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日記 一〇二号室

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夜ごはんときもちを記録した日記。 踊る阿呆に、見る阿呆。 踊ってころんでしょげて蹴っ飛ばしてうたって仰いで。 よきもあしきももらったものを消化して、ここに淡々と暮らしを綴る。 ち…
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2017年1月の記事一覧

ろばとメロンサイダー

二〇一七年一月二十九日日曜日 晴れと曇り 夜ごはんは、ふろふき大根、しょうが焼きプレート(きゃべつ、ごはん)。 あたまがしゅわしゅわいっている。ひさびさのアドレナリンだ、これは。依頼していただいていること、とある本というか新聞をつくることになって、それをもくもくともくもくもくもくしゅしゅしゅしゅしゅーーーーっとなっている。 合わずしてすり合わせするにはパソコンがよい。けれどなんとなくわざと紙に書いてすすめることにしている。ゆっくり確かめながら、できる方法でべっぴんさん

さかさまのカバ

二〇一七年一月二十八日土曜日 晴れ のんさんと公園。自転車に乗る四、五才の少年へ拍手を送り、落ち葉と戯れる。つまんだり、かさかさかさと撫でたり、両の手で掬い投げたり、その上を歩いたり。 キリカブ広場(といま命名)にて、いつもの二つならんだキリカブにちょこんと座る。そこから三つ寄り添っているキリカブのところまで両手をつなぎ歩く。年輪のまんなかにあながあいているキリカブ。そのあなからひょっこり一本の枝が顔を出していた。はじめはおそるおそる、ふれるかふれないかのところまで手を

梅と宴

二〇一七年一月二十七日金曜日 晴れ ぽかぽかとして春のような気候。 ともが来てくれた。わたしのまわりにいるひと、ひとりずつ彼女のファンになっていく。 昨夜「あした、ともが来るよ。」と言うと、「きいてない。」「昼なら会えないか。」だって。帽さんにとっても彼女はもう友人のひとりになっているのだ。どうもその言葉がひっかかっていたみたい。ともを迎えに行きながら、夜ごはんもいっしょにたべられないかな、あいこちゃんたちもいっしょにどうだろうと思いつきはひろがってひろがって。そうし

花柄の雨合羽

二〇一七年一月二十六日木曜日 晴れ 曽田耕さんの展示へ(2017.1.29までやっていますよ)。おとなになったわたしたちの放課後というような時間だった。インスタント珈琲とインスタント蓮茶をのみながら、交わした言葉それ自体は髪飾り。それぞれのなか風がとおり、かき混ぜ洗っていった、台風みたいに。みじかくしずかにどくどくと。 夜ごはんは、鯵のお刺身、ふろふき大根、焼肉丼。 朝も夜も眠って帽さんに会えていなかったのんさん。なかなか眠らず、とつぜん玄関のほうへ手をのばしそちらへ

水色のおばさま

二〇一七年一月二十五日水曜日 晴れ 夜ごはんは、ハンバーグ(つけ合わせに、バターコーン、レタスサラダ、茹でアスパラガス)、ポテトサラダ、ごはん。 母にもたせてもらったものを焼いたり茹でたり。 帰りの電車で出会ったおばさま。すこしはなれたわたしたちのところまで駆け寄ってくれて、水色のかばんを置き取ってくれた席を譲ってくれた。隣に座っていた大学生くらいのおんなのひとが降りるときに、そのおばさまに「座ってください」と声をかけた。おばさまは「まあ、うれしい。ありがとう。」とに

くまとアンテナ

二〇一七年一月二十四日火曜日 晴れ 夜ごはんは、ハンバーグ、バターコーン、なすの揚げ浸し、水炊き鍋、お味噌汁 (なす、きゃべつ、にんじん、玉ねぎ)、ごはん。 母のあれもしてあげようこれもだ!が、そのまま表れたてんこもり夜ごはんをありがたくいただく。 じぶんでおとして「おっこちた」と言ったり、「おいでー」とねこさんに声をかけたり、あら言葉を習得している。きのうの夜からねこさんを撫でられるようになり、すこしでも触れられるとにっこにことよろこんでいる。シャーっと言われても警

こんにゃくサイダー

二〇一七年一月二十三日月曜日 晴れと曇り 朝起きぬけ、今日行くか!と思いついてしまった。そう思ってしまった日は動いてみた方がいいとだめもとで訊いたらカモンの声。のんさんに行こうと思うのだけれどいいかしらと訊くとにこっと笑ってくれた。ということで、帽さんにカレーをつくり、朝ごはんのパンをセットして母の家へ。 夜ごはんは、お刺身の盛り合わせ(まぐろ、いか、鰹、かんぱち?、たい?)、ピーマンの炒めもの、ぶた肉の炒めもの、カブと菜の花のサラダ、きゃべつのお漬物、豚汁、ごはん。

