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脱エクセル化!シリーズ② CWMツールの必要性と好事例

前回は日本の企業におけるエクセル事情と、エクセルの持つ課題感についてお伝えしました。今回は「ノンエクセルが進まない背景を解決するための方法」についてお伝えしていきます。


古い日本企業文化からの脱出にはCWMが必要

大概の情報システム部門は日常業務(基幹システムのエンハンス、ID管理、マスターメンテ等)で手一杯で、現場のシステムのちょっとした修正や調整は後回しにされがち……ですよね……。
「半年越しで直してもらえた!」ということも、たまにあります。

その状況を解決するためには

  • 仕様がブラックボックス化されない

  • 誰でも作れる

  • 複数の人数で共有できる

  • 運用に時間と手間がかからない

  • ボトムから開始できる

ようなシステムがあればよいわけです。もう少しシステム寄りに解釈すると

  • (仕様がブラックボックス化されない)→作成データシート群の作りこみロジックが明確

  • (誰でも作れる)→標準仕様・標準パターンの共有化(ブループリント)

  • (複数の人数で共有できる)→作成したシート群を自由に共有できる

  • (運用に時間と手間がかからない)→作成したシート群の全体管理ができる

  • (ボトムから開始できる)→簡単なアプリ化(必要な情報のみ共有)

といったようなものがあれば、情報システム部門でなくても現場で対応できるわけです。

こういった組織が共同作業を効果的に行うための管理ツールを
CWM/Collaborative Work Management Tools
といいます。

日本の組織文化として、少し前までは、皆が同じ場所で同じ時間を共にして長時間労働をしてきました。しかし、昨今のリモートワークの拡大や人手不足への対応策として、チームメンバーが同じ部屋にいなくても共同作業できるCWMツールのニーズが高まっています。

CWMツールの好事例

おそらく日本において有名なCWMツールはキントーン(kintone)ではないでしょうか。JALはキントーンを全社的に導入し「カイゼン力」向上を実現したと言います。

「限られた人員・コストの中でどのようにして現場の業務改善レベルのシステム開発をしていくか?」
という課題に対して、
●基幹システムに組み込むべき業務
●キントーンで開発できる業務
の仕分けをし、現場の業務改善レベルのシステムは現場の社員自らがキントーンで開発できる体制を整えたそうです。

もちろん、IT部門が伴走支援しながら自由度の高い環境を提供し、社員側の成功体験も重要視。最もよく使われている「落とし物情報共有アプリ」や「グランドスタッフ業務引き継ぎアプリ」だそうで、「あったら便利」なアプリの実現が「現場の」業務改善につながっているそうです。

次回は日米比較へと移ります。DXやSaaSなどシステム開発においてどんな違いがあるのでしょうか? 

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