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MITIコーディング研修2022

MITC(Motivational Interviewing Training and Consulting)によるMITIコーディング研修(デニス先生)に参加しました。以下参加メモです。聞き間違いもあるかもしれませんが、ご容赦ください。

3月から4月にかけて、毎週水曜6週間。日本時間だと水曜深夜1時〜4時(3/9 初回)、0時〜3時(残り5回)。動機づけ面接治療の完全性(MITI)評価とフィードバックのためのコード化。ファシリテーター:デニス・アーンスト博士、特別ゲスト講義:テリー・モイヤーズ博士 1人450ドル
※クラス修了時にレベル1コーチの認定証が授与されます※。

時間・場所
3月9日9:00 AMST - 4月13日12:00 PM MDT
ズーム(オンライン)

イベント概要
アーネスト博士による18時間のライブ授業と5時間の非同期学習を含む23時間のオンラインワークショップです。アメリカ心理学会(APA)認定23CE
費用: $450
毎週水曜日9:00~12:00(山岳部時間):2022年3月9日~4月13日
非同期学習アクティビティが毎週課され、自分の好きな時間に行うことができます。週に30分程度、自分のペースで学習を進めることができます。ワークショップ終了後、コーチ・レベル1認定が授与されます。この認定を受けると、以下のことができるようになります。
- MIワークサンプルのレビュー
- MITIを使用したワークサンプルのコード化
- フィードバックに基づく研修生への事例メニューの作成
- スーパービジョン/コーチングセッションでのコーディングフィードバックの活用
この23時間のクラスであなたは学びます。
- グローバルレーティングを使用して、MIの関係的および技術的要素を評価する方法
- MIにおいて望ましい行動と好ましくない行動を具体的に把握する方法
- 自己評価と他のMI学習者の評価のためにMITIからフィードバックを提供するための戦略
- MITIコーディングの信頼性を確立し、評価し、維持するための方法
対象者 このワークショップは、初心者コーダー(MITIの使用経験がない方)および他者評価、自己評価、自分自身のMIスキルの継続的な開発にMITIを使用することに興味のある方に適しています。

ワークショップの目的
このワークショップでは、Motivational Interviewing Treatment Integrity Code (MITI 4.2.1)の最新改訂版に焦点を当てます。 参加者は、グローバルな測定と具体的な行動カウントの両方を使用して、MI実践のセグメントを評価することを学びます。 このトレーニングでは、コーディングシステムのあらゆる側面をカバーし、特に、他者へのフィードバックやコーチング、また自己評価や自身のスキルアップを促進するための基礎としてコーディングを使用することに注意を払います。

講師
デニス・アーンスト(心理学者、モチベーション・インタビューのトレーナー兼コンサルタント)博士。動機づけ面接スキルコード(MISC)および動機づけ面接治療完全性コーディングシステムを開発した研究チームの一員。(MITI)を開発した研究チームの一員。ポートランド州立社会事業大学院の非常勤教授。Dr. Ernstは、Motivational Interviewing Network of Trainers、研究、実施努力、および実践者のスキル開発のためにMIコーディングを提供する国際的なコーディングチームを率いています。

ワークショップの詳細
このワークショップはzoomを使ってオンラインで行われます。エルンスト博士による週1回のライブ授業が合計18時間行われる予定です。残りの5時間は、非同期(自分の時間に合わせて)授業を行います。 非同期活動としては、毎週Ernst博士の事前収録されたレッスンを視聴し、4~5週目には割り当てられたパートナーとオンラインで会い、MIセッションを収録します。

