入れテストでは、どのようなデータパターンを用意すれば良いかなどの準備に多くの時間を割きました。私たちの一番の目的は、経費精算システムを刷新することではなく、運用フェーズでいかに社内のメンバーが簡単に運用できるかどうかです。

プロジェクトの導入で描いたAs-Is / To-Beを、少しでも理想に近づけるため一つひとつ丁寧に検証しながら仕組みを作り上げていく。人によっては「大変」だと感じるかもしれませんが、だからこそうまくいった時には大きな達成感があります。

ユーザーは自分を含めたグループ内のメンバーのため、ダイレクトに感謝の言葉や意見を受け取れるわけです。

「今までできなかったモバイル端末での経費申請が可能となり、便利になった」など、ポジティブな声を頂くと嬉しくなります。逆に、「××でエラーとなり困っています」のようなフィードバックは、真摯に受け止め暫定/恒久対応に立ち向かっています。

「作って終わり」ではなく、その後も問題なく使い続けられるようメンテナンスやアップデートを続けることで社内から喜びの声を受け取れる。そこに大きなやりがいがあると感じています。

【働く魅力】相談しやすい環境と、場所に依存せず働ける仕組みが整備されている

──グループビジネスソリューション部だからこそ得られる知識や経験があれば教えてください。

私たちのチームでは財務領域の数字を扱っているため、パーソルグループの根幹のシステムに携わっているといえます。大きな責任を伴う一方、大きなやりがいがあります。

また、業務遂行の中で会計の知識が身に付く点もメリットです。身につけて損のないスキルですし、今後のキャリアを考える際には役に立つことも多いと思います。エンジニアとして技術を磨くことも1つの道ですし、まったく異なるキャリアに挑戦することも選択肢の1つです。

パーソルグループにはチャレンジを応援する風土があり、グループ全体が対象の公募制度もあります。2021年度はグループで500を超えるポジション、パーソルP&Tの社内だけでも71のポジションで公募がありました。

また、グループビジネスソリューション部では、私の携わっている財務領域以外では、パーソルホールディングスの社員が利用する人事基幹システム、グループ内ワークフローシステム、名刺管理システム、営業支援プロダクトなど、幅広く開発に携わることができます。その他各領域で対応できない案件は、プロジェクトチームを作って個別対応しています。

──少数精鋭の印象がありますが、新しく入社したメンバーはどのようなステップで業務に慣れていくのでしょうか?

入社後まずは人事部の研修やフォローアップが実施されます。特にリモートワーク環境改善への取り組みは定期的に設けられ、Teamsを活用した場所に依存しない働き方が定着しました。1年以上オフィスに出社していないメンバーも珍しくありません。

部署の紹介や社内システムの活用方法、勤怠ルールなどを一通り人事から教わったあとは、チームへのアサインが決まり、現場でのフォローアップがスタートします。

ナビゲーターと呼ばれる先輩社員が伴走し、入社後の不安や懸念点の解消、成長に向けた課題共有などが週1回から月1回の頻度で、定期的に行われる仕組みです。

実際にプロジェクトがスタートすると、小さなことでもチャットで相談ができる環境もあるため、多くの場合、入社から1〜2ヶ月でパーソルP&Tの業務に慣れていきます。

入社したメンバーが早期に活躍できるオンボーディングプログラムは、下記の記事でもご紹介していますので併せてご覧ください。

【最後に】笑顔を作るために、自発的に仕事へ取り組もう

──今後、チームをより良くするために挑戦したいと考えていることを教えてください。

私がグループビジネスソリューション部の一員として日々考えていることは、プログラムやシステムはあくまで手段でしかなく、それらを使って「どう生産性を向上させるか」「どう効率性を高めるか」が大切だということです。

これはパーソルグループのビジョン「はたらいて、笑おう。」にも通じるものがあると思っています。

自分たちで考え、システムを作り、動かし、使う人たちから便利だと感じてもらうこと。根っこにあるのは「やらされ仕事をするのではなく、自発的に仕事をしよう」という発想です。

私たちのチームには社員もビジネスパートナーも一緒に働いていますが、1on1などを通して「どんな成長をしていきたいか」を常に意識したコミュニケーションをしています。

一緒に挑戦を重ねていける関係性を築くことが、グループビジネスソリューション部の財産にもなると考えているためです。

──最後に、候補者の方々へメッセージをお願いします。

これから入社する方も、仮に技術力に自信がなくても「まずはやってみよう」という好奇心や向上心が必要だと思っています。同時に、私たちもそういう気持ちを失ってはいけない。

お互いに「やってみよう」「挑戦してみよう」という気持ちがあれば、きっと楽しく働けると思いますし、学び合える関係にもなれると思います。

パーソルP&Tで働くことに興味を持っていただけた方は、ぜひご連絡ください。お待ちしております。


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