日曜日のジェラート

二〇一七年一月二十二日日曜日 晴れ 帽さんの休日、晴れてよかった。 朝起きてのんさんがはなれられないというようすだった。持ってきたえほんを読んだりしながら、あたまの隅っこの方には(まずは朝ごはんをたべて、それから洗濯物を干して、あ、お米もとぎたくて、、宅急便で届いたものも冷凍庫へいれたくて、)という家事のやることメモが書かれていく。のんさんと過ごしているあいだに、メモのチェックがうまっていく。帽さんがどしどしすすすっとこなしてゆく。 夜、家計のあれこれについても帽さん

おばあちゃんのピンヒール

二〇一七年一月二十一日土曜日 晴れ あいこちゃんすーさんが公園にいるというので、起きぬけのんさんとおむすび持ってとび出した。二人だとどうしても午後出発になるので午前のうちにそとへ連れ出してもらえてありがたうれしい。 ドンドコからスタコラへ、すーさんは歩くのも走るのもスムーズになった。のんさんもあと数ヶ月のうちに公園を歩くのだろうな。 連れて行ってもらったじゃらんじゃらんというギャラリーカフェ。そこにいるひとたちが時間を奪われずに、じぶんたちの手足で得たもので編み、営ん

雪とアンパン

二〇一七年一月二十日金曜日 曇りと雪 予報で雪またはみぞれが降ると聞いていたからきょうは小豆を煮る。ついでに、パン焼き器に強力粉やバターなどをいれてアンパンの生地を練ってもらう。 灰汁をとり、水を足す。 のんさんとえほんをよむ。 のんさんのつかまり歩き。 生地をまるめて布巾をかける。 のんさんとえほんをよむ。 のんさんのつかまり歩き。 灰汁をとり、水を足す。 生地が先にできる。なかなか小豆の煮汁が、へらないものだからお餅をトーストし、お汁粉をたべる。玄米餅はあまりのび

雪、前日のパレード

二〇一七年一月十九日木曜日 晴れ きょうはたらこスパゲッティーだ!そう思って、ついでにおおきなスーパーだから買えるもの等買い出しの日にする。 色味もおおきさもよいと思ったたらこは398円。んーこれはなあというのが298円。「たらこスパゲティーをおいしくつくるコツはけちっちゃだめ。」というのが母の教え。こればっかりはほんとうにそうなのだ。よいたらこと、安い方の明太子を購入することにする。併せると700円くらい。ものによるけれど、豚のブロック肉と同じくらいの値段だなあと思う

どうだどうよレモンスカッシュ

二〇一七年一月十八日水曜日 晴れ 一週間ほど前に公園でおともだちになった親子とカフェスロー。言わずもがな、ひとつの文化を育んでいる村のようなところ。このなまえを知るひと、この場所に集うひとびとは、身体や暮らし、たべもの、環境、育児への関心がつよいひとなのかなと思う。 思っていたよりずっと広々していてコテージやロッジのようでもあり、都会的な森という感じもした。 くったくなく笑い積極的なマヤちゃんと、なにかとテンポがゆっくりなのんさん。マヤちゃんは、少女漫画の主人公みたい

風とナンパ

二〇一七年一月十七日火曜日 晴れ ああ、ほんとうにいい公園だなあと思う。十三時ころやって来て、見渡す限りだあれもいない。空を見上げるとそのままひっくり返りそうなほどに遮るものはない。これが定食屋さんなら困っちゃうだろうけれど、美味しくないところかもしれないけれど。余白のある、ひと気のまばらなここはいいところだ。 きのうとはうって変わってぽかぽかしている。太陽を雲が隠すとグレーのカーテンがかかる。あまりに景色が変わるからつい空を見上げてしまった。 三才くらいのおんなのこ

薄皮は剥かない派

二〇一七年一月十六日月曜日 晴れ 洗濯機をまわしたのは、正午十二時だった。寝坊をしたからではなくて、寒さのあまりいよいよ水道が凍った。十二時になるまで水が出なかったのでした。そんなきょうも、散歩へゆきました。 手を取りそこをたよりにしてつかまり歩きをして五メートルほどすすんだ。落ち葉のうえでもつかまり歩きをしていっしょに歩いた。これからははいはいで身体を鍛えるだけでなく歩く練習の散歩になってゆくのだな、と思った。これまで、散歩の目的はゆるやかに変化していっている。 お