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ダラダラが大事なの。

先日、本屋をふらついていると
メンタルケア書籍のコーナーが作られていました。
「今更な気もするけど」この表紙を見て、ふと伸びる私の手。

患者の個別性、時代背景の変化、
それによって引き起こされる適応障害、
それらに医療は対応できているのか─
その答えはノーである。
そんな導入から始まりました。

仕事を辞めて1年ちょっと。
適応障害と診断されて早1年5ヶ月。
抑うつ気分も随分落ち着いてきて、きっとあと少し。

それでも薬は手放せない。薬無しには眠れない。
そのくせ日中の過眠と倦怠感が消えない。
月に1・2回病院に通って同じような報告をするばかりの通院。

自分のこの状況に何か少しでも学びが欲しい。
きっとどこかでそんな風に考えていたから、
目が止まり、手が伸びたのでしょう。

この本は心療内科医である著者の視点と、
科学的根拠に基づく解説が記されており、
信頼して読むことのできる内容でした。
(本音を言うと、科学的な話のところは気合を入れて読まないと
 目が文字を追うだけで頭に入ってこなかったけど...)

この本の中でも特に参考になるのは
第八章、自宅安静の過ごし方。

・徹底して何もしない「ダラダラ期」
・筋力の回復をし、いかに再発しないかを考える「活動期」
・生活リズムを職場のリズムに治す「復職期」

この3つのステップを踏む必要があるとのことですが、
私が思うに特に難しいのが最初の「ダラダラ期」。

休職したての頃は仕事にいけない自分のことを責め、
「体は自宅、心は職場」状態になりやすいです。

私の場合、引き継ぎもままならないまま休んでしまい、
職場からの電話やメールが頻繁に届き、
仕事と向き合え無いから休んでいるのに、向き合わされる。
結果、家にいるだけで心は休まらず、悪化の道を辿りました。
私だけでなく、そんな人も少なくないのでは無いでしょうか。

休職中の仕事は休むことです。
ダラダラすることを認めてあげてください。
何もせず、横になり、ゴロゴロするだけのその時間を。

ダラダラすることは決して悪いことではありません。
仕事に対して無責任になり、休むことが必要です。 
無理に運動する必要も、無理にゲームをする必要もありません。
まして、無理に社会復帰する必要も。

たくさんたくさん、焦り、不安になると思います。
でも、その焦りや不安を背負わずに捨てていきましょう。
また拾ってしまったら、また捨てましょう。
その繰り返しできっと大丈夫。

「これをしなきゃ」ではなく、「これがしたい」
心がそう叫ぶようになったら、貴方の勝ち。
まだそうなれない貴方は職務を全うしてダラダラしましょ。

今日もゆっくり、ダラダラしてえらい!

最後まで読んでくださり、ありがとうございます! コメントもいつでもお待ちしております。