1日目

MITI4の英語版と日本語版

https://casaa.unm.edu/download/MITI4_2.pdf

治療のフェデリティ(忠実性)を測るために開発された。

コーディング・ツール一覧

1. MISC - The Motivational Interviewing Skills Code (MISC) 2.1 systemは、動機づけ面接の質を評価する方法として開発されたプロセスコーディングの手法です。また、トレーニング効果、専門家レベルの動機づけ面接、クライアントの言葉遣いを測定するためにも使用できます。その他のダウンロードや詳細については、こちらをご覧ください。
2. CACTI - the CASAA Application for Coding Treatment Interactionsは、デジタル音声記録(.wavファイル)を使って行動コーディングを行うための、フリーでオープンソースのアプリケーションです。デフォルトでは、MISC 2.5用に設定されていますが、他のコーディングシステムを使用するために簡単に変更することができます。このダウンロードには、ソフトウェアとマニュアルの両方が含まれています。CACTIについて説明したオープンアクセス論文は、http://dx.doi.org/10.1371/journal.pone.0039740 から入手でき、ソースコードは、https://ctcsu-player.googlecode.com から入手できます。
3. CLEAR - CLEAR(以前はMISC 1.1)は、クライアントの言葉を分類・数値化するための簡易システムで、変更トークまたは反変更トークのいずれかであることを示します。
4. MITI - The Motivational Interviewing Treatment Integrity (MITI) 4.2 code instrumentは、動機づけ面接の臨床試験のための治療の忠実度を測定するために、また研究以外の場での実践を改善する方法について構造的で正式なフィードバックを提供する手段として設計されています。その他のダウンロードと詳細については、こちらをクリックしてください。
5. MISO - 重要な他者との動機づけ面接(MISO)コーディングツールは、動機づけ面接のセッションに参加している重要な他者(例えば、配偶者、パートナー、友人、親戚)の言葉を測定するために設計されています。詳しくはこちらをご覧ください。
6. SCOPE - SCOPE(Sequential Code for Observing Process Exchanges)コーディングツールは、動機づけ面接セッションにおけるMI特有の面接官の行動と、その後のクライアントの行動との関係を評価するために作成されたものです。その他のダウンロードと詳細については、ここをクリックしてください。
7. GROMIT - Global Rating of Motivational Interviewing Therapists(動機づけ面接セラピストのグローバル評価
8. SCCIT-A - System for Coding Couple Interaction in Therapy - Alcohol (SCCIT-A) Coding Manual (version 1.0) アルコール行動カップル・セラピーに適応したシステム。
9. C-TIRS - カップル治療統合評価尺度(C-TIRS)マニュアル

10.MICA

3版から4版へ、コンセプトが変わった。トレーニング寄り。

CBTとMIの関係。CBTは問題解決に焦点。MIと組み合わせることで、多様性が生まれる。そこを評価するのがMITIだが、単純にMITIの点数が高い方がいいということではない。CBTの評価は、MITIには表れない。

1セッションの1コーディングは、コーディーの実践の全体についてほとんど何も示さない。そのセッションのその部分のことでしかない。

全体評価 

引き出す過程の評価に使われる。他の過程ではない。変化に向けて動き出した最初の15分間を評価する。

ビルは1~7を維持しようとしたが、1~5になった。区別ができなかったため。

Technical Globals 技術的全体評価

第4版から登場。研究に基づく。チェンジトークの促進が重要。維持トークが出てきたら、何か対処をしないといけない。

Cultivating Change Talk チェンジトーク促進

カウンセラーの応答の評価であり、クライアントの変化の度合いの評価ではない。クライアントの変化という重要な点は点数には表れない。

Softening Sustain Talk 維持トーク減弱

維持トークが無いと点数が下がるという問題がある。

Q:チェンジトークについて話すために、維持トークの情報を集めるのは?

議論があるところだが、基本的にはやらない。以前は変化と変化しないことのメリット・デメリットを挙げたりしたが、MI第3版からはやらない。クライアントの決意は変化しやすい。変化したい理由を聞いた方がいい。客観的な分析や観察は、問題や維持トークに偏りがち。

チェンジトークの重要性に関する研究(メタ解析)

