ダラダラが大事なの。
先日、本屋をふらついていると
メンタルケア書籍のコーナーが作られていました。
「今更な気もするけど」この表紙を見て、ふと伸びる私の手。
患者の個別性、時代背景の変化、
それによって引き起こされる適応障害、
それらに医療は対応できているのか─
その答えはノーである。
そんな導入から始まりました。
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仕事を辞めて1年ちょっと。
適応障害と診断されて早1年5ヶ月。
抑うつ気分も随分落ち着いてきて、きっとあと少し。
それでも薬は手放せない。薬無しには眠れない。
そのくせ日中の過眠と倦怠感が消えない。
月に1・2回病院に通って同じような報告をするばかりの通院。
自分のこの状況に何か少しでも学びが欲しい。
きっとどこかでそんな風に考えていたから、
目が止まり、手が伸びたのでしょう。
この本は心療内科医である著者の視点と、
科学的根拠に基づく解説が記されており、
信頼して読むことのできる内容でした。
(本音を言うと、科学的な話のところは気合を入れて読まないと
目が文字を追うだけで頭に入ってこなかったけど...)
◇
この本の中でも特に参考になるのは
第八章、自宅安静の過ごし方。
・徹底して何もしない「ダラダラ期」
・筋力の回復をし、いかに再発しないかを考える「活動期」
・生活リズムを職場のリズムに治す「復職期」
この3つのステップを踏む必要があるとのことですが、
私が思うに特に難しいのが最初の「ダラダラ期」。
休職したての頃は仕事にいけない自分のことを責め、
「体は自宅、心は職場」状態になりやすいです。
私の場合、引き継ぎもままならないまま休んでしまい、
職場からの電話やメールが頻繁に届き、
仕事と向き合え無いから休んでいるのに、向き合わされる。
結果、家にいるだけで心は休まらず、悪化の道を辿りました。
私だけでなく、そんな人も少なくないのでは無いでしょうか。
休職中の仕事は休むことです。
ダラダラすることを認めてあげてください。
何もせず、横になり、ゴロゴロするだけのその時間を。
ダラダラすることは決して悪いことではありません。
仕事に対して無責任になり、休むことが必要です。
無理に運動する必要も、無理にゲームをする必要もありません。
まして、無理に社会復帰する必要も。
たくさんたくさん、焦り、不安になると思います。
でも、その焦りや不安を背負わずに捨てていきましょう。
また拾ってしまったら、また捨てましょう。
その繰り返しできっと大丈夫。
「これをしなきゃ」ではなく、「これがしたい」
心がそう叫ぶようになったら、貴方の勝ち。
まだそうなれない貴方は職務を全うしてダラダラしましょ。
今日もゆっくり、ダラダラしてえらい!
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