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上司に「仕事を教えて!」と言ってみた

だんだん社会人歴が長くなると、上司から仕事を教えてもらう機会が減ると思う。

さらに、仕事の仕方を教えてほしい、と言えなくなる。

だって恥ずかしいし、情けないじゃん。

長年働いてきたプライドがあるんだし。

そんな風に思っていたある日。

私の心が、処理しきれないタスクでオーバーヒートしてしまった。

思考停止。強制終了寸前だった。

仕事には行けるけど、たぶん使い物にならない。

そんな感じだった。

とりあえず、数日休みをもらった。

この数日っていうのが、意外に大きかった。

何もしない。したいことをする。

たったそれだけのことで、私の心は少し回復していった。

復帰してから思ったのが、年齢やキャリアに縛られて、質問ができなくなっていたこと。

「わかりません」と素直に言えなかったことが、ひとつの要因だった。

休んでいる間、たくさん泣いて、自分と向き合って、苦しいことを思い出して、泣いて。
なんだか死んだ祖母のことを思い出して、また泣いて。

泣きまくったら、自分のなかが空っぽになって、何かがふっきれた。


思い切って、上司に「仕事を教えてほしい」と伝えてみた。

上司は面食らって、かなり困っていた。そりゃそうだよね。
呆れてるだろうな~とやや開き直っていた私。
それでも言ったことに後悔はない。
自分のために、今、必要なことだから。

しばらく経ってから、その上司は、仕事を教えてくれた。
自分がどんなことを考えながら、仕事を組み立てているのか。
どんなものを参考にしていたのか。
上司なりにいろいろと考えてくれて、私に伝えてくれたんだと思う。

私が真正面からぶつかったら、投げ出さずにちゃんと答えてくれた。

私はそのことに感謝したい。

育てようとしてくれて、ありがとう。