【要約】目的:本メタ分析では、動機づけ面接(MI)の効果に関する技術的仮説と関係的仮説を検証する。また、技術的なパスの効果量の異質性は、対人的/関係的(すなわち、共感、MI精神)および対人的(すなわち、クライアントの治療希望状況)モデレーターによって説明されるべきであるという先験的条件付きプロセスモデルを提唱する。方法:システマティックレビューにより、36の主要研究、40の効果量(N = 3025人)について記述されたk = 58の報告が確認された。統計的手法により、複数の標的行動(すなわち、アルコール使用、他の薬物使用、他の行動変化)にわたって、セラピストからクライアント、クライアントから結果へのパスの逆分散加重プール相関係数が算出された。結果:セラピストのMI一致スキルは、クライアントの変化に関する話の多さ(r = .55, p < .001)、および持続性に関する話の多さ(r = .40, p < .001)と相関していた。MIと矛盾しないスキルは、より多くの持続的な話(r = 0.16、p < 0.001)と相関していたが、変化についての話は相関していなかった。動機づけ面接のスキルコードで推奨されているように、これらの指標を比率にまとめると、技術的な仮説が全体的に支持された。具体的には、割合の高いMIの一貫性は割合の高いチェンジトーク(r = .11, p = .004)と関連し、割合の高いチェンジトークはフォローアップ時のリスク行動の減少(r = -.16, p < .001)と関連した。2つの独立した効果として検定した場合、クライアントのチェンジトークは有意ではなかったが、サステイン・トークは転帰の悪化と正の相関を示した(r = 0.19、p < 0.001)。最後に、関係仮説は支持されなかったが、技術仮説のパス効果サイズの異質性は、個人間および個人内のモデレータによって部分的に説明された。結論:このメタ解析は、MIの効果に関する技術的仮説をさらに支持するものである。関係仮説に関する今後の研究は、臨床試験という文脈ではなく、むしろ現場で行われるべきである。

関係性の全体評価

カール・ロジャーズの開発した尺度を発展させて開発されている。

パートナーシップ:クライアントを専門家とみる

共感

コーディング練習

専門家が一方的に喫煙の危険性を伝える面接。

チェンジトーク促進:1
維持トーク減弱:4
パートナーシップ:1
共感:1

維持トークが少なかった。なぜなら、治療者が強引に維持トークを出させなかったので。これは大きな問題。

共感的な面接だが、ほぼ維持トーク。

チェンジトーク促進:2
維持トーク減弱:2
パートナーシップ:4
共感:5

一番の問題は、維持トークの減弱をしていないこと。維持トークを聞いて、深堀している。どうして1じゃないか、それは、大きな問題ではない。1でもいい。

共感的で、パートナーシップを維持しながらチェンジトークに焦点を当てた面接。

チェンジトーク促進:5
維持トーク減弱:4
パートナーシップ:5
共感:4

Q:3人のコーダーのコードはどう違った?

忘れたけど、良く起こるのは、同じ人がコードしても、その時々で変わる。

MITIの目的は、良い面接や悪い面接を判別することではない。あくまで、MIに標準的な面接の判定。

Q:権威性とパートナーシップの関係は?

権力の差は、必ずしも評価の対象ではない。大事なのは、協同。MITIは、ニュートラルなカウンセラーの評価には向かない。MIは、積極的な技法である。

Q:パートナーシップが5だったが、許可なしの情報提供をしていたように見える

行動カウントと全体評価は、それぞれ違う部分を見ている。全体評価は、あくまで、全体評価。それとは別の視点として、行動カウントがある。

Q:主体性のサポートによってパートナーシップが上がると思うが

主体性のサポートは、行動カウントに移った。確かに、パートナーシップを表すが、そこだけではない。目標設定など、全体をどう協同的に進めているか。多くの側面がある。

2日目

行動カウント

情報提供:ニュートラル Giving Information: Relatively Neutral

一般的な心理教育やフィードバックは基本情報提供

情報提供は必ずしも説得にはならない

ここがMITIの難しい所。面接者の頭の中は見えない。

Q: クライアントの質問に答える場合は?
A: 情報提供であり、基本的には説得ではない。しかし、説得になることは可能。聞かれたこと以上のことを答えるような場合。

Q: 情報提供は基本的にクライアントの問題に関わると思うが
A: 「あなたの検査結果は基準を上回っています」は、改善しろということなので「説得」。「一般的な基準についてお伝えしましょうか?実は、基準は、XXで、あなたの結果は基準を上回っています」は、許可を得た説得。

