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「記憶の仕組み」について、ちょっとだけまとめてみた。

どうも。Educatorの優輝です。

最近はコロナの影響で、お家で時間を過ごされる方が多いのではないでしょうか?

そんな中で勉強に取り組んでいる、資格の勉強をしている。
そんな方々に向けて今日は「記憶」の仕組みについて書いていこうと思います。

記憶の仕組みを理解することで、少しでもみなさんの勉強のお役に立てば幸いです!

記憶の仕組みに関しては本当に膨大な調査があるので今日は本当に少しだけ書いてみようと思います!

ただ、この記事を読めば「記憶の仕組み」に関して大まかに理解していただけるのかと思います!



記憶の順番

記憶して行く順番としては

①ワーキングメモリー(作業記憶)
 ⇩
②短期記憶
 ⇩
③長期記憶
・宣言的知識 ・手続き的記憶

こんな流れになるのかなと思います。
これから、一つずづ解説していきます。

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① ワーキングメモリー(作業記憶)

これは、最初に入ってきた情報を処理する能力です。
この能力が高いと一度に大量の情報を処理すると言われています。

この能力に関してはこちらDaigoさんのYouTubeで
ワーキングメモリーって最強なんじゃないか?って思うことが出来ますので是非ご覧になってみてください!


「ワーキングメモリーの仕組み」としては、机をイメージすると分かりやすいのかと思います。

この能力が高い人は机が広く、たくさんの資料を置くことができます。
しかし、低い人は狭い机しか持っていないために限られた資料しか置くことができません。その結果、処理能力がかなり制限されてしまうのです。

結果、ワーキングメモリーを鍛えることで様々な処理能力が上がると言われています。

また現在ですと、公教育においても、各自治体にもよりますが、小学校でワーキングメモリーの能力を測るテストを受けて、特別な支援を提供する仕組みなどもあります。

まとめ
・ワーキングメモリとは最初に情報を処理する能力
・能力の向上により情報処理能力の向上、並びに様々な活動における知識の習得の効率UPが期待できる。


② 短期記憶

時に、ワーキングメモリーもこちらに含まれると議論されることもあるそうですが今回は「短期記憶」として別に紹介します。

こちらはその名の通り、短期的にものを記憶して置くことです。

短期記憶に関して有名なのは、Miller(1956)さんの論文で
「マジカルナンバー7±2」が提唱されました。
一般に人間は数字は7こ、文字は6こ、単語は5個までしか覚えられないというものです。

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しかしながら、皆さんももっと多くのことを覚えることができる!と思われると思います!

そう!問題は、どう長期記憶として覚えるか!なのです。
これに関しては、詳しく長期記憶のパートで書いていきたいと思います!


短期記憶に関しては、一つ興味深い説もあります。
スタンフォード大学オンラインスクール校長である星友啓のオンラインサロンで紹介された本であります[Learning How to Learn | Barbara Oakley]からです。

「短期記憶が悪い人は悪いなりの長所があり、よりCreativeであったり、日頃より難しいものを簡単にして考えるので難しいものの理解ができたり、要約が上手だったりする」

ものには長所があれば短所もあるものですね。


まとめ
・短期記憶とはその名の通り短期的に記憶をしておく能力
・一般に人間は数字は7こ、文字は6こ、単語は5個までしか覚えられない
・もちろん、個人差はあり得意、不得意があるがどちらにも長所がある



③ 長期記憶

ここに入れば長期的に暗記しておくことが可能になります。
ただ、ここに記憶されても使っていないと忘れてしまいます。

正確には、「たんす」をイメージしてください。

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長期記憶はたんすをイメージすると分かりやすくて、記憶されたことが全てたんすに収納されていきます。その中で、よく使うものはもちろんすぐに引き出すことが出来ますが、何年も使ったことのないものは引き出すことが難しくなっていきます。


また、短期記憶から長期記憶の移行に関して
一つ、エビングハウスの忘却曲線は有名な例です。

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ここでは、忘却の仕組みがはっきりと示されています。

では、どうしたら長期記憶にすることができるのか?
世の中には本当にたくさんの研究がなされていています。

今回は長期記憶の仕組みから考えたいと思います。

長期記憶は主に2つに区分されます

1・ 宣言的記憶
2・手続き的記憶

さらに、宣言的記憶にはさらに2つの構図になり
意味記憶エピソード記憶に分かれます・

手続き的記憶とは「一回自転車に乗った後はずっと乗れるようになる」
といったようにある技能や手続きが保持されるような記憶を指します。

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ここで、「英語学習」を取り上げて2つの記憶について迫ります。

学校の研修会にて、上智大学の吉田研作先生のお話だったのですが
英語学習において、英語の習得は「手続き的知識」にしなくてはいけないとお話しされていました。


どういうことかというと、英語の教科書ではよく

Jon is taller than Bob.
ジョンはボブより背が高い。

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など書かれますよね?
ん?待て! Jonって誰だよ!そうなってしまいます。

でも、テストなどはこうした知識があれば解けてしまいます。
これでは宣言的知識のままであり体に染み付いていないのです。

ここで大切なのは、自分ごととして体に染み込ませること(手続き的記憶)

例えば)

Doraemon is taller than Pikachu.
ドラえもんはピカチュウよりも背が高い。

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など、少しでも身近に近づけることです。
もっと言えば、自分の身長が誰よりも高いなどもっと自分ごとにできればなおいいそうです!


面白いことにアメリカ人にただ単なる「宣言的知識」を問うテストをしてもいい点が取れないことが多々あるそうです。
それもそうで、日本人が日本語文法を意識して話しているかと聞かれると自信がなくないですか?

学習、特に英語学習に関して大切なことは、無意識レベルまで記憶を定着させることなのかなと思いました。


まとめ
・長期記憶は「たんす」のようなもの。引き出しやすいように整理する
・長期記憶は主に 宣言的記憶と手続き的記憶に分かれる
・言語学習においては手続き的記憶としての習得が求められる



最後に

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いかがだったでしょうか?
記憶に関する研究は本当に星の数ほどなされています。

今日はそのコアな部分をめちゃくちゃシンプルに説明させていただきました。
記憶に関して、少なくても流れを知っておくことで自分の勉強法に生かしていただけるかなと思ったからです。記憶の流れが知れることで、自分の勉強法の戦略も立ちやすいのではないかなと思います。

特に短期記憶から長期記憶への移行に関しては詳しく研究してみると面白いと思います!

各パートの勉強法に関して多くの研究があるので自分のスタイルに合わせてカスタマイズしてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございます!


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