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学生時代学んだ貴重なこと

物心ついた時から何となくお金に興味があった
というかなんだかんだ祖父母の家が
比較的太いので、裕福な家庭で育ったのでそのせいかもしれない。

いい服を着せられ、デパートで好きなもの買い与えられ、カートがいっぱいになるまでおもちゃを買ってもらった事もザラにあった。

初孫、長男。
故の特権というかちやほやされていたのだ。

五つ星のレストランでの食事や
一流ホテルの宿泊も多くはないが幼少期から
経験させてもらっていた。

そんな中、小学生の時に経済の本を買ってもらい
そこから本格的にお金に興味が湧いた。

目指していた大人像

さてそんな幼少期を経て、僕は当然のことながら
金持ちになりたいと夢見ていたわけだ。

社会的ステータス、経済力。

上流階級と呼ばれる様な人になりたいと思っていた

故に経営者になる。
それは小学生の時からの夢だった。

絶頂期と挫折

中学時代は塾に入れて貰った甲斐あって
全国トップレベルの成績を有し、
県内でもトップの私立校に特待生として入学した。

ところが高校時代は遊び呆け、大学受験は失敗。
とはいえ日東駒専には滑り込んだわけだが、
入学当初の僕は腐っていた。

初めて挫折を味わったのだ。

プライドが原動力

そんな絶望感の中大学に入ったが、
メソメソはしていられない。
祖父母の家が太いとは言え大学は自費で行けと言う
親の教育方針により奨学金を借りざるを得なかった。

自分で借金して大学に行ったので有ればやはり
余す事なく経験価値に還元したいと考えた。

何よりこんな三流大学で縮こまって4年間を過ぎす
気は毛頭ないと言うプライドが源泉だった。

地元茨城から遥々3時間かけて通学していたが、
授業 サークル 部活 資格授業 はたまた学生団体やセミナーなども受け多忙な生活だった。
一年次はバイトなんかできる生活リズムでは無いため休みの日は派遣の仕事で食い繋ぐ生活だった。

こんな生活だったが一番大きな学びは部活であった


変わった部活と初めての裏方

僕が所属していた部活は、
いわゆる舞台照明、音響を専門に取り扱う部活で
舞台の公演のサポートやライブの運営、イベントのサポートを行う業者のような部だった。

今まで僕は、生徒会長なり学級委員、バンドの演者だったり何かしらの代表として表舞台に立つ事が多くむしろ裏方なんて人に押しつけていたタイプの人間だった。

しかし大学になって裏方の世界を見る事にした。
自分に足りないのは他者を許容する事だと考えたからだ。

そこで出会った人たちは考え方も性格も真逆の人。
いわゆる「違う人種」の人が集まる部であり僕だけ浮いていたのを今でも鮮明に覚えている。

「違う人種」に魅せられて

そんな世界に飛び込んで2年生になった時
ある小さな劇団の公演のサポート依頼が来た。

新宿の外れにある小さな演劇小屋。
言ってしまえば、世間に名を馳せる様な劇団でない
わけだが僕はそこで人生最大の学びを得た。

練習段階からサポートに入っていたが、
平均年齢30〜40代の劇団員が10名程度の小さな
団体だった。

僕は見ていて
「この人達は何の為にこんな事やってるのか」
思った。

バイトやパートをしながら毎日のように
練習に明け暮れ、有名になろうとしている訳でもないこの人達の目的は何なのかわからない。

とても失礼な言い方をすると
このくたびれた社会に埋もれてしまっている彼らの
着地点が見えない。

そう思っていた。

やるなら利益を出し実績として公演を重ね
知名度を上げるべく告知していくべきでは?
とマネージャーみたいな事を考えていた。

いわゆる利潤を求めない行為を理解し得なかった。

ところが公演が始まり、舞台で輝く演者を観て
前述した考えは誤ちだと気づき彼らの目的を確信した。

「あぁ…この人達自由なんだな」

この人達は自分たちのやりたい事をやっている。

利潤とか社会的ステータスとかそんな物に縛られず
ただ刻々と過ぎていく人生を謳歌しているのだ。

何度も別の記事で記載しているが僕に自己肯定感がない。何なら具体的な自己実現欲求もなかった。

だから何かと利潤に結びつけたがっていたのだが、
この人達の姿を見て考えが変わった。

僕が求めていたのはお金ではなく、自由なんだと。
お金がないと自由になれないと思っていたが、
自由と経済力は決してイコールではないと気づいた。
そして幸福という概念もお金と密接ではあるが
決してイコールではないのだと初めて実感できた。

僕は昨日まで見下していた人たちに、憧れたのだ。

やりたい事を自由にやる彼らの姿に魅せられたのだ

自由である事

時はすぎあれから4年が経つ。
僕はきっと今一番自由なのかもしれない。

あの時憧れた自由な人達に僕はなれたのかも
しれない。

あの経験がなければきっと僕は今の仕事をしていないし今周りにいる人とも関わっていない。

今後の人生で僕の選択の総決算が試されている。

だけど今自由である事を噛みしめたい。
何にも縛られず自由な日々に僕は幸せを感じている

学生時代の経験が大事であるというのを身をもって
体験した。

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