説得:バイアスがかかっている Persuation: Relatively Biased

情報提供だけでなく、面接者のクライアントを変化させようという意図が含まれている

MI一致の文脈では、情報自体が勝手に働く。面接者が情報を使用する必要はない。情報を使って何かをしようとしたら、説得の文脈になりやすい。

Q: 情報提供の後にあなたの選択ですと言ったら?
A: 情報提供と協同の探索。もしくは、情報提供と自律性の尊重もありうる

特に習いたての大きな間違いは、コードには正と否があり、私はどちらかを知らないといけないということ。コーディングは人間の行動、特に、言語についてのこと。不明確な部分もある。

MITIは、MIの理論に沿っているかどうかを判断するために使えるツールであり、そのためだけに十分なツールである。

すべてのコーディングに100%の確信を持つ必要はない。

例えば、単純な聞き返しと複雑な聞き返しの区別は、理論として作られたもの。その間にはグレーな部分がある。3秒考えて判断がつかなければ単純でいい。コーディングシステムとしてあいまいさに対処できるようになっている。

コーチングの学習の初期にはフラストレーションを感じるもの。新しい言語の習得だと思って。

質問 Questions

1回の発言に対して1つのQしか与えない

単純な聞き返し Simple Reflections

複雑な聞き返し Complex Reflections

行動カウント演習

SRが途中からQになるとコードはQ。ただし、Qが形式だけのもので、基本的には聞き返しや直面化だったら

発話の形式が特定の反応の

Q: 説得と直面化は1回の発話で両方出ることもある?
A: 理論的にはありうるが、経験はない

この道具は、学部生向け。シンプルで、信頼性の高い方法を目指している。考えすぎない方がいい

直面化のようなものでも、主な機能が聞き返しであれば、直面化とはコードしない

説得と聞き返しは同時にコードしない

「私は専門家ではないが…」は、説得に対する許可として不十分

直面化はMI不一致

このコードは、クライニシ アンがクライエントに対して、直接かつ明確に反対、議論、修正、辱め、非難、批判、レッテル貼り、警告、道徳化、嘲笑、あるいはクライエントの誠実さを問うときに使用される。

説得はMI不一致だが、「説得的」なのが必ずしもMI不一致とは限らない

単純と複雑で迷うなら大体単純

是認 Affirmations 【AF】

ただのチアリーディングではない。チアリーディングは、高いMI一致にはならない

連携関係の探索 Seeking Collaboration【Seek】

クライアントの知識をたずねたり、喚起的な質問は、Seekにはコードされない

自律性の協調 Emphasizing Autonomy【Emphasize】

MITIでは出にくい

3日目

Q: 過度なアファメーションをどのようにコードするか

いずれにもなりうる。聞き返しの場合もあれば、AFで評価する場合もある。

Q: 複雑なAFとシンプルなAF

シンプルなAFはシリアルの砂糖のようなもので、悪くはない。しかし、AFは過剰になると効力を失いがち。研究レベルではAFの定義が幅広く、シンプルなものでも効果があるという報告もある。コーディングでは区別することに意味がある。AFの定義は初期と今とでは違っている。初期はpreize も含めてAFとしている。

Q: 聞き返しで、I seeやI mean, I know を入れても聞き返し?

A: コーディングではそう。ただし、MIとしてはよくない。MITIは良い聞き返しと悪い聞き返しを区別できない。

NO 5 のコーディング

※NO 5 がどれに該当するかわかりませんが、基本的には、公開された音声とコードを使っているようです。

SEEK
・許可を得る
・どこから始めるか聞く
・何を知っているか聞く
・どう思っているか聞く→微妙、文脈による
・もともとは許可を伴う説得だったものそれが拡大された

PER
・説得的な言葉がいる

PER with
・私ならこうする

Emphasize Autonomy
・明確な言葉がいる

Giving Invormation
・情報提供に限らない
・構造化の発言も含む

NO 8 のコーディング

Q: ビデオは使う?

