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「プレシャスプラスチック鎌倉」を支える地域のパートナー / エンジョイワークス編

こんにちは、「プレシャスプラスチック鎌倉」の狩野です。

このプロジェクトは、鎌倉を拠点に活動する「ルートカルチャー」「ファブラボ鎌倉」「〇〇と鎌倉」という、やっていることも得意とすることも違う3つのチームで共同運営しています。

誰から頼まれたわけでもないこのプロジェクトに、それぞれがどういう思いで携わっているのかをこれまでリレー形式で綴らせていただきました。

私たちが目指すのは、地域で出たプラスチックごみを、地域の中でクリエイティブに再生し、地域の中で循環させていく「新しい循環型社会」そんなこのプロジェクトを進めるうえで欠かせないのは、プロジェクトに共感し、協力してくれる地域の中のパートナーの存在です。

今回ご紹介するのは、プレシャスプラスチックマシンの素材となるペットボトルキャップの回収に協力いただいている鎌倉のまちづくり会社・エンジョイワークス

「みんなで一緒にまちづくりを!」をキャッチフレーズに、不動産、建築、まちづくり、空き家再生からコミュニティづくりや人材育成まで、今や湘南エリアだけでなく全国的に活躍するチャレンジングな企業です。

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全国各地で開催している空き家再生の人材育成プログラム

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空き家と利活用したい人、応援したい人をつなぐ投資型クラウドファンディングサービス

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企業の多拠点での働き方を実現するサテライトオフィスや保養所のシェアサービスも2020年秋にスタート

「プレシャスプラスチック鎌倉」では、エンジョイワークスの各事業所で集めてもらったペットボトルキャップをカフェHOUSE YUIGAHAMAに回収に行っています。

HOUSE YUIGAHAMAはユニークなコンセプト特徴のライブラリーカフェ。家づくりの参考になるようなパーツや壁紙といった資材が展示され、建築やDIYなどの書籍も自由に読むことができます。

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鎌倉・由比ガ浜通り沿いにある魚屋をリノベーションした建物

人がつながり新たなコミュニティがうまれる場になることを目指し、個人がワークショップや軒下出店などを気軽にできる「エンジョイLAB」という会員制度も2018年にスタート。コンブチャやVeganといった新しい食文化の発信も積極的に行っています。

今回は、プレシャスプラスチックの窓口を自主的に担い、社内でペットボトルのキャップ回収をしてくださっているHOUSE YUIGAHAMAのマネージャー・橋本貴美代さんにどんな思いで協力いただいているのか話を聞いてみました。

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HOUSE YUIGAHAMA マネージャーの橋本貴美代さん。腸育アドバイザーとしてコンブチャの普及活動なども行っています。

ー 橋本さんは、なぜ「プレシャスプラスチック鎌倉」に興味をもったのですか?

橋本:以前アップサイクルのイベントでプラスチックを溶かすプレシャスプラスチックマシンを見たことがあって、クリエイティブでとてもいいなぁと思いました。ごみは減らしていかなければいけませんが、出てしまったごみをどう利活用して再生していくかというのも、同時に考えなければいけないことですよね。プレシャスプラスチックは、ごみの再生をクリエイティブなアプローチで、アートとして子どもたちも一緒に楽しめるのがいいなと思っています。プラスチックごみを溶かして自分のものを作る過程で、誰かに教えられるのではなく、自然を大切にしたり、ものを大切にするような気持ちが自然と芽生えていくのではと思っています。

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ファブラボ鎌倉での、プレシャスプラスチックマシンを使った試作例。溶けたプラスチックをティッシュ箱に編みの目に巻き付けてカタチを作ってみたり、試行錯誤しながらものをつくります。

― 環境問題に興味をもつようになったのはなぜですか?

橋本:福岡の漁港で育ったこともあり、海外から流れてくるごみを小さな頃から見ていました。両親と一緒に乾電池を拾ったりしているうちに、自ずと環境問題に興味が湧いて自分で調べるようになりしましたね。今でもサーフィンをするときは、毎回ウエットスーツに拾ったゴミをいれて持ち帰っています。日々できることをしているという感じです。

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HOUSE YUIGAHAMAからも近い鎌倉の海。大小様々なごみが漂着している。

― プレシャスプラスチックマシンの素材となるペットボトルキャップの回収はどのように行っているのですか

橋本:エンジョイワークスは事務所以外にもHOUSE YUIGAHAMAのようなカフェやサテライトオフィスなどを運営しているため事業所が街の中に点在しています。そこで、挙手性で回収リーダーを決め、毎月決まった日にHOUSE YUIGAHAMAに各所から持参してもらっています。若いスタッフが自分で回収用のPOPを作ったり、積極的に関わってくれているのが嬉しいですね。

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回収させてもらったペットボトルのキャップたち。

一方で、ペットボトルキャップがでる=ごみがでることなので、橋本さんは社内向けにマイボトルやエコバッグの普及活動も行っているそうです。また、HOUSE YUIGAHAMAはレフィルステーションとして、ごみを減らすようマイボトルの持ち込みを推奨しており、コンブチャもレフィルで購入できるようになっています。

今後はサスティナブルなグロッサリーも多く取り扱いたいそうで、自然洗剤の取り扱いなども始めているので興味ある方はぜひチェックしてみてください。

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35年以上前から鎌倉で作られているという自然洗剤。もちろん即買いしました。

プレシャスプラスチックマシンでコンブチャ発酵瓶の下に敷く大きなコースターが作れたらよいかも、という橋本さんならではのアイデアもいただいたので、様々なカタチでコラボレーションできたらと思っています。
橋本さん、お忙しい中ありがとうございました!

最後に、「プレシャスプラスチック鎌倉」では、ペットボトルの回収協力をいただける鎌倉の会社や団体を募集しています。興味いただける方はこちらにご連絡いただけると嬉しいです。




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