MITI自体はビデオに対応していない。音声だけで拾うのは難しいかもしれないけれど、練習することができる。ツールのデザインです。

EA
・We でなくても、You でもいい
・CRはEAに当たればEA
・control, decide, up to you

Q: EAやAFはCRにカウントされる?

されない。EAやAFが多いときは、CR/SR比, R/Q は気にしない。

Q: 質問のもとになる聞き返し

質問に含まれる内容以外に聞き返しに意味があれば、両方とる。単純な聞き返しは質問に含まれやすい。

Day 4

Q: ストラクチャーとSEEKの違い、SEEKになるバーは?

ストラクチャーはコードしない。単に「話そう」ではなく、あなたの話を聞きたいと思っているというような、協同を求める追加の情報がある場合にSEEKが入る。

レコーディング練習の説明

2人組で10分~15分レコーディングし、自分でコーディングする。MI不一致でもいいのがコーディング練習の楽しい所。

サマリースコア

1つのスコアでMIかどうかを判断するものはない。様々なスコアの組み合わせで評価する。

いずれの指標でも、エクセレントな実践を評価することはできない。悪いか、ほどほどか、いいか。

テクニカルな全体評価は、チェンジトークと維持トークの評価であり、MIの評価ではない。

% CR の割合の重要性を示すエビデンスは少ないが、長年エキスパートに支持されている指標。

R:Q は、クライアントや文脈による。エキスパートがやっても、1:1になることがある。しかし、コーチングで最も多い指摘はRを増やして、Qを減らすこと。

Q: ライブコーディングの時は、どうコーチングしますか?

ライブインタラクション用のブリーフMITIがある。

コーチング

点数を与えることを怖がらない。大事なのは、点数を説明すること。例えば、情報提供が多いために、協同の点数が下がってますね…

フィードバック・サンドイッチ

とてもいい所をサンドイッチのパンにする。いい部分で挟んで、ネガティブなフィードバックをする。ネガティブなフィードバックは1つだけ。強みに耳を傾ける。

MI一致か不一致かどうかのフィードバックが重要。優先。

Q: ネガティブなフィードバックをたくさん聞きたい人もいるようだけど、どうする?

もちろん、たくさんネガティブなフィードバックをすることもできる。また、基本的には、どのようにトレーニングを受けたいかを、トレイニーに聞くのは良いこと。しかし、脳はネガティブな情報に気づきやすくできている。ネガティブな情報を求めたらきりがない。ネガティブを集めて、自責の波に埋もれる手助けをしたくはないと思う。また、たくさんネガティブなフィードバックを受けても、それらすべてに取り組むことはできない。トレーニングで大事なのは、強みを育てること。このような話を、協同的に行っていくといい。

グローバルの合意の基準は、目的により異なる。SRとCRの区別はあいまい。ディスカッションに時間をかけすぎない。

グループワーク

15分程度の音声を聞いて、サマリーシートを完成させる。

"Maybe he’ll take my kids"

音声:https://casaa.unm.edu/download/Maybe%20he'll%20take%20my%20kids.mp3

コード付きスクリプト(英語)
https://casaa.unm.edu/download/Maybe%20he'll%20take%20my%20kids%20coded%20transcript.pdf

CCT: 2, SST: 2, PAR: 2, EMP: 2
GI: 10, Per: 2, Per w: 1, Q: 6, SR: 5, CR: 12, AF: 3, Seek: 4, Emph: 1, Conf: 1

※ちなみに私のグローバルはCCT: 2, SST: 1, PAR: 2, EMP: 1。ネイティブ2人がオール4で合意していて、めちゃ恥ずかしい気持ちだったが、終わってみれば、私のが近いやんけ!1と5はめったにないという基準を恥ずかしがり損だった。

2回は聞かない。ただ正しい答えがないだけ。このツールは、1回の印象で評価するようにできている。

グローバルで1の違いは重要ではない。

You won’t be wrong! You won’t be wrong!
間違いということはない!間違いということはありません!

Q: コーダー間で結果が違ったら?
そういうことは普通にあります。そういうものです。違いについてディスカッションすればいいだけで、何か1つの明確な答えを出すものではありません。

Q: 大学院では?
5日間の研修で、1日MITIを教える。セルフ・コーディングもするが、正式なコードというよりは、振り返り。コーディングの研修の時間が少ないのは、単に時間がないだけ。

Day 5

Q: マニュアルを読み会しましたが、マニュアルは常に手元に必要なようです。
その通り。私もそうしています。

Q: SST が難しい。維持トークが無いこともあり、たいてい4をつけています。
それが、この指標の問題です。維持トークが無くても評価しないといけない。

Q: メタファーはどうコードする?聞き返しか、情報提供か…
いずれにもなりうる。聞き返しになることが多いかもしれない。

全般的なこととして、正しい答えはなく、迷ったら、低めのコードにする。ウェブサイトに掲載されているコードを使って練習することもできる。

※日本語のも作らないとな

実はMIはマインドフルネスのトレーニングになると思っていて、中でもコーディングは、とてもマインドフルネスを必要とする。

20分以上を使ってしまうと、妥当性はない。短い時間でも可能かもしれないが、研究がない。研究の目的では、1回の面接から、無作為に20分間を抽出する。しかし、コーチングでは、コーチ―に選んでもらうことができる。いい所を示してもらえば、ベストなスコアを見ることができるでしょう。

短い説明(論文より)

前回の録音はあなたのものです。相手の方に断れば、色々な目的に使えます。私たちが標準クライアントを使うのは、録音を自由に色々な目的に使えるようにです。

デモカウンセリングのコーディング

Q: コーチとしてチェンジトークに気づいてしまい、コーディングのために聞くのが難しい。
そうですね。カウントとコーチングのためのノートテイクを同時に行わないといけない。そのずれを確認するためにも、グループで比較するのは良いと思います。

グループ・ディスカッション

CCT: 3, SST: 3, PAR: 4, EMP: 4
GI: 2, Per: 1, Per with: 1, Q: 4, SR: 1, CR: 4, AF: 0, Seek: 2, Emp: 0, Conf: 0

Q: 全体評価で、グループがハイとローで2つに分かれた。
コーチングの時に言うのは、客観的よりも、高く評価するようにしている。公式なコードではないので、よりポジティブに取るようにしている。

フィードバックサンドイッチは?

グループより:

パートナーシップとエンパシー。実践家はクライアントに方向性をたずねていた。基本的に共感的で、クライアントが述べていない点についても理解していた。さらに、雰囲気が良かった。ユーモアもあり、リラックスした雰囲気だった。

雰囲気は良いが、説得的な言葉づかいがあった。何をしたらいいかをクライアントに尋ねるようにすると、説得は減るだろう。

他に、AFやEmpが少ないこと。AF的にストレングスについて話すことはあるので、そこで、もう一押し、「~が強みなんですね」、「~があなたの素敵なところですね」を入れるといい。Empも、SEEKは出ているので、それをもう少し明確に、「これはあなた次第です」、「あなたが決めていいことです」、「あなたが望めばです」と伝えることができる。

CCTについては、質問はチェンジトークに焦点が当てられていたが、聞き返しが維持トーク中心だった。それが共感的にはなっていたが、もう少し、チェンジトークを意識した聞き返しをすると、CCTが上がるだろう。

自己評価

個人的な経験でいうと、自己評価のスキルはとても重要。客観的に見る練習になるし、それができれば、自分でMIの能力を高めることができる。

重要なのは、コンパッションを持つこと。目的はおしりをたたくことではない。ストレングスに目を向ける。自分にコンプリメントするのは、簡単なことではないかもしれないけれど、自分の友達になることは重要。特に今回は、失敗するようにインストラクションされた。

30分間で、自己評価をする。

振り返り:
・いい聞き返しがあったのだけど、最後に、isn't it? と、質問になっていて、おしかった
・維持トークを聞きすぎていて、チェンジトークにフォーカスできていないことが分かった。
大事なのはチェンジトークだけじゃない。価値やストレングスについて言及することに意味がある。共感的に、クライアントのこの部分について、深めるのが重要。
・AFについて、クライアントの強みは理解できていたし、その点を指摘してはいたが、聞き返しどまりだった。「条件によっては、~できることはあるんですね。そういった能力はすでにお持ちということですね」ぐらい言えば、AFになったか。
・PAR/EMPとCCT/SSTでは、後者の方がグローバルの点数が高かった。丁寧な聞き返しを心がけ、自律性の尊重を暗に前提とするだけでなく、明言することで、よりMIらしい面接になるし、共感も伝わる気がする。
・聞き返しをあまり意識しなかったこともあり、質問が多い。相手の発言に対して、相づちからすぐに質問に行く。それほど悪いとは思わないが、共感的でない感じはする。また、聞き返しが「~なんですね」で終わるので、質問のように聞こえる。「~だと」、「~した」、「~な感じ」、「~と思う」など、語尾を意識すると、聞き返しらしい応答になるだろう。

6日目:ライブコーチング

正式なコーダーになるには、一定のトレーニングが必要。また、正式なコーディングでは、事前にダブルコードで10回程度行い、信頼性の根拠を準備する。その際、ランダムサンプリングを行うことが重要。

MITI自体の信頼性や妥当性の科学的検証は済んでいる。

ペアになって、信頼性を検証することが、効果的なコーディングの練習方法。

グローバル評価の Inter class coreration が低い場合(例えば、0.4)、合意のパーセント も一緒に示す。低い行動評価が低いときもICCは低くなりがち。

SRとCRの信頼性が低くなりがち。

練習以外で、トランスクリプトを使うことは推奨されない。なぜなら、MITIは音声に基づいて行われるものなので。しかし、行動カウントの特定の部分について議論する際にトランスクリプトを使うことはありうる。トランスクリプトは間違っていることもあるし、雰囲気がつかめない。

Q: MIのコーチングの効果についての研究はある?
実践家の行動を変えるのは、クライアントの行動を変えるよりも難しい。コーチングはクライアントに対する実践と同じで、継続していく必要がある。コーディングとコーチングを一緒に行うことで、コーチングに構造を与える。これらを一緒に行うことで、スキルを高めることができるという研究がある。

Q: フィードバックを与えすぎるのは害になりうる?
なるかもしれない。トレイニーを圧倒することになる。やる気を失わせてしまう可能性があって、それは良いことではない。

MITIを用いたコーチング

1.セッションについて話してくれてありがとうございます。
2.どんなところがうまくいったと思いますか?他には?
3.改善したい場所はありますか?
4.長所と改善したい点についてまとめる
5.私のフィードバックを希望しますか?
 - はいの場合はフィードバックをする
 - スコアに関心がある場合はそれも伝える
6.私のフィードバックについてどう思いますか?今後に向けて参考になったことは何かありますか?


※毎月MIの練習会やってます!こちらのメーリスにご登録ください。


個人的な振り返り

6回終わったー!自主練習会には参加できませんでしたが、6回はちゃんと全部出ました。

今後やること:
・MITI4を再度読み込む
・ゴールドスタンダードのあるコードで練習する
・コーディングの学習グループを作る
・日本語のゴールドスタンダードを作る

さっそくMITI練習用のSlack作ったぜ!MITIの勉強仲間を探すためにご活用ください。

私は次のような練習グループを企画します。

公開されている英語の音声、スクリプト、コードを使います。
(下の方の12本)

  1. 2週間くらいの期間を決めて、英語の音声(10分程度)を聞いて、自分なりのコーディングをする。

  2. 次の1週間でディスカッション。ゴールドスタンダードと違うところをすり合わせる。

  3. 1週間休憩。

  4. 1~3を12回繰り返す。

最終的には、これらを日本語に翻訳して、日本語版のゴールドスタンダードコードを作りたいという願望もあります。

(同)実践サイコロジー研究所は、心理学サービスの国内での普及を目指しています! 『適切な支援をそれを求めるすべての人へ』